たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

一日の終わりに

2019年12月16日 | 読書

一日の終わりに「50の名作一編」清水義範 編著 成美文庫 2008年10月刊

表紙扉から
” ● ベッド・サイド・ストーリーとは眠れぬ夜に心の栄養にするために、読む名作短編のこと。心のナイト・キャップとなるような、選りすぐりの名作たちのことだ。
 そういう意味の、名作短編(もしくは名作長編の一部分)を日本文学の歴史の中から選び出して、お休みの前のひとときのためにまとめたのがこの本である。
日本文学から50の、名作の断片を集めてみた。(「はじめに」より)”

この文庫本は名作の特徴的な文面を3ページほど紹介し、その後1ぺージほど作品の特徴を編者が解説している。

 第13夜 島崎藤村 「若菜集」「落梅集」
 初恋
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひきり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれない)の秋の実に
ひとこひ初めしはじめなり
(以下略)
解説は”「若菜集は藤村25歳頃の、落梅集は30歳頃の作品である。五七調を基調として・・・”
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最近とんと本を読まなくなったし、読みたいような本が図書館へ行っても新刊にない。先週ゴルフコンペの合間に、頭がよく現職時代も出世頭で、人柄も良い同僚が「久しぶりに本屋で伊集院静の本を買って読んだが良かった」と言った。本の名は忘れた。随筆のようだった。
馬籠の藤村記念館は二度ほど行ったことがある。花巻市の宮澤賢治記念館にも行った。「雨にもマケズ」はザラ紙に鉛筆の原稿だった。五所川原の太宰治記念館・斜陽館へも行った。先祖が個人銀行のようなことを家業とされた2階建て、客溜り窓口があった。
今日は在所の姉の息子(甥っ子)が寄ってくれ、リンゴやら鏑菜の新漬、兄からの新米など届けてくれた。姉の孫が最近結婚し、兄の孫に子が生まれる、ひ孫ができるとのこと、少しづつお祝いを預けた。