鹿沼市デジタル・コミュニティ推進協議会

“花と緑と笑顔のあふれる地域づくり”を目指して、身近な地域や生活に密着した情報を発信します。

鹿沼の建具・組子の妙

2009-06-15 | まちなか

 6月14日(日)に開催されたNPO法人・鹿沼学舎主催の「建具・組子見学会」に潜入してきましたので、そのレポートをば…
 建具・組子といえば鹿沼の誇る木工技術の粋、地元の重要な産業のひとつです。そして木工といえば彫刻屋台も忘れてはならない…ということで今回の会場、木のふるさと伝統工芸館に集合。

 まずは1階で、伝統工芸館の大出さんから彫刻屋台について解説していただきました。

(左)大出さん
(右)ここに展示されているのは「石橋町」の彫刻屋台です。


 彫刻屋台についての基本的なことから、
(左)「石橋町の屋台の彫刻は鳥と花だけと思いきや、1匹だけ蝶がいる」
(右)「このハッピの模様は”いしばし”という文字である」
などの豆知識まで教えていただきました。

 今度は2階に上がり、木、木材、建具、彫刻などについてお勉強。

(左)鹿沼建具商工組合理事長 木村さん (右)同・理事 豊田さん
 お二人を講師に、木のサンプルをさわってみたり、資料を見たり。
 豊田さんが抱えているのは、木村さんの木製カバン。留め具以外は木から削り出した逸品ですよ。

 さていよいよ組子体験、材料が配られたのでデジコミを作ってみましたよ。

…失礼しました。良い子のみなさんは、ちゃんと右のように材料を並べて準備してください。


 部品は高い精度で作られていて、説明のとおりにはめ込んでいくだけで綺麗に仕上がります。
 ヒノキの良い香りがしますよ。


 接着剤や刃物なども使わず、右下の美しい組子細工が完成しました。職人さん達が脈々と受け継ぎ磨いてきた木工技術の一端なんですね。
 一緒に写っている「仕事ことば」という本では、職人さんが使う用語、道具、技術、製品などについて写真入りで解説しています。これがまた面白い本で、「ああ、あれってそういう意味だったのか」「建具のあのデザインにはこんな意味や機能があったのか」など感心すること請け合いです。
「仕事ことば」は木のふるさと伝統工芸館にて1冊1000円で購入できます。また図書館本館・東分館にも置いてあるようですね。

 完成した組子細工を持って記念撮影。

 この組子細工体験は、木のふるさと伝統工芸館にて1000円で参加できます。皆さんもぜひ体験してみてください。