本来ならもう暑い季節を迎えているはずの札幌はまるで本州の梅雨の季節をもらったような曇天がつづき、傘を手放せません。しかも温度がグーンと低くなってこのまま秋に向かうのでは、と思わせるほどです。これも環境異変かと思うと、農業を営むかたがたのことが気になります。
にもかかわらず、札幌大通公園は恒例のビアガーデンの準備が始まっており、仮設の施設ががどんどん立っていきます。そのうちに好天気に恵まれ、ラッキーなビアガーデンが開かれ、満席のテーブルから乾杯の気勢が上がるのでしょう。やっぱりなんでも元気なほうがよいに決まっています。それでなくても湿っぽい政治の世界、政策よより自席の確保に奔走する候補者たち。このときばかりはばったのように頭を下げ、ひたすらお願いの嬌声にうんざりです。
どうやらビアガーデンではそんな話題は飛び込むほどの関心はないでしょうし、日ごろの会社の憂さ晴らしでもしてつかの間のストレスを解消するのでしょう。それもまたよし。鬱積したこころのもやもやを解消するいい機会です。盛り上がってほしいビアガーデン、もうすぐです。
優しいタイガー