世の中にはわからない事だらけ、ことにデジタル時代になってますますわからず、戸惑うばかりです。 数日前新聞を呼んでいると「ネトゲ症状」が世界保健機構の国際疾病分類に入れる動きがあると知りました。 ネトゲって何?と驚きながら新聞を読み進みますと、インターネット・ゲームなどのやり過ぎで日常生活に 支障をきたす症状が出ていて、いわゆる依存症が広がっているというのです。
これをWHOではゲーム症として認定しようというのです。こうした危険信号のある人は、私的な生活はもちろん、 職場や学校においてさえスマホやゲームセンターから離れず、ずっとゲームに興じていくという現象が続いてしまう ようです。もうこれは一種の病気でしょう。だとすれば治療が必要になってくるわけです。
医療分野の専門家は、ネット依存症を防ぐ項目を上げています。特に年少期に多い事もあって、使う時間や 場所の一定化、使う金額も決める、家族間のルールを決めておくなどの予防処置が大事だと指摘しています。 このような現象が拡大すれば、やがて大きなギャンブルへと向かいかねません。
おそらくこの1、2年内には「カジノ法」が具体化するでしょう。すでにいくつかの自治体が手を上げているほど ですから。まさしくギャンブルですよね。ギャンブル促進法とでもいえそうです。やがて賭け事になり、破壊を生み出し、 暴力や犯罪の土壌にならないか心配です。これからどんな危険な罠が待っているかもしれないとき、 だれが歯止めを掛け、健全なレールに乗せることができるのでしょうか。個人、それとも医療者、IT企業、いやいや 政治の取り組み、難しい社会に直面する問題ですが、見過ごすことの出来ない重要な問題であることには 違いありません。ぼくが一人心配してもどうにもなりませんが。
やさしいタイガー