ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

整理は目をつぶって

2007-12-10 09:02:21 | ブログ

 最近美術の解説で指導を受けた先輩が家庭の事情で退任された。いつも笑顔と的確なアドバイスで中核を担うお一人だっただけに、ちょっと惜しい気がする。その先輩が辞めるに際し膨大な資料や図書を寄贈された。ご本人は未練を残さない為かもしれないが、それにしても後輩たちにとってはありがたい資料になるに違いない。

 誰もがそうかどうかはわからないが、ひとつのことを為し終えて今までの資料などを一挙に整理してしまうと言うのは相当勇気が要る。見ているうちに「これはいずれ役に立つかも」と思って取って置く。しかし時と共に結局は捨てることになることが多いものだ。我が物顔で部屋を占領しているのは、このどうにもしようがない残った資料だ。

 「これですっきりしました」と笑顔で去った先輩の自宅の部屋はきっと広くなって何となく寂しさが漂っていないだろうか、と想像する。でもまた何かを創られるのかもしれない。ぼくもやがて整理をしようと思っているが、そんなときはゴミかごの中に目を通さずに放り込もうと思っているが。

やさしいタイガー