この前「詩書展」を見に来て下さった谷部良一さんが、案内状を何枚か「置いておいて下さいませんか」と置いていかれた。ただし、わたしには「あんたは忙しいんやから来たらあきまへんで」とお気づかいを言って下さった。
今日が初日。行って来ました。
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その谷部さんの抽象画です。
遠くから見て、あれが谷部さんのやろな、と分かりました。なかなかオシャレな絵を描く人です。風貌に似合わない(失礼!)。これは絵というより、紙を貼って作ったような作品でした。
行って良かった。わたしの知る人が多く出品されていた。
先ず、八田五郎さん。
「景」。八田さんはすでにプロなのでしょうね。もうずっと昔に兵庫県の大賞を受けておられたと思う。菅原洸人さんのファンだとも聞いたことがある。そして、この人の奥様、八田光代さんとはわたし昔「地平線」という同人誌を川上美智子さんと三人で出していたことがある。その表紙絵を五郎さんに描いてもらっていた。美智子さんも亡くなったし、もう昔のことです。不思議な縁です。
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次に、菅原洸人さん。
「風見鶏の館」。
ほかの人の作品がみな大作なので、これは小さく見えた。それでも15号ぐらいはあったのでは?重厚感のある洸人さんらしい絵でした。
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これは、中西勝さんの「華まばたき」。88歳の作。まだ描いておられるのだ。この人のある会での挨拶が長くて辟易したことがある。ゴメンナサイ。
佐川満男さんが若き日にこの人に絵を習っている。佐川さん、プロの画家を目指しておられたが、歌の方が女の子にもてると判断して歌手になったと聞く。今は菅原洸人さんにアドバイスを受けておられる。随分前に大阪阪急で佐川さんの個展があったが大変な人出だった。今の奥様と電話でお話したが感じのいい人だった。余談でした。
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これは長尾和さん。
水彩画、「島に祈る(福江島)」。
長尾さんは阪神大震災詩集(アンソロジー)の表紙を描かれた人。
遠くから見て、あっ、いい絵がある、と思って近づいたら、長尾さんのだった。やはりプロのは違います。
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これは中右瑛さんの抽象画。
「シエリト・リンド」
中右さんは、月刊「KOBECCO」に写楽の話をずっと連載している人。浮世絵収集家としても有名です。
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そしてわたしの知らない人ですが、気になった絵を。
藤本元美さんの「川面」
100号ぐらいはあったと思う大作です。
初め見た時、写真かと思いました。見事な写実です。
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これは渡邊明さんの「五月のアトリエ」
これも大作でした。わたしが魅かれた作品です。
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これは小林欣子さんの「潮音」
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これは小倉恒子さんの「花音5-Ⅲ」
実は、小林さんのと小倉さんのが並んで展示されています。
このように。
そして、お名前が、
わたし驚きました。
わたしの驚き、分かる人には解る。