『KOBECCO』6月号に「三島由紀夫の記憶力」と題して書いた。
出久根達郎さんの著書から引用して。
そこで出久根さんに『KOBECCO』をお送りしておいた。
そのお返事が届いた。
病気直後は夫人の代筆だったが、辛いリハビリを耐えられたのだろう。ここまで書けるようになられたのだ。大分もとに戻っておられる。
《おたよりと「月刊神戸っ子」をありがとうございました
なんとか 元気です
三島由紀夫の記憶力は真実らしく、編集者からずいぶんお聞きしました。
芥川賞選考会が終ると、その場で、選評を口述したそうです。
よどみなく 辞書も使わず…
小生がびっくりしたのは 三浦朱門さんが 最晩年に ゲーテの長詩を暗唱したことです。
大学時代に覚えたといいました。
その時 90才に近かったです。
70年前の文章を忘れずにいたなんて、と唖然としました。(後略)》