今日は珍しいお客様がお二人見えた。
一人は、W松さん。
わたしの詩集『コーヒーカップの耳』の中で、誰もが涙なしには読めなかったという「亮介」とい
う話の人。
もう十年ぶりぐらい。近くの会社に勤めていたのだが、変わってしまっていたのだった。ところ
が、定年になって、家にいるという情報を聞いて電話した。彼はうちの「ばら寿司」がことのほ
かお気に入りだったので。 久しぶりに出会った、他のお客さんとも懐かしそうに話が弾んでい
た。
もうお一人は、Y谷さん。
この人は切り絵が趣味だが、趣味の域を越えておられる。以前うちの店で個展を開催したこ
ともある。
そして、この人の娘さんがソプラノ歌手で、最近、わたしの知り合いの永井ますみさんの詩に
作曲家、中西覚さんが曲をつけた歌曲を歌われたのを兵庫県立芸術センターで聞いたのだ
った。見事なものだった。
滉(こう)来る。天気も良く、久しぶりに、滉のお気に入りの今津の海へ。
傍らに、江戸時代からの風情を残す今津灯台がある。
いつもマンションで暮らしている滉には海は心晴れ晴れする所。
そこでお友達になったおじさん。
靴の中に入った砂を、おじさんに世話をしてもらう滉。
二人の会話がかすかに聞こえて、おじさんは、「俳句…」と言った。
そうか、そう言えば、ノートに何か書いておられた。俳句を作りに来ておられたのだ。
早春の海と滉の俳句を作られただろうか。
昨日、将棋A級最終局。我が井上慶太八段は、残念ながら敗戦で降級。これに勝っていれば
残留だったのに、ああ!
慰労のメールを送る。彼は律義に返信してくれる。
「(略)昨日はあきませんでした。手数が長いだけです。力不足で情けないです。また復帰を
目指して頑張ります。」
なんと誠実なメールだろうか。これで彼の人柄の良さが分かろうというものだ。
明日4日(木)の「輪」の日替わり定食,
いつも木曜日はラーメンですが、今回は「カレイの煮つけ」で
す。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
※校正ミスについて、由良さんと話して、先生に葉書で伝えますね。Iさんが見つけてくださったことを書きます。この文が出るかどうか分りませんが、本はやはり4月ごろ出るようです。感謝!
見つけたのは私ではありません。高橋輝次氏がその著書『関西古本探検』で指摘しておられるのです。それをたまたま私が読んだということで、お知らせしたまで。
滉はあの海がお気に入りで、「そろそろ帰ろ」と言っても「いや」と言って、なかなか帰ろうとしませんでした。
うまく育てていらっしゃって、人を信じ誰とでもお友達になれる
心の広さがあるようで、私まで嬉しいです。