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コーヒーカップの耳

「現代詩神戸」283

2023-12-19 17:26:12 | 
神戸の詩人永井ますみさんからお贈りいただきました。



「現代詩神戸」283号です。
多彩(才)な書き手が集まっておられます。
長年読ませてもらってますが、最近メンバーの世代交代が進んでいるようで、お名前を存じ上げない方が増えてきました。
その中でこの作品に注目しました。
長年書いてきておられる小西誠さんの「街なかのサクラ」です。

高齢者施設に入っておられるんですね。
小西さんはかなりの年齢だと思うのですが、頭脳は明晰ですね。
自分を客観的に捉えて比喩で描写し、読む者の心にしみじみと染み入ります。
少し寂しさが…、と思ったら、最後の二行でパッと救われました。

これもベテラン、渡辺信雄さんの「瀧―ーノスタルジア」ですが、どうやら編集ミスがあったようです。
最後の二行が次のページの上下に分かれて飛んでしまっています。次の号でちゃんと載せてほしいですね。

力津耀子さんの「秋の晴れた日に」の中の次の詩行に感動。
《角の米屋の店先に/「閉店」の予告/最後の新米入荷の幟が立って/精米機も/(略)》
まだ頑張っておられるお米屋さんがあったのか!と思った次第。
「閉店」とありますが「廃業」なのでしょう。残念ですが。
わたしはもう30年以上も前に廃業したのでした。諦めが早かったのです。

「あとがき」を三人の編集担当者が書いておられますが、今猿人さんの寸評(寸感)が面白かったです。
以前の三宅武さんの寸評を彷彿とさせます。

ありがとうございました。
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