永井ますみさんから詩誌「リヴィエール」117号を贈られる。
永井さんは看護師の仕事から離れられてから、また別の面でお忙しくされている。ビデオカメラなどを携えて全国を飛び回っておられる。各地の詩の朗読会を訪ねて録画しておられるのだ。またご自分でも企画主催して献身的です。
その永井さんの詩。
「堅香子の野」です。見開きのページを上手に使ってはりますねえ。きれいです。
万葉集の歌からの本歌取りというのでしょうか?上手いものです。
元歌よりも色気が漂って、なまめかしいです。
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タイトルに「万葉集 第一巻一 雑歌」という字が見えます。
わたしの尊敬する、故足立巻一先生を思い出します。
巻一という名は、万葉集の巻一からつけられたものだと何かに書いておられました。
しかも先生の最後の詩集のタイトルが『雑歌』だったと思います。その名づけのわけをあとがきで「数年来のくさぐさの歌を集めたからであるが、また、古歌集などを読んでいて「雑の部」が好きなことにも由る」と。
その『雑歌』です。↓
「この静かな変化に耐えよ」という言葉とともに。
1985・2・17の日付があります。この年の夏に先生は亡くなられたのでした。