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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

文章を練る

2023-06-26 17:00:41 | 出久根達郎さん
この前「街の草」さんで買った本『まかふしぎ・猫の犬』(出久根達郎著・河出書房新社・2005年刊)です。



古い本ですが、味わい深い話が載ってます。
今読んだページ。

終わりの方にこんなことが書かれています。
《一度書いた文章は、声に出して読んでみる。黙読で気づかなかった欠点が、耳で聞くと、はっきりわかる。ぎこちない言いまわしなどは音読でしか気づかない。
声に出して読むと、何だか恥ずかしいと思う描写が見つかるはずである。》

これはわたしも日ごろ心がけていることですが、改めて心しよう。
カアチャン、また読み聞かせますので聞いて下さい。ただし、ブログは別です。音読しません。
わたしが書くものの第一読者はカアチャンです。
あ、読者じゃなく、聞者か。

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藤川三代吉(ふじかわみよきち)さんという人

2023-06-26 10:15:58 | 懐かしい話


この地図を見ていると次々と思い浮かんで来ることがある。
その一つ。

今の日本盛の北のセンチェリービルの所はわたしが若い頃は空き地だった。畑だったかな?たしか野壺もあった。
ここにも人には言いにくい思い出があるが、それはさておき、その北側に戦前に建てられた鉄筋の建物があり、戦災で大きく壊れていた。その壊れたままの骨組みを利用して、住居になっていた。藤川さんといった。
ここも含めて今は日本盛の敷地になっている。
住居の前には結構広い空き地があり、庭になっていて、自然石を使った大きな石灯籠が立っていた。
そばに梅だったか桃だったかの姿のいい木があった。
昔は裕福だったのだろうと想像された。
おじいさんがおられて、戦前は樽屋の職人さんだったと聞いていた。
指に障害を持っておられたが、仕事でそうなられたのだろう。
いかめしい顔をしておられたが、物静かなひとだった。
父の話では「あの人は偉い人」とのことだった。
川柳か俳句の先生だと。
中に入ったら土間があったが、その一角に雑誌の束が積んであったのを思い出す。
あれは川柳か俳句雑誌だったのだろう。
主宰しておられたのか、発行元になっておられたのか。
その焼け跡の鉄筋住宅に三世帯が住んでおられた。
ご長男一家と、ご長女一家と次女一家の三世帯。
二階までが利用されていた。
藤川さん、国本さん、井山さんといった。
このうちの国本さんは後に広田の建売住宅に転居され、その玄関には色紙が飾られていて、俳句か川柳が達筆で書かれていた。
その後、西宮港の近くに転居された。
奥さまは笑顔良しの美人でいいお人だったが、早くにお亡くなりになった。今でもありありと顔を思い起こせる。
色紙は藤川さんのおじいさんの筆跡だと聞いた覚えがある。
その藤川さんだが、三代吉さんといった。
で、「藤川三代吉」で今ググってみたが出てこない。
著名ではなかったということか。
そういえば、宮崎修二朗先生の話題にも上ったことがなかった。
もしかしたら、信行寺の老僧ならご存知かもしれない。次にお会いしたらお聞きしてみよう。
付随して思い出すことたくさんあるが、また。
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作者の意図

2023-06-26 08:32:27 | 
今朝の神戸新聞、「読者文芸」欄。特選詩「カタカナことば」(島田隆之作)です。

巧まざる社会批評が効いていて、いいですね。
残念ながら1ヵ所、推敲不足によるミスがあります。
それともこれは作者の意図でしょうか。
それから気になるのは、作者の年齢。
作風は若い、というより、子どものような感じですが、これも作者は意図でしょう。
これだけの構成力は子どもには無理ですね。
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