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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『親と子の詩歌集―知恵の花かご』冬の章

2020-06-20 15:18:07 | 本・雑誌
『親と子の詩歌集 知恵の花かご』は、春夏秋冬と四つの章からなっている。

すべて読んだが、わたしは「冬」の章が良かった。
いかにも命を扱っている。
紀貫之の和歌について書かれたこのページ。
←クリック。
たった一行の、わかりやすいサラリとしているともいえそうな歌だけれど、桜塚さんの解説を得て、グンと重さを増しています。
これから後のページはすべて、心に響きます。それも重い響きです。
次の吉田松陰の辞世の歌にも涙を誘われますし、中原中也も、室生犀星などもみな深々と心に刺さります。
田中冬二の「返らぬ日の歌」もいいなあ。ちなみに冬二は、宮崎翁に宛てた手紙をわたし持ってます。
斎藤茂吉のページもありますが、そのご長男の斎藤茂太さんからのハガキもあります。
堀口大学もいいなあ、実は堀口の直筆ハガキもあります。
清らかな筆跡です。
さらに窪田空穂のハガキも。
手に取って直に見たい人は「喫茶・輪」へどうぞ。
今のうちですよ。やがてどこかに寄贈します。
するともう、ガラスケース越しにしか見られなくなりますよ。

お勧め本 『完本コーヒーカップの耳』
コメント
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