喫茶 輪

コーヒーカップの耳

閉店のご挨拶。

2011-07-24 15:28:04 | 喫茶・輪

              Cimg0066

         「喫茶・輪」閉店のご挨拶

 「輪」は昭和62126日に昼定食を中心とした喫茶店としてオープン致しまた。その日は冷たい風が吹く日でしたが空はよく晴れておりました。

 以来24年近く、皆さまに可愛がって頂きました。

 初め、この場所に喫茶店をオープンさせることを知った友人が「頭がおかしなったんちゃうか?」と言いました。そうですね、東西200メートルばかりの西行き一方通行のほとんど人通りのないこの辺鄙な場所で喫茶店を始めるなんて正気の沙汰とは思えません。

 オープン当初はたった10席の店でした。しかしすぐに手狭になり、拡張して7席ばかり増やしました。ところがこれでもまた手狭になり、ほどなく二度目の拡張をしました。それが今の店舗です。これはお客さまの支持なくては叶わぬことでした。

ここで、24年近くも営業させて頂きました。それもみな、「輪」を可愛がって下さった皆様のお陰です。しかし、やはり時が流れました。ここ数年で状況が変わりました。淋しいことではありますが、このほど止むなく店を閉じることに致しました。24年間、思えば短かったですが、やはり長かったようにも感じます。色んな人との出会いがありました。また悲しい別れもありました。正に「輪」はドラマチックな場所でした。10年前には、「輪」を舞台に繰り広げられるドラマを『コーヒーカップの耳』という本にもしました。また、その後、タウン情報誌『神戸っ子』に「コーヒーカップの耳」と題したエッセーを約10年間100回にわたり連載させて頂きました。どれも、「輪」に集うお客さまの人間性がドラマを生んだのでした。これらは「輪」の大きな財産になっております。心から感謝申し上げます。

と、ここまで書いて来て、ちょっと考えました。スコンッと一気にやめてしまうのはあまりにもあっけないのではないかと。わたしどもも、急激にリズムが変われば体調を崩すのではないかと、勝手なことを考えました。ということで、お盆まではこれまで通り営業させて頂くことにしました。しかしお盆以降は、今しばらくクールダウン期間として、午前中のみ、しかもお茶のみの営業に移行させて頂きたいと思っております。どうか私どもの心中をお察し下さってご理解頂きますようお願い申し上げます。

                             平成237月24

お客さま各位

                            喫茶・輪 店主敬白

明日25日(月)の「輪」のおすすめ定食は、

「豚肉のしょうが焼き」の予定です。

よろしくお願いいたします。            <shapetype id="_x0000_t75" coordsize="21600,21600" o:spt="75" o:preferrelative="t" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" filled="f" stroked="f"></shapetype> <stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas></formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f><path o:extrusionok="f" gradientshapeok="t" o:connecttype="rect"></path><lock v:ext="edit" aspectratio="t"></lock><shape id="_x0000_i1025" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 144.75pt; HEIGHT: 108.75pt"></shape><imagedata src="file:///C:UsersIMAMUR~1AppDataLocalTempmsohtmlclip11clip_image001.jpg" o:title="CIMG0066"></imagedata>       

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

村上春樹の石の橋

2011-07-24 09:00:10 | 文学

 村上春樹フリークの小西巧治さんの今朝のブログから。

 小西さん、拝借お許しを。

 村上春樹の故郷は西宮です。子どものころに遊んだ場所がわたしと重なります。わたし、春樹はまだ読んでませんが、世界的な作家であることは承知しています。

「今年の4月25日に『夙川の橋』中国全土に発信 村上春樹ランゲルハンス島の午後の橋」というブログをアップさせていただきましたが、この中のYou-Tubeの動画も神戸国際大学の毛丹青教授(西宮在住)の発言をお聞き下さい。

         
http://www.youtube.com/watch?v=TX-MW4d-YiM
私は、「村上春樹がこの橋をどのような思いで見ていたか興味をもっている」
中国版ツイッターに橋の写真を載せると、早速、中国人読者から多数の反応がありました。
「なぜ日本は小さな橋でもこんなにきれいなのか」
「写真を何回も見ました。美しいのを見せてくれてありがとう」

このように正しい西宮の情報発信をすれば、遠く離れた海外の人にも感動を与えることが出来ます。
今までの市の広報紙などでは、文学作品にゆかりの場所は、この橋の少し下流の夙川河口にある回生病院が野坂昭如の「火垂るの墓」ゆかりの場所とだけしか載っていなかったようです。
             
この小説のニテコ池と回生病院は誰にでもわかり易いのは事実ではありますが、世界に通じるものがあったということにもっと早く気付いてもらいたかったと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする