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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「六甲」2月号

2017-02-03 10:32:53 | 文学
「六甲」2月号が届きました。
巻頭に田岡弘子さんの作品が。

「寿をつけるがほどにめでたいか七十七・八十過ぎて来にけり」
ほろ苦ユーモアでしょうか。最近読んだ本『九十歳。何がめでたい』を思い起こしておかしかった。
田岡さんのほかの作品も軽みがあっていいですねえ。
田岡さんのはほかのページにもありました。

創作意欲が旺盛ですね。
わたしも真似なくては。
今号の「湯気の向こうから」は「百人一首」と題して書かせて頂きました。
お目に触れれば幸い。
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「六甲」961号

2017-01-11 18:17:22 | 文学
歌誌「六甲」1月号が届きました。
表紙絵が変わりました。
前年よりも明るく、そしてアート感が深い気がします。

通巻第961号です。
第83巻ということですから、83年目。
凄いですねえ。
兵庫県で最も長く続いている雑誌だということです。
そんな伝統ある雑誌に頁を頂いていて、ありがたいことです。
今号で随想「湯気の向こうから」は第9回目となりました。
「出石町奥小野」と題して、最近出会った奇縁のことを書かせて頂きました。

代表者の田岡弘子さんの作品から一首。
「大橋の架かりて近くなりたるに父母兄ゐまさずふる里遠し」
心に染みいります。

牧野秀子さんの作品の中からも一首。
「曼朱沙華の葉のみどり濃しこの秋を振り返らぬと心にきめる」
共感を呼びます。

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「新子を読む 新子へ詠む」

2017-01-06 09:35:28 | 文学
神戸新聞の「新子を読む 新子へ詠む」第4回。
←クリック

俳人の久留島元氏の話を堀井正純記者がまとめておられるが、今回は新子さんの「毒」について。
新子さんの「毒」は、わたしへの書簡でも何度か出てくる。新子さんとは切り離せない魅力がそこにある。

思い立って、新子さんからの便りを出してきて読んでいる。

数十通あるが、みなシャープな文章でほれぼれする。但し、わたしへの毒はオブラートに包んで下さっている。
しかしまあ、あんなにお忙しかったのに、よくもこれだけ書いて下さったものだ。

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時実新子さん、10年!

2017-01-02 08:59:50 | 文学
昨日元旦の神戸新聞文化欄。
←二段階クリック
久しぶりに新子さんの記事が。記事をまとめたのは平松正子記者だが、お弟子さんの八上桐子さんが書いておられる。

そうか、お亡くなりになってからもう10年になるのか。
しょっちゅう便りを交わしていたこともあり、
わたしのことをペンフレンドと呼んで下さっていた。
実に魅力的な人だったなあ。
お亡くなりになる直前に頂いたハガキ。

1月18日の日付のこのハガキ。わたしと新子さんとの間にしか解らない言葉。その並び。
ああ、もう10年にも…。

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一茶の正月の句

2017-01-01 12:14:41 | 文学
わが家は静かな正月である。
一茶句集をひもといている。
一茶に歳末の句は少なかったが、正月の句は多い。


初夢に古郷を見て涙哉

正月の子供に成て見たき哉

正月やごろりと寝たるとつとき着 (とつとき着=晴れ着)

元日や上々吉の浅黄空



ほかにもたくさんあるが、正月を一人で過ごしているような淋しい句が多い。
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小林一茶の句

2016-12-31 20:56:07 | 文学
一茶俳句集をパラパラと見ていたが、思いのほか年の暮の句が少ない。
でも、3句だけ上げておこう。

人並に正月を待つ灯影かな

ともかくもあなた任せの年の暮

うつくしや年暮きりし夜の空


みなさま、良き年をお迎え下さい。
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「六甲」2016年12月号

2016-12-06 08:21:04 | 文学
「六甲」12月号です。
今年最後の発行。
次の号ではこの表紙絵が変わるそうです。

牧野秀子さんと田岡弘子さんの作品です。
←クリック
牧野さんの今号の作品は、わたしがこれまで知るものとは少し趣が違うような。これまでは端整な写生に情を込めておられたという印象だったが。こんなに表面で心が動く歌も作られるのですね。意外でした。ちょっと驚き。面白いです。
田岡さんの作品は、いつも通り微かなユーモアが漂っていて、わたしは好きです。門外漢のわたしにも楽しめます。

随想は「甲山」と題して書かせて頂きました。
←二段階クリック
今年5月号から、短歌には門外漢のわたしにパージを割いて下さってありがとうございます。
ご代表の田岡様に感謝です。
来年もよろしくお願い致します。
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『歌風土記 兵庫縣』

2016-10-12 14:02:08 | 文学
次に書くもののために『歌風土記 兵庫縣』という富田砕花さんの本を読む必要ができた。
西宮図書館をネットで調べたが、帯出禁止になっていた。
で、出かけて行って見せてもらってきた。

昭和25年発行の古い本である。
宮崎翁の書斎にはあるのだろうが、図書館へ行く方が早い。
パラパラとページを繰ったが、いい歌がたくさん載っている。
そして、目当ての歌は…。いいのがあるだろうか?
ありました。
ある雑誌の12月号随想に使わせてもらいます。
これで半分書けたような気になっています。
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小西功治さんが

2016-10-03 12:18:57 | 文学
今朝の神戸新聞に小西巧治さんが。
←クリック。

土井秀人記者が書いておられる。
土井さんにはわたしも取材を受けたことがあるが、よく勉強しておられる記者さんだった。
あ、小西さんですが、最近わたしもこの人を取材させて頂いた。
その雑誌はまだ出てませんので内容はまだ内緒ですが。
小西さんといえば村上春樹。
さて、今年のノーベル賞はどうなるでしょうか?
13日頃に発表されるそうですが。
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「むーさんの背中」最終回

2016-09-06 13:28:46 | 文学
神戸新聞の連載小説「むーさんの背中」が今日、244回で最終回だった。
←クリック。



ことし初めに始まったのだが、ずっと読み続けた。
新聞小説を最後まで読んだのは、「親鸞」以来。
「むーさんの背中」はわたしの若い時と重なる部分が多くあって懐かしく文章も読みやすかった。
ここ二三日の展開で、もう一波乱ありそうだったが、案外すっと終わった。
まあハッピーエンドで良かった。
ただ、挿絵の運搬自転車が間違って描かれていたことがあったのには大いに違和感があった。
担当者のMさんは多分お若いのだろう。仕方ないというべきか。
さて単行本になった時にはどうだろう?
コメント (4)
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「六甲」

2016-09-03 11:10:01 | 文学
「六甲」9月号をお送り頂いた。
田岡さんと牧野さんの歌です。
←クリック。
いつもながら手なれたお二人の作品ですね。
門外漢が余計な注釈はしないでおきましょう。

鈴木漠さんの格調高い「翻訳詩逍遥」です。
←二段階クリック。

そして「湯気の向こうから」は「臍の緒」と題して、井上收次さんのことを書かせて頂きました。
←二段階クリック。
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「六甲」8月号

2016-08-04 12:17:01 | 文学
「六甲」8月号です。

田岡弘子さん、志方弘子さん、牧野秀子さんの作品を紹介します。
←クリック


田岡さんの今回の作品はちょっと、わたしにとって異質。
というのも、57577の定型から少しのずれがあります。
それが新鮮。わたし門外漢ですので、こんなのをなんというのか知りませんが。
絵でいえばプロの画家が描くヘタウマの絵という感じ。
本当のヘタが作れば読めたものではないのでしょうが、これは面白いですねえ。なんか楽しいです。

志方さんのはどれも景色がくっきりとしている感じ。色彩感覚が素晴らしいです。ただそれだけでなく、後ろに人の気配も見えて温かみを感じます。

牧野さんのは、いつものように端正な姿。白磁の壺を人に例えて見事。そして、ご自分を客観視しておられて。「晩年の心の中を見るやうに貫入のある壺を見てゐる」なんて、ちょっと哲学的でさえありますね。

と、偉そうなこと書きましたが、多分的外れのことを言っていると思います。
お読み捨て下さい。

今回の「湯気の向こうから」は「御詠歌」と題して書かせて頂きました。


コメント (2)
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『連句茶話』を巡る茶話会。

2016-07-28 16:26:20 | 文学
珍しく伊丹へ行ってきました。
「地ビールレストラン・長寿蔵」というところ。
鈴木漠さんが最近出された本『連句茶話』の出版記念会です。
JR伊丹駅から徒歩7分。
その道が見事にきれいな道になっていました。
陽射しがきつくて写真撮る余裕ありませんでした。

出版記念会は座談会のようなもの。
出席者は20人ほどの小規模。
呼びかけを極力控えられたようで、漠さんの連句の会の人がほとんどでした。
わたしは部外者(出席者名簿には「客員」として下さっていました。)という感じ。
皆さん、偉い人ばっかりです。
詩人も何人か参加されてましたが、時里二郎さんや梅村光明さんなど、先生と呼ばれている人たちです。しかも連句をやっておられる人たち。
でも、わたしのことを鈴木さんが「宮崎修二朗翁の名代として…」と紹介して下さって面目を保ちました。
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『六甲』7月号

2016-07-06 09:37:52 | 文学
短歌誌『六甲』7月号が届きました。


牧野秀子さんと田岡弘子さんの作品のページです。
←二段階クリックで。

牧野さんの今回の作品はこれまでとちょっと趣が違うような気がしました。
これはあくまで短歌門外漢のたわごとですのでお気になさらずに。
軽妙な感じがしました。口語体を取り入れておられるからだろうか。
わたしは気持ち良く読めました。

田岡さんのは、なんかわたしのことを歌われているような気がして。
しっかりとご自分を客観視しておられますね。

それから随想欄。
←二段階クリックで。
他にも興味深いのは、鈴木漠さんが「翻訳詩逍遥」というレベルの高い論を展開しておられます。
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「六甲」6月号

2016-06-06 14:46:34 | 文学
田岡弘子さんよりの「六甲」6月号を先日落手していました。


巻頭に牧野秀子さんと田岡弘子さんのがあります。
←クリック

牧野さんのは、いつも通りオーソドックスな歌ですね。
いかにもベテラン。
安心して読(詠)めます。
「散るさまの美しき花は先づ桜さてその次は思ひ浮かばず」は、巧まぬユーモアが面白かったです。

田岡さんの今月の作、このところのユーモアあふれるものからはちょっと趣が違いますね。門外漢のわたしの勝手な感想は、王道に戻して…といった感じでしょうか。
しかし、
「吹けば飛ぶその通りよとよろけつつ風の中ゆくうつし身われは」の微かな自虐が嫌味なくおかしいです。

次は拙随想「銀も金も玉も…」です。よろしければお読みください。
←二段階クリック
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