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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

料理本

2023-06-13 09:42:29 | 本・雑誌
うちのカアチャンですが、古い料理本を持ってます。



『おべんとう全集』は昭和54年発行です。
子どものために買ったのでしょう。
今も使ってるみたいですが、
「まあアレンジすればええんやな」と言うと、
「そう。それに心を足したらいい」とおっしゃいました。
恐れ入りました。
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花森書林のMさん

2023-06-08 08:42:44 | 本・雑誌
昨日、「花森書林」さんの店主Mさんの訃報の事を載せた。
今も信じられない思いだ。

昨年、お送りした拙詩集『恒子抄』にいただいた彼女からのメッセージです。


この時はきっとお元気なのだと思っていた。というより、そんなこと全く気にもしていなかった。
後日お礼に伺った時、「姉は今日は家に居ます」と店番の弟さんはおっしゃった。
だが実は、すでに彼女は病を得ていたのだ。
なんともやりきれない。

先日行った武庫川の古書店「街の草」さんでいただいた「兵庫の古本屋マップ」です。



この中に「花森書林」さんも載ってます。



今は休業中ということです。

こちらは「街の草」さん。



こんな言葉、言いたくないけど、森本恵さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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トンカさんが…

2023-06-07 19:54:15 | 本・雑誌
神戸元町の古書店「花森書林」さんから届いたハガキに愕然。
店主のM・Mさんがお亡くなりになったというのだ。
まだ43歳だったと。
Mさん、実はわたしの書くもののファンでいてくださった。
特に昔の口頭詩集『ライオンの顔』と『きよのパーティー』は大いに喜んで下さった。
いや、差し上げてはいない。お貸ししたのだ。
そしておっしゃった。「いつか古本市場で手に入れます」と。「いやあ、無理でしょう」と言ったのだが「いつかきっと」と。
そのころ彼女は子育て中でもあったので余計に感じてくださったのだろう。
「真似をします」と。
夫さんにお会いしたことはなかったが、Mさん曰く「わたしよりもimamuraさんのファンです」と。
ご夫妻二人で喜んで下さっていたのだった。
そして昨年、拙詩集『恒子抄』をお贈りした時には、思いがけず祝いの品を送って来て下さった。
後日わたしはお礼にお店に伺ったが、残念ながらお会いできず弟さんがお相手してくださった。
「今日は家に居ます」とのことだった。
そのころすでに病気を養っておられたということだったのだ。
《闘病しながらお店をしておりました。本人の希望もあり、皆さんには心配をかけたくないとのことで内密にしておりました。》
と弟さんからのハガキにある。
古書店の店主らしくない愛想の良い人だった。
客の顔をよく記憶し(わたしは特徴のない顔だが、一回で覚えられ、日を置いての次回には知ってもらっていた)、好みを心得ていて、如才なく応対しておられた姿が印象に残っている。
そうか、もうあの人懐こい笑顔に会えないのか。
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「老父母」

2023-06-06 15:48:09 | 本・雑誌
まだ読み終えてない本、『ぼや記つぶや記』。
今読んだところ。

著者の坂さんが親のことを書いておられるのだが、身につまされて切ない。
そういう時代だったのだろうが、「老父母」と書かれている。
しかしこの時の坂さんのご両親は70歳前後だ。
今の私よりもよほどお若い。なんといえばいいのだろうか。

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『嘘とまこと』

2023-06-06 08:54:38 | 本・雑誌
北岡様からお贈りいただきました。



『嘘とまこと』(ハインリヒ・フォン・クライスト原作・北岡武司翻訳・澪標・2000円+税)。
最近は翻訳ものを読んでいません。
若い頃はよく読んだものですが。
北岡様、ありがとうございます。楽しませていただきます。

追記
 ほかに読みかけの本が何冊かあるのだが、この本を読み始めた。
先ず最初の「決闘」
するとこれが面白いのだ。
読み始めてすぐに事件が起こったので、興味をそそられたというのもある。
ただし、最近は「赤毛のアン」以外の翻訳ものを読んでおらず、正直初めはとっつきにくかった。
例のごとくカタカナがいっぱい出て来る。しかも長い名前が多い。
地名などもだ。だから何度も前に戻って読み返しながら読んでいる。
でも面白い。

追記の追記
 収録されている2篇の小説、読み終えた。
興味津々、推理小説のような感じで読めるが、キリスト教に関心のある人が読めばもっと別の意味で興味深いだろう。
2篇とも昔の宗教的社会を背景にしていて、そこで事件が起こる。
特に「決闘」はスリリングだ。そして「聖セシリアー音楽の威力(とある伝説)」もスリリングだが、ちょっとオカルト的。
楽しませてもらいました。

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壷井栄の比喩

2023-06-03 19:01:59 | 本・雑誌
先日実に久しぶりに武庫川の古書店「街の草」さんに出かけた。
やっと体調が少し整ってきましたので。
何冊か求めたのですが、そのうちの一冊。



店主の加納さんに「『二十四の瞳』はないですか?」と言うと、即座にこれを出してきてくださった。
映画は見たことがあったと思うけれど、小説は読んだことがなかったもので、一度読んでおこうと思って。

今日読んだところに凄い比喩が出てきた。
《「せんせ、ソンキのうち、ぺっちゃんこにつぶれたん。蟹(かに)をたたきつけたように」》
台風でつぶれた家を形容しての比喩。なんともリアルです。

そして、もっと後ろの方にこんな魔面が。
《「先生が家の人にたのんであげようか?」》
家庭の事情で学校を上級に進めない子どもへの先生の言葉。
昔の私を思い出して切ない。
高校を一年生の一学期で中退する私の家に、担任の國嶋先生は訪ねて来られ(わたしは留守にしていた)父親に、「なんとか続けさせて…」と言われたと。
それを聞き入れられなかった病気の父親はさぞ辛かっただろう。
今日6月3日はその父親の命日だ。
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穴太積み

2023-05-24 16:57:01 | 本・雑誌
『塞王の楯』を読んでいる。



今400ページまで読んだ。
城の石積みの穴太衆が活躍する話だが、凄い話だ。
石積みにこれほどの深みがあるとは思いもしなかった。
これほど多彩だとも思っていなかった。
単に構築物の一部なんかではなかった。
戦国時代の戦いの重要な部分を占めていたのだ。
これは小説なので人の心も描かれていて、感動が深まる。
あともう少し、ワクワクする。
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川端康成のこと

2023-05-22 18:37:50 | 本・雑誌
今日の神戸新聞夕刊の随想欄。

作家の佐伯一麦さんの「川端をめぐる対談」です。
これの文末に注目。
《対談にあたって、姫路在住の川端康成研究の第一人者でおられる森本穫氏のご著書から多くの教示を受けたことを記しておきたい。》

この森本さんのこの著書のこと拙ブログで書いております。
『川端康成の運命のひと』

「川端康成の運命のひと」

川端康成に興味のある人、必読の書です。
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今村翔吾さんの比喩

2023-05-19 12:42:54 | 本・雑誌
それにしても分厚い本です。
『塞王の楯』(今村翔吾著・集英社)。



やっと五分の一ほど読めたところ。
さすが直木賞受賞作。いい比喩があちこちに散りばめられています。
今日読んだところではこんなの。
❬互いに頷きあうと、じゃれ合っていた蝶がぱっと離れるかのようにして駆け出した。❭
うまいもんですねぇ。

『コーヒーカップの耳』おもしろい比喩がいっぱい。
 
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本の背割れ

2023-05-17 11:19:34 | 本・雑誌
昨日図書館で借りてきた本ですけど、


開いてみたらパッカリ割れてました。



予約したのが昨年の2月でした。やっと順番が回ってきたのです。
たくさんの人が読んできたというわけで、これだけ分厚い本だと仕方ないかもしれません。
でも返しに行った時、私がやったのではないと報告しておこう。
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退院後初めての図書館。

2023-05-16 10:55:57 | 本・雑誌
退院後初めての図書館でした。



4200歩余り。
まだ手術痕は医療用テープで護られていますが大丈夫です。
お借りしたのは今村翔吾さんの『塞王の楯』。
予約したのは昨年の2月。
忘れたころに「準備が出来ました」のお知らせメールが届きました。



思いのほか分厚い本で、552ページ、目方は644グラムもあります。
帰りは暑くて汗をかきました。
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「セクハラ」

2023-05-09 10:15:43 | 本・雑誌
「天の瞳」成長編Ⅰを読んでいる。



こんな言葉が出てきた。
「セクハラ」。
平成11年(1999年)初出だから、24年も昔の本なのに。
その頃もうこの言葉があったというわけだ。
調べてみると、1989年の流行語大賞、新語部門金賞受賞。
その時すでに10年が過ぎていたのだ。
ちょっと驚き。
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『ぼや記つぶや記』

2023-04-28 14:25:31 | 本・雑誌
元消防正監のNさんからお送りいただいた本「ぼや記つぶや記」です。



昭和38年、のじぎく文庫刊。横型の文庫版です。

ぱらぱらと読んでみたが、その時代の匂いが漂っています。
著者の坂 盛勝さんは、神戸市消防局から発行されていた機関紙「雪」の編集長だった人。
その「雪」に載った埋め草を集めたものとのこと。
跋文を岡部伊都子さんが書いておられます。その一部。

《私は、ほとんどが四百字程度の埋め草を読むたびに、「うまいなあ」と思った。「うまい」という言葉は技術を指すのではない。失礼だが、文章は何とも自由につづられていて、首尾の整った文体とは申しにくい。けれど、言いまわしの妙を得た短文の中から、あふれてくる夫の声、妻の笑顔、いきいきとした子どもたちの姿は、思わずこちらを微笑ませてしまう。》

少し読んでみたが、岡部さんのおっしゃること、なるほどと思ってしまいます。
軽い文体だが味があって楽しめます。

『コーヒーカップの耳』 面白うて、やがて哀しき喫茶店。

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「天の瞳」に牧野富太郎

2023-04-26 14:56:04 | 本・雑誌
毎日西へ東へ、南へ北へと病院通いです。
昨日はW病院、今日はM病院。
そこで待ち時間に読書。

もう20年以上も前に読みかけのままだった本を読んでいる。
ほぼ忘れていたので改めて最初から。



で、今日病院で読んでいた時、あらら偶然。
いま毎朝楽しみに見ている朝ドラの主人公のモデルの名前が出ていた。
《牧野富太郎は学校ぜんぜん出てないねん。学者の世界は権威主義やろ。業績上げてもなかなか認めてくれへん。牧野のオッサンはそんなん無視して、いっそう発奮し勉学に励んだみたいなこと書いてあったような気がする。》などと。

『コーヒーカップの耳』 面白うてやがて哀しき喫茶店。
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『えっちゃんの夏』

2023-04-04 10:59:07 | 本・雑誌
芦屋の詩人、山下徹さんからお送りいただいた『えっちゃんの夏』(芦屋芸術刊・1500円)を昨日読んだ。



少し前に届いていたのだが、ほかに読む本があったのでページを開くのが昨日になってしまった。
「えっちゃん」とは著者の夫人だった人。
9年前に末期のすい臓がんと診断され、あっというまに旅立たれた。

わたしも徹さん共々知る人だった。
初めてお会いしたのはおそらく30~40年ほど前。
わたしが参加していた「春風将棋グループ」(春風公民館)にご夫妻で参加してこられたのだった。
徹さんが詩を書いておられたのも知った。
そのころたしか、青木はるみさんの教室に出入りしておられたかと思う。
わたしはお二人と仲良くなり、米の得意先にもなってくださった。
その後、春風将棋グループとは離れたが、損害保険業を営むお二人とのお付き合いは続いた。
保険の更新時にはご夫妻で「喫茶・輪」に来店され、食事をしコーヒーと会話を楽しまれた。
保険は今もお世話になっている。

悦子さんが亡くなられたことを聞いてわたしも吃驚したのだった。
あんなに元気に、お二人で仲良く来てくださっていたのにと。

読み始めると一気だった。
ぐいぐいと引き込まれ、約170ページの本を遅読のわたしが一日で読み終えた。
前半で病気との戦いが描かれ、後半は徹さんの心情を交え、時をさかのぼり、出会いのころからのことも書かれていて、お二人の人間性がよくわかる。
そして悦子さん亡き後の徹さんの心の動き、生活の変化。
それをさらけ出すように書いておられる。

徹さんは、悦子さんを亡くした後、すでに何冊もの関連本を出しておられ、わたしも読ませていただき、
その度ごとに感動を受けた。
しかし、今回の本には大きな衝撃を受けた。
これまでのものとは大いに違う。
徹さんが心の内をさらけ出しておられるのだ。
彼にとってのマイナス面も、一般には恥ずかしいと思われることも包み隠さずさらけ出して書かれているのだ。
これは凄い、と思いながら読ませていただいた。
しかし、読み終えて、悦子さんも徹さんも充実した人生を送られて、幸せだったんだと思った。
だれもが経験したくても(したくないともいえる)できないような経験をしてこられたのだ。
読み終えてみて、それが大いに救いになっている。
読ませて頂いてありがとうございます。
改めて、「悦子さん、安らかに」とご冥福をお祈りいたします。
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