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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

芦屋で杉山先生と

2023-12-09 08:23:03 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞の記事。

芦屋市民センターのカフェが再開とある。
5月に一旦閉店していたのだと。知らなかった。
わたしにとって思い出のあるカフェなのだ。
もう昔、杉山平一先生がこの市民センターで講演された時に聞きに行った。
わたしが自分の初めての詩集『工場風景』(1998年発行)を出した後だった。
講演内容は映画と詩を関連づけての話だったが、帰りにわたしを誘ってくださって、コーヒーをこのカフェでご馳走になったのだった。二人だけで。
そこで『工場風景』を「ほめ過ぎかもしれませんが」と言って、大そう評価してくださった。
そして、「「運動靴と赤い金魚」(イラン映画)という映画はいいですよ」と教えて下さり、妻と二人で、たしか三宮に観に行った。
小さなスケールのしみじみとしたいい映画だった。
調べると日本公開は1999年になっている。24年前だ。
懐かしい。
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杉山平一先生と音楽

2023-11-21 08:58:24 | 杉山平一先生
昨日届いた喪中欠礼ハガキ。



愛媛県大洲市からのものですが、中山サチ子さんがお亡くなりになったのだと。
94歳だったという。
サチ子さんは戦時中杉山先生に詩の講義を受けたという人だ。
杉山先生の会社に挺身隊員として働いた女学生。
その話はあちこちに書いたが、「KOBECCO」に詳しい。
「大洲からの手紙」と題して書いた。
しかし、ちょっと疑問が。
今回のハガキはサチ子さんの娘さんからのものだが、
「戦時下、杉山平一さんは音楽を通して、母に希望を与えて下さいました。母は最期までピアノを弾き続けました。」とある。
あれ?音楽ではなく文学ではなかったのか?
というわけだ。
もしかしたら、杉山先生は文学だけではなく、音楽にも関与しておられたのか?あの戦時中に。
これは確かめなくては。

追記 確かめました。杉山先生は、レコードを聴かせていたということです。凄いですね。あの戦争末期に。
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「杉山平一氏の書斎」1

2023-11-02 18:17:42 | 杉山平一先生
「兵庫県現代詩協会」のHP、「千切れ雲」にエッセイを書き加えました。
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杉山平一先生からの手紙

2023-10-16 09:18:55 | 杉山平一先生
ご恵送いただいた古い同人誌を整理処分している。
一応パラっと点検をしながら。
昨日廃棄しようとした中に「おっ」と思うのがあった。

『季』80号 1998 夏。
表紙絵は杉山平一先生の手になるもの。
巻頭詩は杉山先生の「徽章」。この詩は後、『青を目指して』(2004年・編集工房ノア)に収録されている。
その本の先生による「あとがき」が散文詩のようでユニークなのだが。

これ(『季』)に手紙が挟まっていたのである。

杉山平一先生からの手紙。
先生がまだご健康の時のもの。後には「字がだんだん小さくなる病気で…」とおっしゃっていて、本当に小さな字になってしまわれたのだった。
ここに出て来る「備前芳子」さんは書かれているように「喫茶・輪」を訪れてくださった。
そして後にいい詩集『缺席』を出されて、その表紙の装幀が杉山先生だった。
先生も備前さんもいまはない。懐かしく思い出すばかりである。
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「風鈴」

2023-07-31 09:21:43 | 杉山平一先生
『名文どろぼう』ですが、文中に無数の文人の名前が出て来ます。
その中にはわたしが所持している直筆書簡の文人も数多くあります。
並べてみましょう。
志賀直哉、田辺聖子、吉井勇、高島俊男、出久根達郎、小林秀雄、大佛次郎、堀口大學、江戸川乱歩、杉山平一、菊田一夫。
ほかにも見逃しているかもしれません。
最後の方で出てきて驚いたのが「杉山平一」。
←クリック。
まさかと思いました。
それから昨日書いた、「ファドは終点春寒の駅」ですが、どうやら宮崎翁の俳句です。
この句では地名として使っておられますが、文中に人名(歌手の名)としてこの「ファド」が出てきます。
宮崎翁は連想して連句のネタにされたのかもしれません。鈴木漠さん主催の連句に使われていないかな?
また「私は幸運にも…」は、文中に母親の愛情についての記述がありましたので、それに関連して自分の想いをメモされたのかも?

『コーヒーカップの耳』 人間好きの人の必読書。
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「なんでも鑑定団」に杉山先生の本が?

2023-01-15 16:54:54 | 杉山平一先生
先日、テレビ「なんでも鑑定団」を見ていてチラッと写ったものに目が留まりました。
録画していたので再生して写真を撮りました。



杉山平一先生の著書が出品者の家の書棚に。『映像の論理・詩の論理』です。
著者名はよく見えませんが間違いないです。

この時の鑑定品は横尾忠則のポスター。



200万円だったか?の値段が付きました。
ポスターとはいってもシルクスクリーン画だったのです。
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「杉山平一と尼崎 詩と映画と人生」

2022-11-08 08:27:15 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「わがまち」欄にこの記事。
←写真をクリックしてください。大きくなります。
 

論説委員の平松正子記者が書いておられます。

杉山先生と戦時中の尼崎精工に関しては、ちょっとした秘話があります。
その話、『KOBECCO』2020年5月号に書いてます。
杉山先生に興味のある方は是非読んでみて下さい。
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「杉山平一と尼崎」

2022-10-17 12:35:06 | 杉山平一先生
9月30日から開かれてるんですね。





「杉山平一と尼崎」と題した展示。
尼崎中央図書館です。
~没後10年 詩と映画と人生~
12月18日までと日程に余裕がありますので、行けますね。

「尼崎精工のアルバムより ー杉山平一作品 その背景ー」と題しての特別講演会もあるようです。
この日に行けたらいいのですが。

この「尼崎精工のアルバム」については昨年にサンテレビで放映がありました。
その時のブログです。
「杉山家の資料」
「杉山家の資料・後編」

『触媒のうた』 杉山平一氏の話題もたくさん載ってます。
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カテゴリー「杉山平一先生」

2022-10-14 08:48:30 | 杉山平一先生
杉山先生のかつてのご自宅の表札です。

今朝の拙ブログですが、カテゴリー「杉山平一先生」にたくさんのアクセスが入っています。
どこかの新聞にでも杉山先生の記事が出たのでしょうか?
この際、杉山先生について以前にmixiに載せたもの(クリック)を紹介しましょう。杉山ファンにとっては興味深いものだと思います。

『触媒のうた』杉山平一先生に関する秘話も多く載ってます。
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「いま」という詩

2022-10-01 12:44:19 | 杉山平一先生
明石の書家、六車明峰さんからお贈りいただきました。



杉山平一先生の詩「いま」の前半部分を書かれたものです。
その詩の全文はこうです。

   もうおそい ということは
   人生にはないのだ
   おくれて
   行列のうしろに立ったのに
   ふと 気がつくと
   うしろにもう行列が続いている
   終わりはいつも はじまりである
   人生にあるのは
   いつも 今である
   今だ


わたしの大好きな詩です。
六車さん、ありがとうございます。
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杉山平一氏の「思想」

2022-06-17 09:12:25 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「正平調」です。借用お許しを。
←クリック。
杉山平一先生の詩が取り上げられています。
この「正平調」さんは杉山先生のファンだろうか?よく取り上げられている気がする。うれしい。
ところでこの「思想」という詩、たった四行が引用されている。たしかにわたしも読んだ覚えはある。
全編を読んでみたいと思い、調べてみた。
まず新書版の『杉山平一詩集』(思潮社刊)。
載ってません。
じゃあ全集には載ってるだろと思い、探したがない。
これは「正平調」子がタイトルをまちがったのか?と思い、その内容も含めて調べてみた。
わたしも一度は読んだことがある詩だと思うので、斜め読みでも字面を見ればわかる。
しかし見つからなかった。
そこで、そうだ、全集には入っていない作品がたくさん載っている『こだはら』(帝塚山学院大学刊)か?と思い調べたがこれにもなかった。
まあ、「正平調」子がこの本を持っておられるとは思えないが。
あれ?なんで見つからないのだろう、と思ったのだが、ハタと思い当り(遅い!)、先生の最後の詩集『希望』だ!と気づき、調べてみた。
ところがない。なんで?
でもたしかにこの詩は読んだ覚えがある。
先生の本が並んでいる書棚をもう一度眺めてみた。
そして目に入ったのが『青をめざして』(編集工房ノア刊・2004年)。



ありました。
←クリック。
元々たった四行の詩だったのです。
やれやれ、朝からちょっと焦りました。

『コーヒーカップの耳』おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。



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早乙女勝元さんが

2022-05-11 20:16:47 | 杉山平一先生
夕刊に、上島竜兵さんの訃報が出ていますが、



その下の記事に「あっ」でした。
早乙女勝元さんが…。
昔、拙詩集『工場風景』を作った時に杉山平一先生にお送りしたのですが、

何人かの人に「送ってみては…」と紹介してくださいました。
今も交流させて頂いている出久根達郎さん、小関智弘さんなどに交じって、この早乙女さんがありました。
ということで、早乙女さんからハガキを頂きました。
どこかにあるはずですが、今ちょっと見つかりません。
少しは縁のある人だったのです。
ご冥福をお祈りいたします。
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『帝塚山派文学学会』

2022-04-11 10:53:13 | 杉山平一先生
昨日の木津川計さんの「一人語り劇場」でお会いした、杉山平一先生のご息女、初美さんから一冊の本をいただきました。



200ページを超える立派な本です。
表紙写真は初美さん提供の、書斎での杉山先生の姿。
この書斎にはわたし、初美さんの案内で、先生没後に訪問させていただいたのでした。
ある種、感慨深い場所でもあります。

木津川計さんが一文載せておられます。といっても、講演録ですが。
「都市化と文化 ―大阪はなぜ人材払底都市になったのか―」と題したもの。
「なるほどな」と深く納得させられました。

実は木津川さんは、杉山平一先生のフアンでもありました。
色んな所で、杉山先生のことを称揚されていました。
そんなわけで、初美さんもこの会場に来られたのです。
実は今回の公演のこと、わたしは初美さんから情報をいただいて、あわててチケットを予約したのでした。

この本には「中年期の杉山平一 —詩集『声を限りに』まで―」と題して、
宮坂康一氏が24ページに渡って杉山論を載せておられます。
読ませていただいて感心しました。これまで読んだ杉山論とは少々視点が違っていました。新鮮でした。
「そうかそうだったのか」と思わせられたり。
こんな箇所があります。興味のある方、写真をクリックしてお読みください。
←二段階クリックで。



《有名になると、こんなつまらない文章までが、立派な本にしてもらえるのかという、羨望になり、やがて、いつまで経っても、自分の名のひとかけらもそこには並ばないというみじめに、うちのめされてきます。》
小説の中の言葉ではありますが。
論者の宮坂氏は《やはり、「私」の屈折は、杉山平一自身のものだと見ていいだろう。》と書いておられる。
杉山先生、お亡くなりになってもう久しいが、この文を読んでわたしは、また身近に感じさせてもらうことになった次第です。
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「海鳴り」34

2022-04-05 09:58:33 | 杉山平一先生
編集工房ノアさんからお贈りいただきました。



「海鳴り」34号です。ありがとうございます。
この表紙絵、庄野英二さんの手になるものですけど、わたしが昨日ここに上げた宮崎修二朗先生のハガキの絵と重なりますねえ。

社主涸沢さんの巻末の記は、わたしの好きな詩人、天野忠さんの名前が見えたりして楽しく読ませていただきました。

巻頭を飾るのは例によって杉山平一先生の詩。「うれしくて」です。←二段階クリック。
詩集『青をめざして』より。杉山先生らしい、やさしい言葉で広がりのある詩。

次のページにも詩が載っていました。
 
以倉紘平さんの「みんな みんな 健やかで元気なのだ」(詩集『明日の旅』より)です。
この詩もわたしの嗜好に合います。気になる詩集です。
あとの読み物も楽しみに読ませていただきます。涸沢さん、ありがとうございました。


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録画してくださっていた。

2021-12-09 09:52:02 | 杉山平一先生

ある人が、先日のわたしの「おしゃべり」の一部を録画してくださっていました。

これはその後半部分。
「杉山平一先生のこと」

このあと、もう少しというところで録画は終わってます。わたしが時間超過しましたのでね。
杉山先生のご息女、初美さんの文章の朗読の途中。
その朗読は次のように終わりますが、最後の一行、「お父さん、わたしの尊敬する人はもちろんお父さんですよ。」でわたしは胸が詰まってしまったのでした。

《あの世なんてない、と父はよく言っていたが、やはりあの世で懐かしい出会いをしているかもしれない。私は、これからは本の中の父に出会えそう。いつでも対話ができそうな気がしている。
お父さん、わたしの尊敬する人はもちろんお父さんですよ。》

『触媒のうた』この本には杉山先生のお人柄の話も出てきます。
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