喫茶 輪

コーヒーカップの耳

カテゴリー「杉山平一先生」

2022-10-14 08:48:30 | 杉山平一先生
杉山先生のかつてのご自宅の表札です。

今朝の拙ブログですが、カテゴリー「杉山平一先生」にたくさんのアクセスが入っています。
どこかの新聞にでも杉山先生の記事が出たのでしょうか?
この際、杉山先生について以前にmixiに載せたもの(クリック)を紹介しましょう。杉山ファンにとっては興味深いものだと思います。

『触媒のうた』杉山平一先生に関する秘話も多く載ってます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いま」という詩

2022-10-01 12:44:19 | 杉山平一先生
明石の書家、六車明峰さんからお贈りいただきました。



杉山平一先生の詩「いま」の前半部分を書かれたものです。
その詩の全文はこうです。

   もうおそい ということは
   人生にはないのだ
   おくれて
   行列のうしろに立ったのに
   ふと 気がつくと
   うしろにもう行列が続いている
   終わりはいつも はじまりである
   人生にあるのは
   いつも 今である
   今だ


わたしの大好きな詩です。
六車さん、ありがとうございます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉山平一氏の「思想」

2022-06-17 09:12:25 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「正平調」です。借用お許しを。
←クリック。
杉山平一先生の詩が取り上げられています。
この「正平調」さんは杉山先生のファンだろうか?よく取り上げられている気がする。うれしい。
ところでこの「思想」という詩、たった四行が引用されている。たしかにわたしも読んだ覚えはある。
全編を読んでみたいと思い、調べてみた。
まず新書版の『杉山平一詩集』(思潮社刊)。
載ってません。
じゃあ全集には載ってるだろと思い、探したがない。
これは「正平調」子がタイトルをまちがったのか?と思い、その内容も含めて調べてみた。
わたしも一度は読んだことがある詩だと思うので、斜め読みでも字面を見ればわかる。
しかし見つからなかった。
そこで、そうだ、全集には入っていない作品がたくさん載っている『こだはら』(帝塚山学院大学刊)か?と思い調べたがこれにもなかった。
まあ、「正平調」子がこの本を持っておられるとは思えないが。
あれ?なんで見つからないのだろう、と思ったのだが、ハタと思い当り(遅い!)、先生の最後の詩集『希望』だ!と気づき、調べてみた。
ところがない。なんで?
でもたしかにこの詩は読んだ覚えがある。
先生の本が並んでいる書棚をもう一度眺めてみた。
そして目に入ったのが『青をめざして』(編集工房ノア刊・2004年)。



ありました。
←クリック。
元々たった四行の詩だったのです。
やれやれ、朝からちょっと焦りました。

『コーヒーカップの耳』おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早乙女勝元さんが

2022-05-11 20:16:47 | 杉山平一先生
夕刊に、上島竜兵さんの訃報が出ていますが、



その下の記事に「あっ」でした。
早乙女勝元さんが…。
昔、拙詩集『工場風景』を作った時に杉山平一先生にお送りしたのですが、

何人かの人に「送ってみては…」と紹介してくださいました。
今も交流させて頂いている出久根達郎さん、小関智弘さんなどに交じって、この早乙女さんがありました。
ということで、早乙女さんからハガキを頂きました。
どこかにあるはずですが、今ちょっと見つかりません。
少しは縁のある人だったのです。
ご冥福をお祈りいたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『帝塚山派文学学会』

2022-04-11 10:53:13 | 杉山平一先生
昨日の木津川計さんの「一人語り劇場」でお会いした、杉山平一先生のご息女、初美さんから一冊の本をいただきました。



200ページを超える立派な本です。
表紙写真は初美さん提供の、書斎での杉山先生の姿。
この書斎にはわたし、初美さんの案内で、先生没後に訪問させていただいたのでした。
ある種、感慨深い場所でもあります。

木津川計さんが一文載せておられます。といっても、講演録ですが。
「都市化と文化 ―大阪はなぜ人材払底都市になったのか―」と題したもの。
「なるほどな」と深く納得させられました。

実は木津川さんは、杉山平一先生のフアンでもありました。
色んな所で、杉山先生のことを称揚されていました。
そんなわけで、初美さんもこの会場に来られたのです。
実は今回の公演のこと、わたしは初美さんから情報をいただいて、あわててチケットを予約したのでした。

この本には「中年期の杉山平一 —詩集『声を限りに』まで―」と題して、
宮坂康一氏が24ページに渡って杉山論を載せておられます。
読ませていただいて感心しました。これまで読んだ杉山論とは少々視点が違っていました。新鮮でした。
「そうかそうだったのか」と思わせられたり。
こんな箇所があります。興味のある方、写真をクリックしてお読みください。
←二段階クリックで。



《有名になると、こんなつまらない文章までが、立派な本にしてもらえるのかという、羨望になり、やがて、いつまで経っても、自分の名のひとかけらもそこには並ばないというみじめに、うちのめされてきます。》
小説の中の言葉ではありますが。
論者の宮坂氏は《やはり、「私」の屈折は、杉山平一自身のものだと見ていいだろう。》と書いておられる。
杉山先生、お亡くなりになってもう久しいが、この文を読んでわたしは、また身近に感じさせてもらうことになった次第です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「海鳴り」34

2022-04-05 09:58:33 | 杉山平一先生
編集工房ノアさんからお贈りいただきました。



「海鳴り」34号です。ありがとうございます。
この表紙絵、庄野英二さんの手になるものですけど、わたしが昨日ここに上げた宮崎修二朗先生のハガキの絵と重なりますねえ。

社主涸沢さんの巻末の記は、わたしの好きな詩人、天野忠さんの名前が見えたりして楽しく読ませていただきました。

巻頭を飾るのは例によって杉山平一先生の詩。「うれしくて」です。←二段階クリック。
詩集『青をめざして』より。杉山先生らしい、やさしい言葉で広がりのある詩。

次のページにも詩が載っていました。
 
以倉紘平さんの「みんな みんな 健やかで元気なのだ」(詩集『明日の旅』より)です。
この詩もわたしの嗜好に合います。気になる詩集です。
あとの読み物も楽しみに読ませていただきます。涸沢さん、ありがとうございました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

録画してくださっていた。

2021-12-09 09:52:02 | 杉山平一先生

ある人が、先日のわたしの「おしゃべり」の一部を録画してくださっていました。

これはその後半部分。
「杉山平一先生のこと」

このあと、もう少しというところで録画は終わってます。わたしが時間超過しましたのでね。
杉山先生のご息女、初美さんの文章の朗読の途中。
その朗読は次のように終わりますが、最後の一行、「お父さん、わたしの尊敬する人はもちろんお父さんですよ。」でわたしは胸が詰まってしまったのでした。

《あの世なんてない、と父はよく言っていたが、やはりあの世で懐かしい出会いをしているかもしれない。私は、これからは本の中の父に出会えそう。いつでも対話ができそうな気がしている。
お父さん、わたしの尊敬する人はもちろんお父さんですよ。》

『触媒のうた』この本には杉山先生のお人柄の話も出てきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

曲折

2021-12-02 10:38:00 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「正平調」欄。
拝借お許しを。

←クリック。

論点は政治ですが、冒頭を杉山平一先生の詩が飾っています。

     「曲折」

   列車が大カーブにさしかかると

   窓の外に先頭が見えてくる

   まっすぐ走っているときは

   見えなかった 自分だ


この詩があって、話が分かりやすくなっていますね。
杉山先生の話、先日神戸で、詩を書く人にたっぷり(といっても話し足りなかったが)してきたとこでした。
先生の良さ、もっともっと伝わればいいなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前宝塚市長と杉山平一

2021-11-30 10:35:47 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞。



前宝塚市長の中川智子さんのことが大きく載っている。
聞き手として土井秀人さん。わたしも一度昔に取材を受けたことがあるような気がするが…。
リード文にこんなことが
《猛アタックの末に結婚した夫には、こう求愛した。「私は美人じゃないけど、かめばかむほど味の出るスルメのような女です」》
この中川さん、実は杉山平一先生の大のファンだった。しかし、それは杉山先生がお亡くなりになる直前のこと。
先生の最後の詩集『希望』が話題になった時にお二人は対談しておられる。
先生はこの時西宮のご息女のところにおられたが、住所は宝塚だった。その縁で。
中川さんは初めて会って話した杉山先生に一気に魅了され、先生の著書を読み始める。
しかし、直後に先生は急死。大変ガッカリされたのだった。
そのあと、宝塚で先生を「偲ぶ会」が催され、中川市長も出席し杉山先生を惜しむスピーチをされた。
もちろんわたし出席しました。
その時、先生の詩の朗読会もあって、主演は竹崎利信さんという劇団員。そしてその仲間が次々と先生の詩を朗読されたのでした。
因みに竹崎さんは昔、わたしの詩集『コーヒーカップの耳』を阪神尼崎駅前の「獨木舟」という喫茶店で一冊全部朗読というイベントをされました。その時、わたしは自分の詩の朗読を聞いて不覚にも落涙してしまったのを覚えています。
「獨木舟」は当時、尼崎で多くの文化人が集う喫茶店だったのです。
マスターの田中元三さんが詩人伊藤静雄のフアンで、店名は伊藤の詩「獨木舟」に因んでのもの。
その田中さんもお亡くなりになってしまって。

ああ、こんな話、書き始めたら、いくらでもつながって行く。とりとめのないこと書いてしまいました。
杉山先生の詩「希望」が、広報誌「たからづか」の表紙を飾ったことも。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読書会、無事終了

2021-11-27 16:49:23 | 杉山平一先生


「兵庫県現代詩協会」主催の読書会のチューター役、無事に務めてきました。



二時間のうちわたしの持ち時間は一時間。
残りは質疑時間です。
時間が余ったら不細工なので、材料を十分に用意して行きました。
するととても時間が足りませんでした。
予め司会者には30分のオーバーを認めてもらっていましたので、一時間半ぐらいで終えました。
でも、話したいことは残ってしまいました。
まあ、仕方がないですね。

ありがたかったのは、「火曜日」同人仲間だった人たちが来聴してくれたこと。
高橋Fさん、福岡さん、北野さん、黒住さん、芦田さんなど。
心強かったです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

準備がやっと

2021-11-24 09:46:54 | 杉山平一先生
子ども相手のおしゃべり(将棋教室)は再開しているのですが、
大人のひと相手は久しぶりです。もう二年以上もしていないですね。
今回は最初、「小野十三郎さんについて話して下さいませんか」と依頼を受けたのですが、
「それはできません。小野さんのことはそれほど知りませんので」とお断りしました。
小野さんについては、拙著『触媒のうた』で触れてはいますが、お会いしたのは一度だけ。
それも個人的に会ったのではなく、講演をお聞きしただけでした。
それでやれやれと思って、「足立先生や杉山先生ならともかくも」と言ってしまったのです。
すると、「それじゃ、杉山さんで」ということになってしまいました。
あらら、要らぬことを口走ってしまいました。
ということで杉山平一先生のことをおしゃべりする羽目になった次第です。
まあ、内輪での催しですので、少人数になると思ってました。しかも私の話なんか聞きに来る人がそんなにいるわけがないので。
でもわたしは三人でも五人でも、一生懸命にお話しするつもりでした。
ところが、担当者さんからの電話によると、思いのほかたくさんの参加があるようです。

準備は進めていたのですが、まだまだ日にちがあると思っているうちにその日が近づき、
やっと昨日今日で資料が整いました。

一時間ということですが、これで体調さえ損ねなければなんとかなるでしょう。
ちょっとホッとしています。


『コーヒーカップの耳』おもしろうて やがて哀しき 喫茶店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まど・みちおさんからのハガキ

2021-11-04 08:36:31 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「正平調」に、まど・みちおさんからのハガキのことが書かれている。
丁寧な返事だったと。
記事拝借お許しを。

実はわたしもまどさんからおハガキを頂いたことがある。
もう随分昔になるが、詩人、杉山平一氏の紹介で、わたしの初めての本『ライオンの顔』と『きよのパーティー』という口頭詩集をお贈りした。
すると思いがけず丁寧なお返事をいただいたのだった。
わたしの宝物だったが、今は娘のところに行っている。「額縁に入れて大切に」と。
まどさんは、本当に優しい人だったのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉山平一年譜

2021-10-21 15:01:55 | 杉山平一先生
必要があって杉山平一先生の年譜を読んでいたのですが、本が大きすぎて不便なんです。
『杉山平一全詩集』の下巻の巻末に載ってます。
800ページを超える大冊です。
で、年譜のページだけをコピーして冊子にしました。



二段組で60ページを超えてます。杉山先生の自筆年譜です。
その冒頭にこう書かれています。
《大正三年(1914年) 十一月二日、福島県会津若松市に生まれた。というのも、父黌一が、神戸三菱電気より、猪苗代水力発電所(現東京電力)建設の発電機据えつけのための技術者としてその地に出向、滞在中だったからである。産婆が、母美登のおでこに聴診器を当てて、男か女を判断したという。雪の日は保温のため蚊帳を吊ったと後年母は語った。翌年、発電所は完成、一家は神戸へ帰任した。》
ご本人自筆の年譜ならではの記述です。
こんな感じで60ページ余り、一冊の読み物になっています。
これで手に持って読むのに便利です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子どもの心

2021-10-19 11:42:11 | 杉山平一先生
杉山平一先生の本を必要があって読んでいるが、今日はこの本。



『詩と映画と人生』(なにわ塾叢書・1994年)です。
一度読んではいるのですが、忘れています。
今日はこんな場面で「あっ」でした。

クリックして、「この心ということですが、」以下の数行を読んでみてください。二段階クリックでさらに大きくなります。
いつの子どもも、そんなことを考えるんですね。
わたしの人生最初の本『ライオンの顔』にこんな口頭詩を載せています。

  心ってあるの?
  どこにあるの?
  体の中にあるの?
  さわられへん?
  見えへん?


というものです。わたしの長男が5歳の時に発した言葉。

因みに『ライオンの顔』は一冊だけ西宮図書館に所蔵されています。
わたしが送ったのではなく、どなたかが寄贈されたようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秀れた文学者には落第や中途退学者が多い?

2021-10-14 09:48:45 | 杉山平一先生
杉山平一先生に『現代詩入門』という優れた詩の入門書がある。



以前に読んだが、また読んでいる。
読んで感動する入門書なんて滅多にないものだが、この本は各所に感動する場面がある。
引用文が素晴らしいのだ。これは杉山先生の教養の深さと感性の素晴らしさだろう。
また別に考えどころも面白い。やはり詩人です。
そんな中で。今日読んだところで愉快だった場面。
《秀れた詩人や小説家に、落第とか中途退学というのが大変多い。》
《詩人や文学者には文字の下手な人が多い。事務的なきちんとした字を見ると、芸術家ではないのだなとわかる。へたな歪んだ字の人はみないい詩を書くわけではないが、そんな字を見ると、素質はあるな、と思ったりする。》

わたしとしては、なんともうれしくなるお考えである。
自慢じゃないがわたしは、落第と中途退学の双方を経験している。
字も極めて悪筆だ。
が、わたしは先生に失望を与えてしまったかも。
ところで先生の字である。


そして、わたしの字。


『コーヒーカップの耳』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする