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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「ウッキーマガジン」

2013-10-02 15:05:47 | 杉山平一先生

先日、木股さんからお預かりしていた「ウッキーマガジン」を読ませて頂いた。

Cimg6727
これを出しておられる人は堺市の中学教師、宇都木愼一先生。
これ、一部何十ページもあるんです。
しかも全部手書きをコピーしたもの。
これを生徒に配られるんです。
家庭に持ち帰った生徒は、親と一緒に読んだりしている。
スゴイことです。
しかも内容がスゴイ。
あらゆる文学作品からの引用を使って、分かりやすく書いておられる。
中学生にでも解る内容にしてある。
わたしも大変勉強になった。
中に杉山先生のことを多く取り入れておられる。

Cimg6728
そんなことから、生前の先生とは郵便で接触がおありだったよう。
しかし、一度も直接には会っておられない。
亡くなられて残念だったでしょうね。
こんな先生に教えてもらえる生徒は幸せだ。
わたしも若い頃、なりたい職業の一つが教師だった。
でも、こんなことはできないだろうな。
これを作るには広範な教養とエネルギーと時間と情熱などが必要だ。
恐れ入りました。

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『ミラボー橋』

2013-09-27 21:23:32 | 杉山平一先生

「喫茶・輪」が久しぶりに再開して、近いうちに見えるだろうなと思っていたT石さんが今日ご来店。
彼女は無類の本好きである。
今日は『ミラボー橋』を携えて。

Img208←この書影は私の所蔵本です。
杉山平一先生の小説集。昭和27年刊。

神戸の海文堂書店が閉店するというので、T石さん行って来たと。
そして、杉山平一先生の最後の詩集『希望』を買ってきたと。
そのあとがきを読んでいて、おや?と思ったのだと。
どこかで見た名前が載っていたんです、と。そして思い当ったのが彼女が以前に古書店から入手していた『ミラボー橋』だったと。
それに杉山先生の署名があり「芳賀義挌様 杉山平一 昭和55年」の記載が。
古本というものは思いがけない旅をするものである。

その『希望』のあとがきの一部。

Img210
はっきりと「芳賀義挌」と名前が。
しかしスゴイ!
何十年も経ってからの本のあとがきに感謝の意を述べるとは!杉山先生らしいといえばらしい。

『ミラボー橋』は昭和27年発行。
先生の署名が昭和55年。
彼女は不思議がる。
しかしわたしが思うには、これだけ先生が恩義に感じておられた人に、発行当初に贈らないわけがない。ということは、贈られた芳賀さんが、後(昭和55年)に先生に会われた際に改めて署名を所望されたのではないかと。

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『コーヒーカップの耳』

2013-09-24 16:16:36 | 杉山平一先生

久しぶりの「輪」の営業。
すると、珍しいお客様が。
杉山平一先生のご息女、初美さんが、お土産を持参で。
これです。Cimg6611
一部お借りした資料もあるが、本は提供して頂いた。
中に三冊、先生にお贈りしたわたしの著書が。
どれも先生は過分にお誉め下さった。
特に詩集『工場風景』には「褒めすぎかもしれませんが…」などと書いて下さり、東京方面の作家さんにも紹介して下さったのだった。
それが今も、小関智弘さんや出久根達郎さんなどとのつながりになっている。
ありがたいことだった。
『コーヒーカップの耳』ももちろんあるところに取り上げて書いて下さった。
朝日新聞の全国版に書評が出た時にはことのほか喜んで下さった。
また『喫茶 輪』は「詩集よりいいですなあ…」と妙な褒め言葉だった。しかし、それは的を得ていて、わたしと先生にしか通じないような褒め言葉だった。
みな先生大事に保管して下さっていたのだ。それを今日、初美さんがお返し下さったのだ。
『コーヒーカップの耳』のほとんどの作品に丸印がついている。そう言えば、頂いたお便りに、いっぱい作品名を挙げて褒めて下さっていたのだった。
あらためて、先生が亡くなられたことが悔しいなあ。
97歳といってもまだまだお元気だったのに。
「また来ます」と言って帰られたのに。
今日は自画自賛みたいでちょっと気恥しいブログになってしまったが、今回はお見逃しを。

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2013-04-17 15:58:03 | 杉山平一先生

わたしがパソコンを触っている場所はここです。
Cimg4412
ディスプレイを見て下さい。Cimg4413_2
もう桜は散りましたが、桜の木の下で花びらを待つ咲友の写真です。
そして、その後ろには、杉山平一先生の「桜」という詩の版画を飾ってます。
Cimg4421
どうですか。この桜の木、似てませんか?
このこと、実はわたし、気づいてなかったのです。
毎日この前にいるのに。
先日やってきた咲友のお父さんが気づいたのでした。
ああ、恥ずかしい。




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中川智子さん

2013-04-15 11:28:24 | 杉山平一先生

昨日の宝塚市長選挙で、現職の中川智子さんが圧勝だったそうだ。
トオルちゃんの子分が出るというので心配していたが良かった。
杉山平一先生関連の会で何度か彼女の話を直接お聞きしたが、素晴らしい人物だと思っていた。

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「海鳴り」25号

2013-04-12 16:22:17 | 杉山平一先生

編集工房ノアさんより「海鳴り」25号が贈られてきた。
Cimg4345
社主の涸沢純平氏が書かれている。「今号は、杉山平一さんの追悼号にと思ったが、ゆかりの方々の追悼文は、すでに各誌に出ているので、受賞式、偲ぶ会の再現をした。」と。
偲ぶ会にはわたしも出席させて頂いたので様子は知っているが、改めて読ませて頂けて良かった。
スピーチされた方の言葉が抄録されている。

司会、以倉紘平。
以下、中川智子(宝塚市長)、八木忠栄(日本現代詩人会会長)、八木憲爾(第二次「四季」発行人)、國中治(四季派学会・大谷大学教授)、乾杯・倉橋健一(詩人)、菊田守(元現代詩人会会長)、木津川計(「上方芸能」発行人・元立命館大学教授)、上倉庸敬(映画研究誌「FB」同人・大阪大学教授)、大塚滋(「文学雑誌」同人・元武庫川大学教授)、
ほか、まだまだあるが割愛。

そして、このほかに、木股真理子さんのスピーチはありがたいことに全文載っています。あの時、わたしは涙したのでした。真理子さんは杉山先生のお孫さんです。

そしてそして、「足立さんに教えられたこと」という、杉山先生の「夕暮れ忌」(1993年8月7日)でのスピーチが載っている。
これわたし覚えがあります。単に挨拶ではない心の通ったスピーチでした。

そしてこの「海鳴り」25号、第3ページに、杉山先生の詩「一軒家」が載っている。

   一軒家          杉山平一

あんなところに

陽があたっている



どれどれ

どこに



ほんとだ

うれしいね



校庭に

自分の影が

四メートルにも伸びていた日

                   (詩集「希望」より)

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嘘つけ

2013-04-12 08:10:19 | 杉山平一先生

今朝の「正平調」にこんな話が。
「もうきれいごとを言うのは、いいかげんにしたら」。テレビ番組で、福島県浪江町の女性が言っていた。「安全、安全って、本当の安全なんてあり得ないでしょ」。
このあと転じて、
昨年97歳で亡くなった詩人の杉山平一さんもきれいごとに、うさんくさいものをかぎ取った。「きれいごとが出てくるときは嘘つけ、と私は呟く」。杉山さんが挙げたのは「平和で健康で明るくなどというスローガンめいたもの」、ほかに「有無をいわせぬ、平和とか聖戦とか」今はここに「安全」も連なるのか。
そして「正平調」は、
もう福島で起きていることから目をそらし、エネルギーや経済を語ることはできない。うさんくさい言葉で安全を語ることも。被災地に「嘘つけ」と呟かせてはいけない。
と結ぶ。

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「ぜぴゅろす」

2013-04-03 16:01:12 | 杉山平一先生

なんということだろう!と思っている。
今日、鈴木漠さんから届いた文芸誌「ぜぴゅろす」である。
Img298
杉山平一先生が特集されている。
そしてそして、今朝お電話を下さった、木津川計さんも寄稿しておられるのだ。
これには驚いた。なんという偶然!
他にもわたしの知る人たちのお名前が。
詳しいことはまた機会があったら書こう。

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「おたくさ」

2013-03-31 10:40:52 | 杉山平一先生

神戸の詩人、鈴木漠さんからお贈り頂いた。
Img285_2
詩と連句の冊子「おたくさ」です。
手づくりなさっている貴重なものをいつもお贈り頂いて申しわけなく思っています。
この表紙詩に感嘆しました。
杉山平一先生への追悼詩ですが、スゴイですね。
Img286
押韻のソネットですが、散りばめられている言葉がスゴイ!
杉山平一ファンなら分かるが、先生の一生が俯瞰できるような造りになっている。
漠さんという人はスゴイとは思っていたが、これほどのものを見せられると改めて敬意を表します。

冊子は連句が主だが、後半に漠氏の評論が載っている。短歌誌「六甲」に連載されているものの再録だが、これが勉強になる。
今回の「俳諧とジャポニズム」には、そんな視点があるのか!”と驚いた。
江戸時代の浮世絵が輸出陶磁器の梱包に使われてヨーロッパへ渡り、フランス印象派画家たちに影響を与えたことは知られているが、―略―だとすると、同じようなルートでヨーロッパの人士の眼にふれた、大量に印刷された俳諧本などが、浮世絵同様、文芸の分野でも影響を与えたのではないか、と。
そして漠氏は、レディゲ、ジャコブ、リルケなどの作品を上げその関連性を指摘しておられる。
かねて、漠氏は猛烈な勉強家だとは知っていたが、やはり改めてスゴイ人だ。

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Kさんからのハガキ。

2013-02-24 17:23:07 | 杉山平一先生

一昨日、大阪のK・Kさんからハガキが届いた。
わたしにとってうれしい内容の文章のあと、
「杉山平一先生に感銘される方はみんな私の同志です。うれしくなりました」とある。先に、このKさんに私お便りしたのですが、それに杉山先生のことを書いたのでした。
このKさんも杉山先生を尊敬してやまないお人です。
「杉山先生のご息女によろしくお伝えください」とありました。

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宝塚市長、中川智子さん

2013-02-20 19:17:25 | 杉山平一先生

宝塚市長の中川智子さんが、宝塚のFMラジオで杉山平一先生のことをお話しになっている録音をネットで聞くことが出来ました。偶然見つけたのです。
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/mayor/html/mayorradio.html
5月放送分ということですが、市長が杉山先生にお会いになってから、杉山先生がお亡くなりになるまでの、ちょっとの間の収録だったようです。13分25秒あたりから杉山先生の話になります。
この収録直後に先生は亡くなられたんですね。
その後の市長の落胆ぶりは、何度か市長の口からお聞きしました。

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杉山平一先生

2013-01-19 18:46:44 | 杉山平一先生

木津川計さんの一人語りの会場で、杉山先生のご息女、初美さんにお会いした。
わたしも家内と一緒に行ったのだが、初美さんもご主人とご一緒だった。
木津川さんは、杉山先生を敬愛なさっていて、昨秋の「杉山平一さんを偲ぶ会」にもご出席で、心温まるスピーチをなさったのだった。
今日の公演のアンコールで再登場された木津川さんが、会場の男どもに向けて、「ご主人、奥様の誕生日には花束をお贈りになって下さい」と話されていた。まるで落語家のような面白い話の中で。
木股さんとこのご主人はどうされるだろうか?わたしはしない。なぜかと言うと、家内の誕生日がわたしの誕生日の3日前だからだ。
わたしが家内にしたら、家内は、三日後のわたしにもしなければならないと思うだろう。家内の心にそんな負担をかけるわけにはいかない。
話がそれた。
初美さんから、CDをお借りした。
杉山先生がラジオに出演された時の音源である。
「末次摂子の日曜サロン」というFM大阪の番組。1992年2月9日放送。
21年前だ。ということは、先生76歳か。
早速聞かせて頂いたが、当然ながら声がお若い。弁舌も爽やか、歯切れが良い。
楽しく聞かせていただきました。

追記
初美さんからは、あるコピーも同時に頂いた。
杉山先生の昔の掌編小説。「文学雑誌」63号(H3,11,30)に載った「幻 その他」。
これについて実は、CDの中で話されている。
「杉山は女のことを書かない」と言われていたので書いてみました、というようなことをお話しになっている。読んでみると、なるほど杉山先生らしくない作品だ。ちょっと気恥ずかしくなるような内容。けど、なにかうれしい気もします。

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『現代詩入門』杉山平一

2013-01-17 09:28:11 | 杉山平一先生

あるはずの本が見つからない、ということはよくある。
いくら探してもない。
図書館に行く方が早い、ということが。
この本もそうだった。
あるはずなのだ。
杉山平一先生の『現代詩入門』。
ちょっと必要があって探したのだが見つからない。
で、最近入手したという人からお借りした。
Img117
そして読んでみた。
あれ?読んだ覚えがない…気がする。

また逆に、ないと思っていた本を購入した後で、昔に買っていたのが見つかったりすることもよくある。
今回はどうなのだろう?まだ分からない。

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宝塚へ

2012-12-09 18:10:49 | 杉山平一先生

行って来ました。
朗読劇「杉山平一さんの文学と人生」
会場は先日「ブルーグラス45」のコンサートがあった、宝塚西公民館です。
阪急小林駅の近く。
立派な建物です。
Cimg2579 Cimg2580
宝塚西図書館も併設されています。
宝塚市長の中川智子さんも参加でした。
Cimg2582
軽妙で感動的なお話のあと「希望」を朗読されました。
改めて、こんな市長さん、いいなあと思いました。あと、お付きの人が急かして会の途中で名残惜しそうに出て行かれました。そりゃあ忙しいですよね。特に日曜日の市長さんなんて、あちこちの催し物に顔を出さなきゃならない。

このあと朗読劇。
Cimg2585
宝塚で活動する「朗読なずな」の会員さんの朗読です。
「わが心の自叙伝」を輪番に朗読。
そして、詩を五十数篇、次々と朗読されました。
詩はみなわたしの知るものばかりでしたが、こうして次々と朗読を聞かされると、自分で読むのとはまた違った世界に浸る思いがしました。たっぷりと杉山先生の世界に浸かって来ました。
ただ一点、ちょっと不満に思ったのは、詩と詩の間にもう少し間が欲しかったということです。
詩には余韻というものがあります。それを感じる間もなく次の詩に移ってしまうのは惜しいような気がしました。わたしは先生の詩を知っているからまだいいですが、会場に来ておられた聴衆の皆さまは、杉山詩にそれほど馴染んではおられない人のようでしたので、この点ちょっとと思った次第。
それにしても、宝塚は杉山先生を大事にされる。うらやましい思いをします。
神戸や芦屋や西宮はどうなんだろう?大阪も。

会場で、ある人から杉山先生の記事が載った新聞を頂きました。
12月1日付けサンケイ新聞夕刊です。
Img081←クリックImg081_2←クリック
うちの店に来られるお客様から聞いてはいましたが未見でしたのでありがたかったです。

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「文学雑誌」

2012-12-09 10:58:02 | 杉山平一先生

うれしいなあ!
郵便受けに入ってました。
ノアさんが送ってきて下さいました。「文学雑誌」第88号です。
Img080
いい表紙だなあ。カット絵は当然杉山先生の手になるもの。
「杉山平一 追悼号」
読むのが楽しみ。
涸沢純平さん、ご配慮ありがとうございます。

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