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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『非悪童物語』

2014-05-19 19:50:13 | 足立巻一先生

50年近く昔に足立巻一(けんいち)先生が「神戸っ子」に連載された「非悪童物語」だが、これのコピーをわたし所持しています。「神戸っ子」の編集員さんにコピーして頂いたのです。
27回にわたって書かれていて、一回4ページです。
最近ちょっとバタバタしてましたが、今日ちょっと余裕が出来ましたので、コピーをコピーしてきました。
そして、簡易製本しました。
一冊は、先日横浜からわざわざ足立先生の書をうちの店に見に来られたK西さんにお送りしようと思って。K西さん、偉いですよね。あの日、鵯越の足立先生のお墓に詣でられたそうです。足立先生とは面識もないのに。いつだったか、足立先生についての講演をなさったあるお方は、お墓の場所を須磨寺だとお話になられました。神戸の人でもそんなことなのに、横浜からお墓参りに来られたんですよ。こんな人にこそこの「非悪童物語」お読み頂きたいと思って。

Cimg0588

分厚いので上下二冊にしました。
K西さん、明日発送しますのでもうちょっとお待ちくださいね。

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2014-05-19 10:44:46 | 足立巻一先生

ある方からお贈り頂きました。
贈り物をブログに載せるのは、ある考えから控えているのですが、今回は特別。
これです。Cimg0582
鈴もなか。
Cimg0583_2
なぜかというと、お贈り下さった人が、わたしが足立巻一先生を尊敬しているとご存知だからなのです。
本居宣長、春庭の「鈴の屋」に因んでお贈り下さった、というわけ。
けど、その贈り主も足立先生のファンなのです。というか、「足立先生の弟子のつもり」と。

Cimg0585
関東にお住まいだが、最近わざわざこちらへ来られて、足立先生のお墓参りをされたと。
しかしその人、生前の足立先生にはお会いになったことがない。
このようなファンが増えること、うれしいです。

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足立先生の年賀状

2014-04-25 08:46:20 | 足立巻一先生
M岡さんのブログにこんな記事がありました。


8175386_2068043231_179large

 この本を読みだしたのだが、中にこんな年賀状が載っている。

8175386_2068043230_13large

 宮崎さんは、≪足立さんの年賀状――奇抜というより、これこそ詩人らしいことばの選び方だと思う。「ご健康を祈ります」と書けば、紋切型にすぎない。「長生きが勝ち」だから「からだを大事に」という祈りを、長寿のチャンピオン松永翁のことばを借りて尽くしているのだ。そして氏が、長いあいだ心を傾けている童詩運動の「事務」的用件までPRした心のはげしさに、わたしは感動した。これはすでに「宣伝」や「広告」ではないのだ。≫と書いている。

この本、わたしも持っている(表紙絵が違う)が、ここまでキチッと読んではいなかった。
M岡さんありがとうございます。
この本のこと、宮崎翁は「やっつけ仕事でお恥ずかしい」というようなことを仰っていました。
しかし短期間(10日間で)で書いてしまったことが恥ずかしいということのようで、内容は悪くはありませんよね。

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『講演 懐想のアダッツアン』

2014-04-24 09:39:51 | 足立巻一先生

昨日ご来客のK西さんだが、これをお教えすれば良かった。

Img573

2006年発行。宮崎先生の講演記録。
実はわたしがテープ起こしして、ワープロで作成した手づくりの本なのです。
残念ながら残部はありません。
これも貴重なものだから、もう一度作りなおさなあきませんね。
たくさん作りたい本がありますが、やはり宝くじを当てないと。

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「悪魔の名著」

2014-04-23 14:25:58 | 足立巻一先生

「喫茶・輪」に遠来のお客さま。

これまで最も遠くからのお客様は、宮城県からの森さん。
森さんは、わたしが森さんのブログを見てお友達になった人です。
「東京に出たついでに」というお言葉に驚きあきれたのでした。

その次に遠いところからのお客様は、千葉県からの梅崎さん。
この人はわたしのブログをご覧になってでした。
今や、幻の詩人と呼ばれる北山冬一郎についての記事を見られて、直接に話を聞きたいとのことで。北山に関する論文を書いておられたのだった。

そして今日は、横浜からK西さん。
この人もわたしのブログをご覧になって。
K西さんは足立先生の著書をお読みになって足立先生に心酔された方。
店に飾っている先生の書を見に来られたのです。足立先生とは全く面識はないのだと。
そして、お土産と言って東京新聞のコピーをお持ち下さった。
Cimg0077_21月6日付け。
「名著の衝撃」という欄。
呉智英さんという人がお書きになっている。
これを読んでどうしても『やちまた』を読みたくなってと。
この案内文、わたしも読んでスゴイと思いました。
『やちまた』はもう一度読み直すべきと思いました。
冒頭部分はこうです。

Img571
スゴイ書き出しですね。
そして文末はこうです。
Img572
こんな風に紹介されたら読まないわけには行きませんよね。
あ、そのK西さん、「また足立先生の書を見に来ます」と仰いました。
うれしいなあ。足立先生の心酔者が今もまだ生まれ続けているとは。

追記(2017年)この日のこと、『触媒のうた』(224ページ~)に書きました。 
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美術雑誌「木」

2014-04-02 13:42:07 | 足立巻一先生

「木」のことを書いたので、ちょっと昔のものを調べていたら、こんなのがありました。
サンケイ新聞の切り抜き。

Img548←クリック
足立先生の文章は、こんな小さなコラム記事でもいいですねえ。

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「書標」を読んでいて

2014-04-01 15:23:04 | 足立巻一先生

「書標」85号(1985年)を読んでいて、中村隆さんが書いておられる中にアッと思うことが。
「輪」60号(1985年)に足立先生の遺稿となった詩が掲載されているというのだ。
ということは、詩集には入っていないということだ。
「輪」60号はたしか有ったはずと思い、探してみた。
有った。たしかに載っていた。

Img541
亡くなられる少し前に書かれたもの。
「いのち果てる旅の日に」というタイトルが印象的です。

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ひょうご大古本市

2014-04-01 14:15:25 | 足立巻一先生

「ひょうご大古本市」の目録を見ていたら、『木』40号(足立巻一追悼号)が出ている。
値段は3500円。
わたし、所持しています。

Img534

これには足立先生の遺言状も載ってます。
また多くの著名人が追悼文を寄せておられます。
足立先生は『木』の編集をされてたのでした。
その前任者が竹中郁さんで、郁さんが亡くなられて足立先生が継がれたのでした。しかし足立先生が携われたのはわずか3年間で15号~19号の5冊だけでした。20号~39号はなくて、40号に飛びます。この事情は略します。
わたし、他にも足立先生の追悼特集号を所持しています。
これも今ではあまり無いのでは?

Img535

「書標」(昭和60年10月5日発行)です。
これはジュンク堂のPR誌。
これに文を寄せておられる人の名を列挙します。
大谷晃一、落合重信、加藤隆久、君本昌久、桑島玄二、小島輝正、杉山平一、高橋孟、多田智満子、津高和一、直井潔、中村隆、宮崎修二朗、森川達也、安水稔和。さらに読者から太田蘭乃助という人。さらに「書標」の編集員、みつ坊さん。
本当に心のこもった追悼文が並んでいて、足立先生の人望の篤さがしのばれます。
あ、表紙絵は高橋孟さんです。
孟さんは『海軍めしたき物語』で有名になられましたが、元々夕刊「新大阪」では足立先生の部下だった人。後に神戸新聞へ移られているがこれには涙なみだの物語があって、いずれ書きます。
裏表紙もどうぞ。Img536

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「非悪童物語」

2014-03-31 09:53:08 | 足立巻一先生

「火曜日」117号に書いた「非悪童物語」をここに載せます。
興味のある方は画面をクリックしてお読みください。

Img528←クリック
Img528_2←クリック
Img528_2_2←クリック
足立巻一(けんいち)先生の後の自伝風読みものの端緒になったのが昔の「神戸っ子」に連載された「非悪童物語」だったのだ。

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「人の世やちまた」

2014-02-07 08:36:06 | 足立巻一先生

昨日、初めてのお客様が。
神戸の詩人江口節さんです。
大阪での詩の教室からの帰り。
教室では田中冬二を講義してきたとおっしゃる。
田中冬二ならうちに直筆の手紙がありますよと、宮崎修二朗翁宛のそれを見せてあげた。
で江口さんだが、先日、足立巻一先生の色紙「人の世やちまた」を送ってきて下さったのだった。

Cimg9030

これは元々、大阪の詩人、島田陽子さんが所有しておられたもの。
あ、島田さんですが、この人は知る人ぞ知る、というよりも誰もが知っている、あの三波春夫さんが歌って大ヒットした「世界の国からこんにちは」の作詞者です。「♪ こんにちは、♪ こんにちは」と大阪万博で歌われたあの歌の。
江口さんはその島田さんの「叢生」でともに長く詩を書いて来られた人。
で、この色紙は島田さんの遺品として形見分けの形で頂かれたのだった。
でも、足立先生に縁の深い人にと以前から思っていて、今回わたしのところへと。
このあたりのこと、いずれもっと詳しくどこかに書く予定にしてます。

うちには足立先生の書が他にもある。

Cimg9029

この左の「泉よ…」は数奇な運命を経て、奇跡のようにここにある。
このこと以前「神戸っ子」に「アルル」と題して上下二回に詳しく書きました。
その隣、二枚の色紙は、先年亡くなられた明石の書家、村上翔雲さんが所持しておられたもの。
やはりこれも足立先生の縁のある人にと、書家、六車明峰さんを通して、翔雲さんのご息女からわたしへ提供されたもの。
ありがたいことです。
やはりこうして「喫茶・輪」に飾って多くの人に見て頂けるという条件があればこそという気がします。個人の家ならこうはいかないでしょうね。
足立先生の文学に魅せられた人、どうぞお越しください。
先生の温かな息吹を感じられます。
あ、そうだ、うちにはもう一点足立先生の書がある。といっても拓本なのだが、それは宮崎翁が「あまりいいものではないですね」とおっしゃるので飾っていません。播磨中央公園にある足立先生の詩碑から採ったものだが、宮崎翁の仰るには、「多分もとの字を拡大コピーして碑にしたものでしょう。足立さんの個性あるスピード感溢れた筆跡が、なんか生命力をなくしている…」とのことで。

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人の世やちまた

2014-02-04 21:20:22 | 足立巻一先生

「輪」に、足立巻一(あだちけんいち)先生の色紙「人の世やちまた」がやってきました。

Cimg9030

この件については、また改めて書きます。
以前からある先生の書と同じコーナーに飾りました。

Cimg9029

いいなあ!今夜は一人悦に入ってます。

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「酔余の川」3

2014-02-01 10:23:05 | 足立巻一先生

編集工房ノアさんから『余生返上』におまけをつけて下さっていた。
「酔余の川」3Img451
涸沢純平さんと三木英治さんの二人誌である。
31ページの小冊子。
表紙の写真は芦屋川河畔の谷崎潤一郎「細雪」文学碑。
この文学碑の揮毫は足立巻一(けんいち)先生の筆になるもの。
そのことについてのことが(後記)に書かれている。

Img452←画面をクリック。

Img452_2

Img453

恥ずかしいことだが、わたしはまだ、この碑を訪ねたことがない。
一度訪れてみよう。

「酔余の川」に納められている涸沢さんの随想は「二つの舞鶴」。
ご自分の生地、舞鶴を舞台に、縁のある二人の文人、三好達治と生島遼一のことを綴っておられる。主に三好達治の複雑な幼年時代を。
なかなかいい読みものでした。

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もう一度足立先生

2014-01-27 10:32:58 | 足立巻一先生

足立先生に関する著書だが、もう一冊忘れていた。
西尾明澄さんの『『やちまた』ノート』というのがあった。

Img429

この本、編集工房ノアから出ているが、非売品でした。
だから市場に出ておりません(兵庫県の各図書館には所蔵されてます)。
わたし、お願いして譲って頂きました。
著者の西尾さんは、生前の足立先生にはお会いになっていない。でも足立先生のことをお知りになって先生に惚れこんでしまい、このような本を書かれた人。
欲得ではありません。いかにも心の美しい人という気がします。
この本を出された後、郷里の四国に帰られたはずだが、お元気にしておられるだろうか?

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足立巻一先生のこと。

2014-01-27 10:12:44 | 足立巻一先生

先日の神戸文学館での催し「足立巻一さん、その詩と散文の仕事」だが、録音禁止とか言われてなかったので録音させて頂いた。聞いてみたい方にはCDにして差し上げます。お申し出下さい。
講演の中で、講師のたかとうさんが足立先生のお墓のある場所を「須磨寺」と仰っていたがこれは間違いでしょうね。葬儀告別式は須磨寺で行われましたが、お墓は神戸北区の鵯越墓園のはず。何度かお参りさせて頂きましたが、かなりご無沙汰してます。
墓石の裏面には先生の文字で

   人の世やちまた

   祖父 祖母 父 母 

   ここにあそびたまえ

       一九七二年秋 巻

と彫ってある。

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足立先生のこと。

2014-01-26 10:23:37 | 足立巻一先生

昨日の催し「足立巻一さん 詩と散文の仕事」をお聞きして思いました。
わたしも足立先生とのことをちょっとまとめておかなければならないなと。
というのも足立先生を直接知る人で、文が書ける人が少なくなってきているということです。
昨日の講師のたかとうさんにしてもそれほど深くはご存知ない様子だった。司会進行をされた大橋さんも同じくあまりご存知ない様子。みな書物からの知識だ。
参加者の中で三浦さんなどは「天秤」の同人だったからよく知っておられるはずだが、まとまったものは書いておられない。
これまでに足立先生の評伝的な書物は、東秀三さんが『足立巻一』を出しておられる。それから、庄野至さんが『足立さんの古い皮鞄』で織田作之助賞を受けておられる。
そのほか、桑島玄二さんが「海鳴り」に「アダッツアン」と題して連載を始められたがほどなく中断した。この時、わたしお便りを出し「続けて下さい」とお願いしたが、「事情があって続けられない」とのお返事を頂いた。その事情、後に宮崎修二朗翁からお聞きしたが残念だった。
わたしもせっかくのお近づきだったのだから、何らかのものをまとめておかなくてはと思った次第。古い日記帳などを調べなければならない。
歳を重ねるほど、しなければならない仕事が増える。残り時間が…。
足立先生は69歳で遺言書を用意され、73歳で亡くなられた。くらべものにはならないが。

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