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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

西川保市さん 100歳

2024-01-12 14:06:46 | 
播磨の同人誌「別嬢」の最も古い同人、高橋夏男さんに手紙を書いていた。
その時、やはり古い同人の西川保市さんのことが気になった。
昨年弟さんを亡くされたとのことで年賀状が来なかったのだ。
たしか保市さんは100歳になられる。
お元気かな?と。
電話をしてみた。
お声はお元気そうだった。
良かった。
かつていい詩集を出された人だ。
この人のことは「KOBECCO」にも書かせていただいたことがある。6年前。

電話での保市さんの話。「お正月に高橋夏男さんからも電話があって励まされました」とのこと。
わたしも「一行でもいいですから、思いを凝縮して書いて下さい」と励ましました。
やはり、保市さんの詩は読んでみたいので。
ところが「あなたは本を出しなさい」と言われてしまった。
材料はいっぱいあるんですけどね。なかなか企画出版に応じて下さる出版社はないですからねえ。

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第13回「ポエム&アートコレクション」

2024-01-11 18:03:42 | 
第13回「ポエム&アートコレクション」が開催されています。
 



1月11日~1月16日 神戸文学館。

13日(土)には、たかとう匡子さんの講演があります。「安水稔和の人とその詩の世界」。
まだ空席があるとのことです(11日午後時点)。神戸文学館に直接電話(078-882-2028)でお申し込みください。


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小野小学校の子どもの詩

2024-01-03 08:47:56 | 
今朝の神戸新聞「日々小論」です。

こどもの詩が引用されています。
「いとこはギャルになった」。
この詩、このブログの3月26付けに紹介しています。
《「こどもの詩と絵」第43集》の中で。
豊岡市小野小学校の四年生(当時)の宗像晄生さんの詩。
そのブログにも書きましたが、この小野小学校はわたしの妻の母校なのです。
その小野小学校が来年(2025年)の春にはなくなってしまいます。
別の小学校と合併するということです。1873年設立の伝統ある学校なのですがねえ。
校歌の作曲者は木下保です。



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「ア・テンポ」64号

2023-12-25 13:42:53 | 
「ア・テンポ」64号をお贈りいただきました。



お贈りくださったのは多分、徳島市の詩人梅村光明さんでしょう。
ありがとうございます。

この本の奥付です。

印刷所が西宮市の「新生会作業所」となっています。
わたしの家から歩いて10分ぐらい。
実は、わたしの最初の詩集『工場風景』はここで作って頂きました。
わずか30部ほどの私家版でした。
これは後にわたしが手作りしたもの。

この「ア・テンポ」の同人に西宮在住の人はおられません。
ほぼ神戸、あるいはそれより遠方の人が多いです。

ま、それは別として、同人に千葉市在住の「今村さつき」さんという人がおられます。
いつも童謡のような詩を作るられています。
今号では「ころは」という猫を主人公の歌。
もう一作、「河岸段丘」というのがあって、それは物語性のあるもの。
ユーモアがありながら寂寥感が漂うものでした。

それから鳴門市在住の赤坂恒子さんという同人がおられます。
今回は俳句「空の色」です。
16句載ってます。
「もう秋と教えてくれる空の色」
「弾き初めの琴の音清く美しや」
素直な句ですねえ。素直すぎるような。
でも、これはどうですか?
「かくれんぼ鬼は干し柿持った儘」
そして、
「電線に独りぼっちの寒鴉」
「詩」ですねえ。

なぜこのお二人を紹介したかというと、そのお名前「今村さつき」さんと「赤坂恒子」さんに由来します。
組み合わせればわたしの妻の名前になるのでした。どうでもいいことでしたか。

牧田榮子さんの「願い」、良かったです。
丸田礼子さんの「コンコース」も。それから梅村さんの「水俣チャンポン」。
力のある作品でした。「そうか、そうだったのか」と教えられることもあり、社会性の強い作品ですが読まされます。
社会性の強い詩は、ともすれば敬遠されることもありますが…。
この中に「古本屋カライモブックス」さんが出てきますが、そこの娘さんのことを許しを得て「KOBECCO」に書かせてもらったことがありました。
2021年12月号に「やまありたにあり」と題して。

ほかの同人さんのもみなレベルが高くて読みごたえがありました。
ありがとうございました。
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大橋愛由等さんが

2023-12-22 08:27:07 | 
昨夜遅く、寝る前にFBを見ていて、思わず「うっそー!」と大きな声が出た。
そばにいた妻が「どうしたん?!」と驚いた。
大西隆志さんのFB.
詩人の大橋愛由等さんがお亡くなりになったというのだ。
今年も兵庫県現代詩協会のイベントでお会いした。
ずっとお元気に活動なさってた。
昨日朝、パソコンの前でお亡くなりになっていたとのこと。
心不全だったと。
なにか無理をなさっていたのだ。
大橋さんとはそれほど親しくしていたわけではない。
言葉をちゃんと交わしたのは、一昨年11月27日、兵庫県現代詩協会の催し「読書会」のチューターをわたしがさせていただいた時が初めて。
兵庫県教育会館で杉山平一先生の話をした時だった。
その時の報告を協会の会報に書いて下さっている。


また、わたしのおしゃべりを動画に撮ってSNSにあげて下さっている。
今も見ることが出来るはず。

あまりにも急なことで信じられないですが、ご冥福をお祈りするほかないです。
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「現代詩神戸」283

2023-12-19 17:26:12 | 
神戸の詩人永井ますみさんからお贈りいただきました。



「現代詩神戸」283号です。
多彩(才)な書き手が集まっておられます。
長年読ませてもらってますが、最近メンバーの世代交代が進んでいるようで、お名前を存じ上げない方が増えてきました。
その中でこの作品に注目しました。
長年書いてきておられる小西誠さんの「街なかのサクラ」です。

高齢者施設に入っておられるんですね。
小西さんはかなりの年齢だと思うのですが、頭脳は明晰ですね。
自分を客観的に捉えて比喩で描写し、読む者の心にしみじみと染み入ります。
少し寂しさが…、と思ったら、最後の二行でパッと救われました。

これもベテラン、渡辺信雄さんの「瀧―ーノスタルジア」ですが、どうやら編集ミスがあったようです。
最後の二行が次のページの上下に分かれて飛んでしまっています。次の号でちゃんと載せてほしいですね。

力津耀子さんの「秋の晴れた日に」の中の次の詩行に感動。
《角の米屋の店先に/「閉店」の予告/最後の新米入荷の幟が立って/精米機も/(略)》
まだ頑張っておられるお米屋さんがあったのか!と思った次第。
「閉店」とありますが「廃業」なのでしょう。残念ですが。
わたしはもう30年以上も前に廃業したのでした。諦めが早かったのです。

「あとがき」を三人の編集担当者が書いておられますが、今猿人さんの寸評(寸感)が面白かったです。
以前の三宅武さんの寸評を彷彿とさせます。

ありがとうございました。
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「お正月」2題

2023-12-14 15:19:44 | 
『一千字のあとや先』(出久根達郎著)にこんなページがあって驚いた。

「おしょうがつ くるとこ/みたことない/あさ めが さめたら/もうきてる…」
阪田寛夫さんの「おしょうがつ」という詩だとのこと。
知らなかった。阪田さんがこんな詩を作っていたなんて。

これは『母の友』1980年1月号に載っている「こどものひろば」というページ。

「いま、お正月か?/お正月/ひとくん見えへんねん/ひとくん お正月 見るねん」
絵は東君平さんです。

『母の友』の方は本当の子どもの言葉。
阪田寛夫さんの詩は阪田さんの創作。
阪田さんは真からの童心の持ち主だったということですね。
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年賀状の雅印

2023-12-13 16:38:18 | 
昨日、年賀状を印刷しました。
毎年徐々に枚数を減らしてます。
昨年戴けなかったところには、ご迷惑になってはいけませんので出しません。
そうすると徐々に減ります。
今年は200枚を切りました。

今日は印刷した詩の末尾に雅印を押しました。

下手な詩でもかっこがつきました。

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「スーパーYでの日常風景」

2023-12-13 12:53:03 | 
今日の神戸新聞文芸、詩の欄ですが。
入選作の「スーパーYでの日常風景」(加古川市・田中均)が面白かった。

わたしが選者なら、これが特選。
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『四百代言』という詩集

2023-12-13 10:55:57 | 
この前少し紹介した詩集、『四百代言』です。



読み終えました。
著者は、今猿人(こんさるひと)という人。
これはペンネームでしょうね。
読みようによっては「コンサルト」と読めます。
ということで、駄洒落が好きな軽い人物かと想像しました。
ところが作品はそうではありませんでした。
真面目過ぎるほど真面目。
深いです。読む者の心の中に刃物を入れるような鋭さがあります。
とは言っても、軽いのです。言葉運びが。
だから読みやすい。
これはベテランの味です。
生年月日は奥付にありませんので、年齢は分かりませんが、それほどお若くはないでしょうね。
人生の酸いも甘いも噛み分けた人でしょう。

先に一篇「涙」という詩を紹介しましたが、もう三篇紹介しましょう。
「薬」です。
面白いですねえ。暗喩が見事です。「塩」というのも暗喩が良かった。

次は「星」。
強烈なイメージがあります。

そして「紙」。

50篇、全て読み応えがあるのですが、わたしが気になったほかの作品のタイトル名を記しておきます。
「猿」、皮肉。「縄」、したたかさ。「友」、真実。「知」、深く考えさせられる詩。
といった感じですが、総じて皮肉が効いています。
今さん、好奇心の人ですね。そして疑いの人。人が信じて疑わぬことを疑ってかかる人。
すると知らぬ世界が見えてくるといったような。
これも一つの詩の世界ですね。
付け加えて、頭のいい人。想像力、創造力の豊かな人。
作品からはそんな感想を持ちました。
誉めすぎでしょうか?
わたしはお会いしたことはないのですが、さて実際はどんな人なのかな?

『コーヒーカップの耳』これも一種の散文詩。
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『四百代言』

2023-12-08 10:51:32 | 
散文詩集『四百代言』(今猿人著・竹林館・2023年12月6日刊)です。
B6版、60ページほどの小ぶりな詩集。
写真には「謹呈」のしおりを乗せてます。



著者の今猿人(こんさるひと)さんはわたしには未知の人。
詩のタイトルはすべて漢字一字。
巻頭詩は「涙」。

実はわたし今まだ、この詩だけしか読んでません。
それで、この今さん、修練を積まれた詩人だなあと感じました。
特に比喩が、直喩も暗喩も含めて素晴らしいですね。
そして読み終えた時に何かを感じさせる力があります。
わたし、散文詩が好きです。
ただし、いいものが。
この今さんのはいい散文詩ですねえ。
一篇約400字。だから「四百代言」か。

楽しませていただきます。
そしてまたここに、感想を書く、かもしれません。
もし書かなかったらお許しを。なにぶん忙しいものですから。

『完本コーヒーカップの耳』 散文詩集といえるかもしれません。



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障子の詩

2023-12-06 10:26:24 | 
妻が今日、障子の張替をしようと言う。
破れを私の詩で隠してある障子。



ちょっと惜しいような。

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『催花雨』

2023-12-03 10:51:59 | 
きれいな詩集をお贈りいただきました。
『催花雨』(川口千恵子著・土曜美術社出版販売刊)。



清潔感のあるカバー絵は著者がその絵を好みだという上淵翔氏の手になるもの。
著者の川口さんをわたしは存じ上げないが、詩人江口節さんからお贈りいただいている同人誌でその作品は読ませて頂いている。
この詩集も江口様の手配で贈ってくださったのでしょう。ありがとうございます。
栞が挟まれていて、それには江口さんの行き届いた解説が載っています。
なので、わたしはなにもいうことはないのですが、少しだけ感想を。

読ませて頂いて思うのは、長く書いて来られた人だろうに、初々しさがあるということ。
それは未熟というのではなく、お人柄が現れているのでしょう。
心が汚れていないので、作風も純真。それが作品に表れています。
例えばこの作品。

《今後はあなたが…》以下二行、いいですねえ。かわいいとさえいえるような発想。
明るく伸び伸びとしてしかも味わい深いです。難しいことは書かれておらず、軽やかですが、よく読むと深いものがありますね。

これは「特効薬」。

亡くなった夫への想いが機知に乗せて爽やかに描かれています。

「母と歩めば」です。
お母さんのことを書きながらわたしが注目したのは、《ひっそりと卯建の上がらない家がある》以下の三行。
著者は当然ではあるでしょうが、繊細な心の持ち主です。

ほかには「ラテンのノート」に勉強させてもらったことがあります。
電車での忘れ物が遠い駅に保管されていた場合、そこまでの切符は無償で支給されるんですね。

そして「元神戸っ子」という作品。
そうか、この人現在は事情があって茨城県に在住ですが、元々関西の人だったんですね。
より身近に感じさせていただきました。

川口様、江口様、ありがとうございました。読む者の心の中を心地負い風が吹き抜けて行くような気持ちのいい詩集でした。


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あまり詩を書かない詩人の詩 

2023-12-02 09:57:05 | 
懸案だった年賀状の草稿が出来ました。
毎年、詩あるいはミニエッセイを載せています。
あまり詩を書かない詩人ですが、今回は詩です。
あともう少し推敲をして完成です。

クスっと初笑いしてもらえれば幸いですが。

『コーヒーカップの耳』おもしろうてやがて哀しき喫茶店。
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田中冬二の詩碑

2023-11-29 18:17:56 | 
昨日から城崎へ行ってました。
久しぶりの長距離運転でした。
往復約330キロメートル。

泊った部屋の窓からの今朝の風景。円山川の向こうにうっすらと朝焼けです。


「清嵐亭」のそばの庭園。ただし「清嵐亭」に泊まったわけではありません。






素晴らしい紅葉でした。
こんなにいいお天気なのに、この数分後には雨がさ~っと降ったりしました。
正に但馬の冬空です。


田中冬二の詩碑を探して、この辺りをウロウロしました。
近くの施設に尋ねたりして、やっと見つけました。

思いがけないところにありました。
「城崎温泉」という詩です。
この詩についてのエッセイを「飛騨高山の山鳥」と題して昨年の「KOBECCO」に書いております。

『完本コーヒーカップの耳』おもしろうてやがて哀しき喫茶店。
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