詩集『緒』です。

「いとぐち」とルビが振ってあります。
編集工房ノア発行。
B6版のおとなしい装丁の本です。
ソフトカバーと言うのがまた手に馴染んで好もしいです。
次に詩集を出すならこんなのがいいなあ、と思ったことでした。
著者の村上文緒さんをわたしは知りません。多分、ノア代表の涸沢さんの手配によるものでしょう。
ありがとうございます。
読み始めてわたしは少し戸惑いました。
一読してスッと解るものではなかったのです。
暗喩を駆使した作品が多いのです。
わたしの読解力がないということです。
読者の想像力に委ねるということですね。
そのつもりで読めばそれなりに楽しめます。
これは表題詩「緒」(いとぐち)。

この詩は「第18回徳島詩壇賞」受賞作品とあります。
なるほど想像させる力がありますね。
先に暗喩の作品が多いと書きました。
が、後半に入ると、コロッと作風が変わりました。
わたしはこちらの方が好きです。
これは「九月一日?(阿波弁)」。
これはよくわかりますね。作者のもの書く心でしょうか。
「今まで ほんまに よう頑張ってきたな」という一行があって、それなりの年齢の人かな?と思いましたが、
1982年生まれとあって、わたしの半分ほどの年齢です。
次のページには同じタイトルの作品があって、それは標準語で書かれていて、内容が一緒です。
これは無くてもよかったのかな?と思いました。
これは「生と死の往復船」。

読者それぞれにそれなりの情景が見えるいい詩だと思います。
もう一篇紹介します。
「百寿の祖母」です。なにも言わないでおきましょう。
あとがきも跋文もなくスッキリとしています。
読者を優しい心持にする、70ページあまりの小さな詩集です。
『完本 コーヒーカップの耳』 おもしろうてやがて哀しき喫茶店。

「いとぐち」とルビが振ってあります。
編集工房ノア発行。
B6版のおとなしい装丁の本です。
ソフトカバーと言うのがまた手に馴染んで好もしいです。
次に詩集を出すならこんなのがいいなあ、と思ったことでした。
著者の村上文緒さんをわたしは知りません。多分、ノア代表の涸沢さんの手配によるものでしょう。
ありがとうございます。
読み始めてわたしは少し戸惑いました。
一読してスッと解るものではなかったのです。
暗喩を駆使した作品が多いのです。
わたしの読解力がないということです。
読者の想像力に委ねるということですね。
そのつもりで読めばそれなりに楽しめます。
これは表題詩「緒」(いとぐち)。

この詩は「第18回徳島詩壇賞」受賞作品とあります。
なるほど想像させる力がありますね。
先に暗喩の作品が多いと書きました。
が、後半に入ると、コロッと作風が変わりました。
わたしはこちらの方が好きです。
これは「九月一日?(阿波弁)」。

これはよくわかりますね。作者のもの書く心でしょうか。
「今まで ほんまに よう頑張ってきたな」という一行があって、それなりの年齢の人かな?と思いましたが、
1982年生まれとあって、わたしの半分ほどの年齢です。
次のページには同じタイトルの作品があって、それは標準語で書かれていて、内容が一緒です。
これは無くてもよかったのかな?と思いました。
これは「生と死の往復船」。

読者それぞれにそれなりの情景が見えるいい詩だと思います。
もう一篇紹介します。

「百寿の祖母」です。なにも言わないでおきましょう。
あとがきも跋文もなくスッキリとしています。
読者を優しい心持にする、70ページあまりの小さな詩集です。
『完本 コーヒーカップの耳』 おもしろうてやがて哀しき喫茶店。