初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ピアノ協奏曲第2番     (ラフマニノフ作曲)

2006年02月18日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番です。

このブログでは出来るだけ有名で初心者にも分かりやすい曲を中心に紹介していこうと
思っていますが、今日はちょっと変りダネを、だって「ラフマニノフって誰?」って
感じですもんね、きっと。そうなんです一般的には作曲家自体もあまり有名じゃないです
もんね。加えてこの曲はちょっと…いや、かなり暗い曲なんですね。「長い」「真面目」
「難解」など、クラシックは敷居が高いなんていわれる要素をふんだんに持っている曲です。

じゃあなんでわざわざ紹介するのか?そこなんですよね、実際どうしようか迷ったんです
が、実はこの曲、現在話題沸騰中?の「トリノ五輪」で流れてたんですよね。
そうなんです。フィギアスケート男子の高橋大輔さんの演技中に流れてたんですね!
ホントはニュースの映像しか見てないので、あ~この曲!と思ったから、あえて紹介して
みました。実際テレビでやってる曲の方が一発でわかりますからね。
ちなみに、この曲は92年の冬季カルガリー五輪の時に伊藤みどりさんが銀メダルを取った
時にもたしかこの曲でしたし、今回のトリノ選考のための女子フィギア全日本選手権では
確か、村主章枝(すぐりふみえ)さんが優勝した時にもこの曲だったような、だから今回
もてっきり村主さんがトリノ五輪でもこの曲で出ると思ってたんですが、どうでしょう?
(日本代表ガンバレ!)

さて、かなり脱線してしまいましたが、曲に戻りましょう。そうなんですね暗いんですね
全体的に、ただ、クラシックは明るい曲も勿論たくさんあるんですが、暗い曲があるのも
事実なんですね。作曲家はあらゆる感情を音楽にこめて作ってると思いますから当然と
言えば当然なんですが、クラシックは基本的に歌詞がないだけに暗い表現だとどうしても
分かりにくかったり、嫌がられたりするんですよね。まあ、とにかく、わかりやすく頑張
りマス!


 第1楽章:暗いピアノの和音がひとつづつだんだん盛り上がったかと思うと突然、「い
 ったい何があったんだ!」と言わんばかりの悲痛な叫び声にも似た弦楽器のメロディが
 始まります。その後も悲しい過去を切々と思い出すような展開が続きますが、その中で
 時折若干、薄明かりの見えるフレーズも出てきますから、そこをつないで聴きましょう。

 第2楽章:ひっそりとした弦楽器の序奏から静かに始まります。それから物憂げで少し
 切ないピアノのメロディとともにそれを慰めるかのようなフルート他木管楽器がその
 メロディを次第に包んでいきます。ここでは1楽章と違って少しうっとりとした部分が
 多いですから、比較的聴きやすいかもしれません。

 第3楽章:ちょっと変わった、おっちょこちょいなイメージの序奏から派手なピアノで
 始まります。中でもピアノは聴きどころだと思います。右へ左へきっと演奏家は大変
 なんだと思います。中盤いや後半かな?そこからは少しずつ明るさを取り戻し、最後
 はハッピーエンドを迎えます。1・2楽章ではとてつもなく暗かったり悲しかったりする
 メロディが続くので最後の明るい部分がかなり、きわ立ちます。「あ~最後まで聴い
 ててよかった。やっと安心できる。」(五輪で使われるのもここが多いかも?)

とにかく、今回は五輪の話題ネタのつもりで書いてみましたが、初心者にいきなり「コレは
いいから聴いてみて!」とは、さすがに言えません。(申し訳ない!)ただ、クラシック曲
では有名な曲ですし、五輪なんかでも使われていると「この曲ってどんな曲なのかな?」
というきっかけになれば面白いかな?と思って紹介してみました。(なんて言い訳してみ
たりして…)

≪オススメCD≫
これだったらチャイコフスキーも一緒に入ってるからどうかな?

チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲
ワイセンベルク(アレクシス), パリ管弦楽団, チャイコフスキー, カラヤン(ヘルベルト・フォン), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ラフマニノフ
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆☆☆☆
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
何か真剣に考えなければいけない時に聴くと真面目度は満点です。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちたん)
2006-02-18 12:08:20
10年位前から聴こうと思っていたのだけど、“ラフマニノフは難解”というイメージがあって、10年目にしてやっとCD購入しました。きっかけはプレリュード。ラフマニノフも出してると知り、聞いてみたけど、良いですね。最高。面白い。で、いろいろ買いあさりました。クラシック、って疲れたとき癒しで聴くものだと思っていたけど、違う。思考がどんどん回転してゆく感じ。特に最初に購入したプレリュードはこの冬中聴いてます。特に一人のドライブ中。多分300回以上は聴いてると思うけど、まだ、厭きないです。
返信する
ありがとうございます! (けい(作成人))
2006-02-19 00:17:58
ちたんさん、コメントどうもです。

ラフマニノフはなかなかねぇ進んでコレ買おうとは思わないですよね。実はオススメCDにもあるとおり、最初はチャイコフスキーが目当てで最初は買って聴いたんですけど

せっかくだから、ラフマニノフも最初は我慢して(おっと!?)聴いてたんですが、聴けば聴くほど味が出てきて

結構気に入ってしまった曲です。第3番も長いですけど、なかなかいいですよ!プレリュードは聴いた事ないですけど、ちたんさんも相当ハマってるみたいなので、ちょっと

探して聴いてみようかな?
返信する
カラヤンのラフマニノフですね (mozart1889)
2006-03-12 22:21:00
このラフマニノフは、カラヤンが主役でとても面白いです。特に第2楽章は絶美の演奏ですね。思い出深い1枚です。
返信する
はじめまして (sergei)
2006-07-19 01:05:25
はじめまして。こちらのサイトのことは最近知って、初心者にもわかりやすい親切な解説に感心いたしておりました。



このエントリーへは「上半期ランキング」からとんできました。

「ピアノ協奏曲第2番」は私がクラシックを好きになったきっかけの曲です。甘美でロマンチックな曲想ゆえに多くの人に愛されるクラシック屈指の人気曲の一つです。「逢引き」をはじめ映画でも度々使用されています。

ラフマニノフは大衆からは熱狂的に支持される一方、その「わかりやすさ」のために評論家からは酷評されることの多かった作曲家です。人によって感じ方は様々でしょうが、その意味ではこの曲は「初心者向き」といっても差し支えないと思います。



私も旧ブログにトリノオリンピックに関連して記事を書いてありますのでTBさせていただきました。今後ともよろしくお願いします。
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こちらこそ (けい)
2006-07-19 23:40:32
はじめましてsergeiさん。この記事を書いた当初は一般にはそれほど有名でなかったこの曲を紹介するのは、どうだろう?と思ってましたが、結構人気のある曲なんだという事を自分でやったランキングでも改めて感じてしまいました。sergeiさんのブログもときどきお邪魔させてもらいます。
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