たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はモーツァルト:交響曲第25番です。
この曲はモーツァルトの中でも珍しい短調(暗め)の曲なんですね。モーツァルトは基本的に長調の(明るい)曲が多く、軽快で華やかな聴きやすい曲をたくさん作曲しています。そんなモーツァルトのちょっと影が差す曲をたまには聴いてみるのもいいですよね。
ちなみに、この曲は深夜のクイズ番組「女優魂」という松島尚美さんと筧利夫さんが3人の専門職の女性の中に潜んだ1人の女優を当てるという番組のオープニングにちらっと1楽章冒頭部分が、そしてエンディングで、女優を当てる前の瞬間にも同じ曲がかかっていますね!
この間、この番組を見たときに、せっかくだからこの番組で紹介しよう!と思いついたので今日はこの曲です。(思いつきでゴメンナサイ)
第1楽章:緊張感のある弦楽器の迫り来るフレーズが流れます。影を落としたような
オーボエがその、緊張感を一層煽ります。とにかく最初から最後まで気を緩める事の
できないくらい圧迫感のある曲です。同じフレーズを繰り返していると言う事もあり
ますが、それにしても聴くたびに、こころが痛くなるようなそんな曲です。
モーツァルトに何かあったんでしょうか?
いつものモーツァルトを聴くつもりで聴くとちょっと雰囲気が違います。
第2楽章:1楽章での緊張感が一気に緩んだようにしなやかに、ゆったりした曲に
なります。ひっそりとした弦楽器と共にファゴット、チェロの低音が静かに流れて
きますが、やはりどこか、周りを気にして軽快しているようにも聴こえます。
しかしながら、どこか脱力感もあり、疲れた感じにも聴こえてきます。
第3楽章:2楽章での脱力感を突き破るような、弦楽器の厳しいフレーズで始まります。
派手になる事はありませんが、2楽章以上に何かを警戒しているような、険しい表情が
続きます。しかし、中盤ではオーボエのメロディを中心とした木管楽器の朗らかな
アンサンブルが軽やかに流れてくると、一瞬そんな緊張感を忘れてしまいます。
ところが、曲は元に戻り再び険しい表情へと戻っていきます。
第4楽章:何かをさぐるような、静かな弦楽器のフレーズから曲が始まります。やがて
そのフレーズは大きくなり、不安を感じさせるようなものへと変わっていきます。
その後も、激しく盛上がるでもなく暗く沈みこむでもなく、不安定な曲を綱渡りし
ながら行ったり来たりをくりかえしながら、やり場のないどうしようもないような
感じを最後まで、持ちつつ消化不良のような感じで曲を終えます。
モーツァルトの曲を聴いている感じがあまりしない曲です。いつもの明るく軽快なフレーズが感じられず、始めて聴くと「モーツァルトでもこんな曲書くんだ?!」なんて思ったほどです。ただ、いつも明るい曲を書いているモーツァルトだからこそ、こういう暗い曲を書くと、おそらく慣れていないせいもあるんでしょうが、どこかへ迷い込んで抜け出せなくなってしまったような曲になるんでしょうね。
人が悩んだときに、素直に感じる焦りや緊迫感、そしてやり場の無い気持ちがストレートに伝わってくる曲だと思います。学生の時に聴いた記憶では「つまらない曲」と思ってましたが、今聴くといろいろ考えながらちょっと聴き込んでしまう曲です。
≪オススメCD≫
25番・40番のダブル短調のモーツァルトをお楽しみください。
【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:★★★★★
≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと悲しくなったときに、真剣に聴ける曲です。
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今日はモーツァルト:交響曲第25番です。
この曲はモーツァルトの中でも珍しい短調(暗め)の曲なんですね。モーツァルトは基本的に長調の(明るい)曲が多く、軽快で華やかな聴きやすい曲をたくさん作曲しています。そんなモーツァルトのちょっと影が差す曲をたまには聴いてみるのもいいですよね。
ちなみに、この曲は深夜のクイズ番組「女優魂」という松島尚美さんと筧利夫さんが3人の専門職の女性の中に潜んだ1人の女優を当てるという番組のオープニングにちらっと1楽章冒頭部分が、そしてエンディングで、女優を当てる前の瞬間にも同じ曲がかかっていますね!
この間、この番組を見たときに、せっかくだからこの番組で紹介しよう!と思いついたので今日はこの曲です。(思いつきでゴメンナサイ)
第1楽章:緊張感のある弦楽器の迫り来るフレーズが流れます。影を落としたような
オーボエがその、緊張感を一層煽ります。とにかく最初から最後まで気を緩める事の
できないくらい圧迫感のある曲です。同じフレーズを繰り返していると言う事もあり
ますが、それにしても聴くたびに、こころが痛くなるようなそんな曲です。
モーツァルトに何かあったんでしょうか?
いつものモーツァルトを聴くつもりで聴くとちょっと雰囲気が違います。
第2楽章:1楽章での緊張感が一気に緩んだようにしなやかに、ゆったりした曲に
なります。ひっそりとした弦楽器と共にファゴット、チェロの低音が静かに流れて
きますが、やはりどこか、周りを気にして軽快しているようにも聴こえます。
しかしながら、どこか脱力感もあり、疲れた感じにも聴こえてきます。
第3楽章:2楽章での脱力感を突き破るような、弦楽器の厳しいフレーズで始まります。
派手になる事はありませんが、2楽章以上に何かを警戒しているような、険しい表情が
続きます。しかし、中盤ではオーボエのメロディを中心とした木管楽器の朗らかな
アンサンブルが軽やかに流れてくると、一瞬そんな緊張感を忘れてしまいます。
ところが、曲は元に戻り再び険しい表情へと戻っていきます。
第4楽章:何かをさぐるような、静かな弦楽器のフレーズから曲が始まります。やがて
そのフレーズは大きくなり、不安を感じさせるようなものへと変わっていきます。
その後も、激しく盛上がるでもなく暗く沈みこむでもなく、不安定な曲を綱渡りし
ながら行ったり来たりをくりかえしながら、やり場のないどうしようもないような
感じを最後まで、持ちつつ消化不良のような感じで曲を終えます。
モーツァルトの曲を聴いている感じがあまりしない曲です。いつもの明るく軽快なフレーズが感じられず、始めて聴くと「モーツァルトでもこんな曲書くんだ?!」なんて思ったほどです。ただ、いつも明るい曲を書いているモーツァルトだからこそ、こういう暗い曲を書くと、おそらく慣れていないせいもあるんでしょうが、どこかへ迷い込んで抜け出せなくなってしまったような曲になるんでしょうね。
人が悩んだときに、素直に感じる焦りや緊迫感、そしてやり場の無い気持ちがストレートに伝わってくる曲だと思います。学生の時に聴いた記憶では「つまらない曲」と思ってましたが、今聴くといろいろ考えながらちょっと聴き込んでしまう曲です。
≪オススメCD≫
25番・40番のダブル短調のモーツァルトをお楽しみください。
モーツァルト:交響曲第25番&第40番ワルター(ブルーノ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルトソニーミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:★★★★★
≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと悲しくなったときに、真剣に聴ける曲です。
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矢張り Mozart が 一番入り易いし、メロディーが美しくて大好きです。
宜しければ、私の blog を ご笑覧頂ければ幸甚です。
好男さんのブログも先ほど拝見させて頂きました。いろいろ面白かったです。またときどき拝見させて頂きます。