初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

弦楽四重奏曲第20番「ホフマイスター」

2009年05月03日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:弦楽四重奏曲第20番「ホフマイスター」です。

この曲は1786年に作曲された曲で、タイトルの「ホフマイスター」というのは人名で、この人のために作曲された、とされています。

そして、多分他にもいろいろエピソードがあると思うんですが、特にCDも持っていないので、解説もなく、ネット検索しても、それっぽい話がすぐにみつけられなかったので・・・。

久々に”弦楽四重奏曲”というのは、ヴァイオリン2台、ヴィオラ1台、チェロ1台の合計4台の弦楽器で演奏する曲の事ですね。

そして、この曲もモーツァルトらしい明るい曲調が魅力的な一曲です。楽器ひとつひとつの音をはっきりと聴かせてくれます。



 第1楽章:スラッとなめらかに入る序奏(イントロ)もあっさりとまとめ、
 ヴァイオリン、チェロと続くフレーズも流れるように入ります。
 しなやかに流れるヴァイオリンにヴィオラ。
 そして再び冒頭のフレーズがスッキリと流れます。
 小刻みなリズムを入れながらも全体としてはしなやかに、ゆったりと
 聴かせるそれぞれの弦の響きがハッキリと伝わります。
 ヴァイオリンが一瞬キリリと響くと、少し曲調が変わり、キビキビとした動き
 になりますが、
 次第に元のフレーズに変わり、ゆったりと聴かせると、
 小さくまとめて、静かに終わります。

 第2楽章:なめらかなヴァイオリンがスルリと始まると、ゆったりとした
 メロディがしなやかに広がっていきます。
 リズムが少し速くなると、響きも鋭く、やや緊張感を持ったフレーズが
 続きますが、それもすぐにもとに戻り、なめらかな響きを聴かせて終わります。
 
 第3楽章:弦楽器の優しい和音を、そうっと聴かせると、その中からヴァイオリンの
 音色がすっと浮きたつように現れていきます。
 美しいヴァイオリンの音色を、他の弦楽器が包み込むように合わせると、
 気を遣うようにやさしくそのメロディを聴かせていきます。
 伸びやかなヴァイオリンの響きをじっくり聴かせると、ヴィオラ、チェロも
 それに合わせてしっとりとした音色を響かせます。
 ゆったりとしたアンサンブルを十分に聴かせてくれると、最後もそうっと
 終わっていきます。
 
 第4楽章:ヴァイオリンがチラ、チラッと見え隠れするように始まると、
 小さくそのフレーズを始め、次第に周りを巻き込んでいきます。
 序奏(イントロ)が終わると、
 小刻みなリズムが始まり、ヴァイオリンがその間を縫うようにスルスルと
 メロディを奏でていきます。
 小刻みなリズムを巧に利用しながらさらりと、そのフレーズをのせて
 楽しそうに歌っていきます。
 最後までほどよい速さで軽快にそのメロディを聴かせると、
 サクッと曲を終わります。
 


ヴァイオリンを中心に伸びやかに聴かせるフレーズが、とても艶やかに響く曲です。5月の陽気に晴れやかに響きますから、連休中のドライブなんかのときにドライブで聴いても、スッキリさわやかな一曲かもしれません。


≪オススメCD≫
アルバンベルク四重奏団でどうぞ。
モーツァルト : 弦楽四重奏曲第15番、第16番、第20番
アルバン・ベルク四重奏団
ダブリューイーエー・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★


≪おすすめシチュエーション≫
スッキリなめらかな弦楽四重奏です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
弦楽四重奏 (名無し@モツオタ)
2009-05-04 09:11:31
初心者に弦楽四重奏を勧めるなら
《狩り》をお勧め
返信する
いいですねぇ (けい)
2009-05-04 17:36:45
モーツァルトの弦楽四重奏曲第17番「狩り」
「初心者のクラシック」というタイトルでやってますけど、最近はちょっと初心者向きでなくなってきてるかも?!
そんなこんなでいろいろ書いてますんで、よかったらいろいろ見ていって下さい!
返信する

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