初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

無伴奏チェロ組曲 第2番

2009年05月10日 | バッハ
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はバッハ:無伴奏チェロ組曲「第2番」です。

バッハが作曲した無伴奏チェロ組曲は全部で6曲あって、それぞれが更に6曲で構成されています。

有名なのは第1番なので、ソレを目当てにCDを聴くと、その続きに当然この曲が流れてくるので、普段はそんなに意識せずに聴いていましたが、
改めて聴いてみると・・・、結構暗い曲でジメッとした感じではありますが、味わいの深いチェロの響きが堪能できる曲でもあると思います。

ちなみに、「無伴奏」なのでピアノなどの伴奏はなく、チェロ1台で最初から最後まで聴かせる曲です。




 プレリュード:ひっそりと悲しげに始まる旋律が、伸びやかにじんわりと
 その響きを聴かせていきます。
 低音から徐々に高音に上っていくと、次第に熱のこもった響きが
 強く訴えるように、鋭くなめらかな響きを聴かせると、
 少しトーンダウンして低音をしっかりと聴かせます。
 そして、最後はしっかりと響かせてグッと締めくくります。

 アルマンド:低音からざっくりと踏み込むと、
 中音域をぐるりと旋回するように響かせていきます。
 つぶやくようなその音色は、淡々としているようでしっかりと響く低音が、
 じんわりと響いてくるようです。

 クーラント:小走りなテンポで、軽やかに進みますが、
 小雨の中を傘も持たずに軒下沿いを、駆け抜けていくように進んでいきます。
 途中でパシャリ!と水たまりを踏んでも、止まらずにそのまま駆け抜けて
 いくような、とにかく前へ前へと進んでいく後姿が、何故かさみしげに見えます。
 
 サラバンド:ずぶ濡れになった上着をハンガーに掛けて、椅子に腰を下ろすと
 「ふうっ」とため息をついたような音色が響きます。
 わびしくも、哀愁の漂うフレーズがじんわりと聴こえると、少し切ない気分にもなります。
 それでも慣れてくるといつも、こんなものか、という気もしますが、
 しかし、聴けば聴くほどなんだか切なく哀しい響きが心に刺さるように
 ずっしりと響きます。
 
 メヌエット:ガッツリと力強く響くその音色は、何を訴えているのか?
 渾身の力を振り絞って、編み出されるその響きに、身が引き締まるような、
 罪の意識を覚えるような、そんな響きにも聴こえてきます。
 しかし、急に景色が変わり、ふっと我に返ったようにしなやかなメロディが
 始まると、なんだか救われたような、ほのかな薄明かりが差したように
 肩の力が程良く抜けた感じに聴こえます。
 それも、束の間。またガッツリとした響きが始まると、そのまま終わります。
 
 ジーグ:しっかりと歯切れ良いフレーズが始まると、
 低音のフレーズにかぶせるように中音のフレーズが重なっていきます。
 ふたつのフレーズが重なるように響きあうと、まるで二重奏を聴いている
 ように曲が進んでいきます。
 やがて、ざわめくように盛り上がると、駆け抜けるようにグイグイと進み、
 そのまますうっと終わっていきます。
 

いや~シブイ!シブイですねこの曲。ただ単に静かに聴いている分には、じっくりと味わいのある曲なんですが、書き起こすのがちょっと大変。
上の表現が的を射ているかは、はなはだ疑問ですが(毎回そうなんですケド。)たまにはこういう、しっとりとした曲を静かに聴いてみると、意外と考えがスッキリまとまるかも??


≪オススメCD≫
フルニエでどうぞ。
バッハ/無伴奏チェロのための6つの組曲
フルニエ(ピエール)
ポリドール

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【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆★★★★


≪おすすめシチュエーション≫
たまには、じっくりじんわり聴いてみるのもいいかも?


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