(現地調査を終え、N4ゲートから出てくる県職員ら)
昨夜(17日)は、辺野古埋立申請に対する意見書を仕上げるために、いったん那覇の自宅に戻った。なんとか書きあげて、今日(18日・木)、再度、朝から高江に向かった。
北部訓練場のヘリパッド工事については、土地の形質変更をともなうので、防衛局は、事前に赤土等流出防止条例にもとづく手続きをしなければならない。
今年度のヘリパッド工事にあたっては、7月10日、防衛局から赤土流出等防止条例に基づく「事業行為通知書」が県(環境保全課)に提出された。いつもなら、書類を簡単に審査しただけで、県は、「確認済通知書」を発行していたのだが、今年1月のヘリパッド工事現場での土砂崩落事故を受けて、各方面からの追及が強まり、県も、現地への事前調査に入ることになったのだ。現場では7月から測量等の準備作業が始まっているが、今後、県が審査をすすめ、「確認済通知書」を発行するまで防衛局は本格的な工事ができない。
今年度の工事は、ほぼ垂直に近い切り立った崖の上部で、広範囲の立木を伐採して直径75mの範囲を裸地とし、ヘリパッドを造成しようというもので、今年1月以上の事故が発生することが危惧される。位置の選定、工法等に問題があることは明らかなので、なんとか工事を中止させなければならない。
(午後1時、N4ゲート前に県職員らが集まった。)
調査終了後、環境保全課長らが住民の会に調査内容の説明を行った。そこで、課長らは、今後、県が「確認済通知書」を発行する前に、高江・住民の会との話し合いの場を持つことを約束した。
今日の県の立入調査には、防衛局の職員らも同行していた。調査終了後、防衛局職員らとの話し合いも始まった。やんばるの森を歩き続けている玉城長正さんが、この地域の自然の重要性をこんこんと説明し、いつもはすぐに逃げ出す防衛局職員らも、今日はうなづきながら話を聞いていた。
今年度、造成が予定されているヘリパッド(N4-2地区)。「直径75m」の円形部分が裸地にされる。東側は等高線が密集した切り立った崖になっており、斜めの斜線部では、「密度・密」で森林伐採が行われる。今年1月の土砂崩落事故現場よりも危険な場所なので、事故の再発が危惧される。