昨日の衆議院３区補選では、屋良朝博さんが午後８時の投票時間が終ると同時に、当選確実となった。県民の辺野古新基地に対する強い反対の民意が、またも示された。さらに東村の村長選でも當山さんが勝利した。今後に期待したい。
４月22日（月）、千葉県から弁護士さんら３名が来られ、共に沖縄県警本部へ。
2016年、高江のヘリパッド工事強行の際、千葉県など６都府県から約500名ほどの機動隊員が派遣された。沖縄、東京、愛知、福岡等では住民訴訟が争われている。千葉県では住民訴訟には入らなかったが、やはり地道な取り組みが続いている。
千葉の市民らが沖縄に派遣された機動隊員らの日報等の情報公開請求を行ったところ、千葉県警は、「千葉から派遣された機動隊員は沖縄県警の指揮下に入ったので、千葉県警には報告書は提出されていない」として不存在とした。そこで沖縄県警に同様の開示請求をしたところ、「（文書はあるが）犯罪を慣行しようとする勢力を利する」等の理由で不開示とされてしまった。
千葉の市民らは、その決定を不服として行政不服審査法に基づき審査請求を行った。行政不服審査法31条では、請求人が求めた場合、口頭での意見陳述の機会を与えなければならないとされている。そこでは、「請求人は処分庁（今回は沖縄県警）に質問を発することができる」ともされている。今日の意見陳述には私も補佐人として参加した。
沖縄県関係で、情報公開に関する行政不服審査請求で口頭意見陳述が行われるのは始めてだ。私も今まで何回も不開示決定処分に対して審査請求をやってきたが、このような制度があるとは知らなかった。今後は有効に活用していきたい。
（口頭意見陳述の後の記者会見）
沖縄県警からは、警備２課の次長らが出席したが、ほとんどの質問に対して、「その質問にお答えすることは、警察の手の内をさらすことになるのでお答えできない」、「本件審査請求とは関係がない」などと回答を拒否したが、それでも、「千葉県警が作成した報告書がある」など、新しい事実がいくつも出てきた。
口頭意見陳述の後、県庁の記者クラブで会見をした。
明日からは東京へ。24日には東京地裁で、東京からの機動隊派遣の違法性を問う住民訴訟の証人として法廷に立つ。
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＜下は、記者会見の案内として配布したチラシ＞
千葉県警機動隊の沖縄・高江への不当な派遣の実態を明らかにするために
沖縄県公安委員会（県警本部内）における口頭意見陳述会及び記者会見のご案内
沖縄・高江の米軍北部訓練場でのヘリパッド建設に際して、2016年7月から数か月間、千葉県警を含む六都府県から、機動隊が派遣され、道路を封鎖し、不当逮捕や違法な排除を繰り返し、一方的にヘリパッド建設に加担しました。沖縄県及び六都府県において、派遣の不当性を訴えて住民監査請求が行われ、一部都県では住民訴訟が行われています。千葉県では911名による住民監査請求の後「沖縄と千葉を結ぶ会」が結成され、情報公開請求により派遣の実態を明らかにさせる取り組みを行ってきました。
千葉県公安委員会に対し、派遣の報告、旅行命令簿等について開示請求を行ったところ、派遣の報告については不存在、旅行命令簿は「警察組織への攻撃活動や犯罪行為等が誘発される可能性がある」との理由で全面不開示とされました。これに対し、行政不服審査法に基づく審査請求を行い、同法３１条に基づく口頭意見陳述会が開催されました。千葉県警との質疑において、報告が「不存在」であり、派遣については千葉県警側で「異常なし」と認識していた状況で、何を根拠に「攻撃活動や犯罪行為等が誘発される可能性がある」と判断したのかという問題が浮き彫りになりました。
また、報告が「不存在」であるのは、沖縄県警の指揮下に入るためとの説明を受けましたので、沖縄県公安委員会にも情報開示請求を行うこととしました。日報や報告については全面非開示とされたため、同様に審査請求を行い、この度、沖縄県公安委員会にて口頭意見陳述会を行うこととなりました。沖縄県関係の公文書公開請求の審査請求では、初めての口頭陳述です。警察を監視するはずの公安委員会が形骸化している中で、少しでも派遣の実態を明らかすることが重要だと考えています。
口頭意見陳述会には千葉から３名と沖縄県へ住民監査を請求し、住民訴訟を行っている原告１名が参加します。非公開ですが、口頭意見陳述会の終了後、記者会見を行います。ご参集ください。
記
日 時：２０１９年４月２２日（月）
１３：３０～１４：３０ 口頭意見陳述会（沖縄県警本部にて：非公開）
１５：００～ 記者への説明（県庁記者クラブ）
出 席：藤岡 拓郎（請求人：弁護士／千葉県弁護士会所属）
阪上 武 （補佐人：沖縄と千葉を結ぶ会共同代表／千葉県への請求人）
兒島 英樹（補佐人：弁護士／千葉県弁護士会所属）
北上田 毅（補佐人：沖縄県への住民監査請求人／住民訴訟原告）
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