乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

脳卒中の死亡リスク

2010年03月15日 | 病気・症状
国内のある保険会社が、子供を持つ既婚男女と未婚男女の寿命差調べました。
結果は、子持ち男女が未婚男女より数年寿命が長かった。
寿命の長かった順に、子持ち女性、独身女性、子持ち男性、独身男性。
考察として、子育てはストレスを生む作業ではあるが、生きる活力として、ほどよいストレスとなっているのではないか、とありました。

「ほどよい」ストレスが人生に大きなスパイスになることは、経験した人も多いでしょう。失敗とかライバルとかは、自分の向上心を刺激するものでもありますね。
でも、あまり浴びたくないストレスもあると示唆するような報告を発見。

----------
【未婚あるいは結婚に満足していない男性は脳卒中の死亡リスクが高い】2010. 2. 25


 未婚あるいは結婚に満足していない40~65歳の就労男性は、脳卒中の死亡リスクが高いことが報告された。1万人余の男性を対象にした1963~1997年までの34年間の調査で明らかになった。イスラエルのテルアビブ大学のUri Goldbourt氏が、2月24日から26日まで米サンアントニオで開催される国際脳卒中学会(ISC2010)で発表した。

 Goldbourt氏らは、結婚歴および結婚の満足度と脳卒中との関係を検討するため、1963年に行われたイスラエル虚血性心疾患試験に着目した。この試験に参加した国家公務員および自治体職員1万59人の男性(40~65歳、平均年齢49.2歳)は、86%がヨーロッパ、北アフリカ、中近東からの移民だった。結婚については、82.3%に一度の結婚歴があり、12.8%に2度以上の結婚歴があった。また、235人(2.3%)は結婚したことがなく、257人(2.6%)に離婚、別居あるいは死別歴があった。

 調査では、2年後の1965年に、被験者(8945人が回答)を対象に自己の結婚の満足度を尋ねている。その結果、43%が「非常に満足している」、45%が「かなり満足している」、8%が「それほど満足していない」、3.6%(323人)が「満足していない」と答えていた。

 死亡については、1997年までの死亡原因を、国の死亡登録書と身分証明書および被験者の氏名とを照合して確認した。なお、死因については、国際疾病分類(ICD-8、ICD-9、ICD-10)により決定した。

 調査の結果、1997年までに未婚男性492人のうち343人(69.7%)が死亡したのに対し、既婚男性では64.9%(9537人中6191人)が死亡していた(不明30人)。未補正の脳卒中致死率を求めたところ、未婚男性が8.4%、既婚男性が7.1%となった。

 これを時間変数として脳卒中死亡時の年齢を用い、社会的経済的地位(SES)指標、体格指数、血圧、喫煙習慣、家族規模およびベースラインでの糖尿病と冠動脈性心疾患の有無について補正を行い、Cox比例ハザードモデルを求めたところ、既婚男性に対する未婚男性の脳卒中致死率のハザード比は、1.64(95%信頼区間;1.18-2.30)となった。

 さらに、結婚の満足度を回答した既婚男性で、1965~1997年の脳卒中致死率の補正推定ハザード比を求めたところ、「非常に満足している」と答えた男性を1とすると、「かなり満足している」と回答した人で1.18(95%信頼区間;0.98-1.41)、「それほど満足していない」と回答した人で1.09(同;0.79-1.49)、「満足していない」とした人で1.64(同;1.11-2.43)となった。既婚男性では、結婚に満足していない人を除くと、長期の脳卒中リスクが低い結果となった。

 なお、未婚あるいは結婚に満足していない男性の脳卒中死亡リスクは、それぞれのベースラインでの糖尿病の有無と関連があった(ハザード比=1.65、95%信頼区間;1.30-2.09)。

 演者らは、なぜ未婚あるいは結婚に満足していない男性の脳卒中死亡リスクが高いのか、さらに検討を重ねる意向だ。
----------

この報告だけで、「結婚に満足してないと脳卒中リスクが高まるのなら、さっさと離婚しちゃえばいいじゃん」と思わないようにww

満足していないからこそ、愛人と素晴らしい世界へ行く(のが、人生最大の楽しみだ)とか、仕事に集中して大金を稼ぐ(のに自分の全てを費やすのが気持ちいい)とか、、、満足の価値観は人それぞれです。
結婚生活の満足度を一番に考えていて、でも現実は不満一杯、、、こーゆー人は大きなストレスがかかりそうですけど。

他人と生活を共にするのだから、いつも満足とか幸せとか感じる、、、なんて、ありえないですよね。相手は自分の意のままにはならないし、万が一なったとしたら、今度は物足りなくなる。感情のアップダウンが楽しめないと、他人との生活は難しいでしょう。
幸せは自分の近くにあるのだけれど、目には見えない。。。


なんだか童話「青い鳥」を思い出しちゃった人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
研究者自身が、、、妄想中 (けえこねえ)
2010-03-17 02:27:47
こんばんは~!

この研究テーマを思いついたテルアビブ大学の教授(かな?)のこうあって欲しいって願望が入ってませんかぁ?結婚に満足されてないんでつかねって思っちゃいました。
満足度等の気持ちを測る測定器はいつ開発されたのでしょうか?

私は「となりの芝生」って言葉が頭の中でぐるぐる回ってます。
返信する
けえこねえさん (ノエル)
2010-03-17 12:30:42
ぶふふっ、、、満足度測定器がこの世にないから、こうしてエライ先生があーだこーだとお調べなさるのでは(笑)?

西洋人は日本人より考え方合理的というか、、、愛が冷めるととっとと離婚する傾向は日本のそれより高いです。
北欧なんか、シングルマザー・ファーザーに対する福利厚生が整っているので、離婚率は6割まで上がっていますし。

日本人の「仮面夫婦」の言葉に代表されるような、耐えがたきを耐えることは時間の無駄と思っているんじゃないかしらん(笑)(笑)。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。