スルー。

気が付けば、結婚記念日です。
かといって何もしないのは、もういつものことですが。
それでも、ちょっとくらいは、と何かやっちゃうのが私です。
ハルトくんに何かちょっとしたプレゼントになるものはナイかな、ちょっとイイビールでも買ってこようかな、夕飯はハルトくんの好きなメニューにしようかな、そんなささやかな何か。

今回、ホンットに、本気で、全く何もしませんでした。

何というか、別に見返りを期待してることはナイのですが、やっぱり期待ってしちゃってるものなのでしょうか。
私が何かすればハルトくんは喜んでくれるけれど、だからって何かをしてくれることってほとんどナイのです。
日常の中で家事をやってくれるとか、育児に参加するとか、そういうのを積極的にやってくれるので、これ以上文句を言ったらバチが当たるのかもしれないですし、これがハルトくんの言うところの「記念日にだけ特別ではなく、普段から」というヤツなのかもしれませんが。

数えてみれば、結婚記念日も12回目。
最初は拗ねちゃったり、イラっとしたりもしましたが、もうここまでくると何だかバカバカしくなってきました。
何私頑張っちゃってるんだろー。
で、止めてみた。別に何も起こらなかった。

ただちょっと、初心に返るつもりで、結婚式のアルバムなど眺めてみました。
リアルに26歳の私が、今よりちょっと柔らかい表情で、プリンセスラインのボリューミーなウェディングドレスを着て、笑っていました。
隣には、今よりちょっと若いハルトくんが、今よりずっとラブラブな顔して写っていました。

これか。

結婚して12年、付き合ってからなら17年、これだけ長いこと一緒に過ごしていれば当然なのでしょうけれど。
すっかり家族になっちゃって、トキメキが足りなーい！
具体的には、私からハルトくんへのトキメキはあまり変わっていない気がするけど、ハルトくんから私へのトキメキは枯渇してる気がするー！！

そこに不満を感じているのだと再確認しつつ、かといって今幸せでナイかというとそんなこともナイので、まぁ贅沢は言わない方が良いのでしょう。
けどなぁ、自分は女扱いしないくせに、女子力低めだなんだとディスって来るのはどうなのよって。
今更だけど、スカートとか履いてみようかしら。（無駄な抵抗）