紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」 (48)

2010年02月10日 18時02分22秒 | 珍しい紋
  
松茸型「並び松」?
「並び一本松」
「対い三階松」は描いた事はありますが、一階松の並びの紋は初めてです。
「花嫁のれん」の金沢からの張り紋の注文で描きました。

  
「丸に左一つ巴に小剣」とでも名付けましょうか。
秋田県出身の「長岐」姓の方からの、祝着の刷込み紋で描きました。

  
「丸に見本・杜若に水」
この紋は「田口」姓に比較的多く、祝着の刷込み紋です。

先日も東濃の田口さんから、紋の由来について問い合わせがありましたが、浅学な小姓、「きせき」さん
に振りました(汗)

この方の紋は、具象的な「杜若に水」紋でした。
  


「家紋ギャラリー」も残り僅かになりましたが、今まで不明で済ましてきた紋に、新たに紋名が分かる事もあります。
ひとえに私の勉強不足の性で、汗しきりです。
  
「見本・赤鳥」

とは言っても「鳥」ではなく、女性の櫛の垢取りの道具から紋章化されたものです。上部の丸は紐を通す穴です。
もう何十年前に描き、整理していたら原稿が出てきました。