紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

加賀紋(華紋)

2009年02月14日 17時53分15秒 | 
加賀紋は20年前頃に流行り、色無地・振袖におしゃれ紋として縫い紋でよくつけました。
が、最近はほとんどつけられなくなりました。
   
その頃は花をモチーフにした刺繍紋が多く、上の加賀紋の他に、季節の花を丸くめぐらし、中に家紋を入れる事もありました。

ところが、今回の注文はこれまでの加賀紋のように花柄では飽き足らず、下のような扇子の「水流に留まるカワセミ」の絵柄を加賀紋として付けたいとういうご要望でした。
   
こちらはミシンで縫いますので、縫いソフトがなければ縫えません。少々お金がかかってもいいから・・・・・・という事で、注文を受け、ソフトを発注しました。ソフト代だけで送料込みで14000円位になりましたが。

残念ながら、このソフト、まだまだ未熟でぼかし部分がうまく縫えず、色分けがはっきりしてしまいます(涙)
背の左右をぬった状態。
   

背合わせをした感じで全体像
   



紫の無地ですが、仕立上がったら奇抜な紋が見られるでしょう!

一度このお客さんがこの着物を着られた時を見てみたいものです。