紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」(33)

2008年07月12日 19時56分47秒 | 珍しい紋
多分今日の最高気温は38℃くらい行ったんじゃないかな?
まだまだ暑いのでビール片手にやってます(汗)

仕事はほとんど暇状態ですが、変った紋がやって来ます。

  
「見本・錨に一木」紋  「錨」紋はこちら この紋は紋帖通りの紋はなく、来る度に違った形の紋で、その都度原稿を描いて紋入れをします。
この紋は美濃市の「山岡」姓の紋です。


かなり年代物の風呂敷で、由緒ある家柄かと思われます。
祝着の紋入れの見本で来ました。
「徳川葵」ですが、葵の軸の所が変っています。
で、原稿を描き、紋入れをしました。
   

 
「花クルス」と呼ばれているようです。
金沢・前田藩の重職を担った家系らしいのですが、初めて見る紋です。中村姓です。
おばーちゃんの喪服を持ってみえ、家紋額を作りたいとの事。
やっと版下が出来ました。

縫紋でも変った紋が続きました。

これは商標で、これをこの店のおかみサンが訪問着に縫紋で入れたいとの事。
とりあえず版下を作り、縫いソフトを作ってもらい、縫紋を施しました。
 

これをアップして気が付いたのですが、左右の大きさが違う!
外注した縫紋ソフトが、縫うと小さかったので、120パーセント大きくしたつもりですが、片手落ちだったみたい(汗)
今日納品したので、明日もう一度引き上げて、やり直しです。

追伸  今日行って来て紋を確かめましたら、同じ大きさの紋で大丈夫で、ほっとしました。
デジカメの撮影の仕方が悪かったのかどうか知れませんが、ひとまず安心して帰って来ました。
ガソリン0.7リッター(1L=172円)無駄になりました(汗)


  

これも縫紋。
「三つ蔓藤」でしょうか。
紋帖には掲載されていません。

明日は大変です!!!!!!!!!!取りあえずこれまで!