紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「家紋G]たより(24)雁ほか

2007年08月06日 20時28分30秒 | 
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奇しくも「風林火山」で??氏が「雁金」紋(左右反転しているけど)の着物を着ていた。

家紋『か』の項の紋の種類は多く、今回「雁金」「かせ」「兜」「梶」「櫂」「貝」「亀」紋をアップし、次回「角」「金輪」「釜敷」紋を掲載して終わります。しかし未だ「蟹」「河骨」「蕪」「柿」「鏡」「額」「烏」「鎌」「鍵」紋があり、これらは描いてないか原稿が無い為掲載できません。

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追加  肝心な事を忘れてました(汗)
左が紋帖「紋典」の紋。右が「平安紋監」の紋です。
違いが分かるでしょうか??????
       
「増山雁金」紋   
「紋典」の増山雁金は『阿吽』の表現で嘴が開いているのと閉じているのと、二匹の雁がいますが、「平安紋監」は両方とも閉じています。
これに関して、小説家でもあり上絵師でもある泡坂妻夫氏が小説????で書いているが、その本が見当たらない。

      
 「丸に嘴合せ三つ雁金」(紋典)と「中輪に三つ口合雁金」(平安)
左の雁の向きが違います。
普通は、特別に指定がなければ、紋典の嘴合せ三つ雁金の紋を描きます。

多くの場合は紋の線の微妙な違いだけなのですが、紋帖によってこの様に『紋』の形が変わることは紋屋泣かせです。