紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

下敷き

2006年04月23日 23時34分25秒 | 

<ナンデアルーアイデアル>じゃなく<シタジキ>である。透明の下敷きです。
何十年振りかで下敷きなる物を買いました。姪っ子に聞くと、やっぱり今も使っている様です。
昔はよくこの下敷きを脇で擦って頭の上へかざしたものでした。
懐かしく思ってやってみましたが、ピリッピリってするだけで毛は逆立ちませんでした。大人になって整髪料の加減で毛に抵抗があった様です。で、ボサボサ頭のかみさんの頭にかざすと、見事に逆立ちました(笑)

今日はこの様な事をする為に買ったのではありません。
仕立て上がりの裃に紋を入れる仕事があり、普通は背を解いて紋を入れますが、そうすると背を縫い直すのが大変で、何とか解かずに出来ないかと思い、下敷きを使おうと思いついたのでありました。

下敷きを小さく切り出し、両面テープを張って、左の背の生地の裏に貼り付けて捺染し、又同様に右の背を捺染する訳です。
背合せの部分がきれいに出来るかどうかが問題でしたが、何とかできました。背を解いて捺染する仕方と比べて少々見劣りしますが・・・・


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