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西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

無間鐘新道成寺 続き-1

2014-08-10 | 長唄考
 
能「道成寺」と同じく「入れろ」「ならぬ」と寺男との押し問答があり、
白拍子は鐘供養の舞を舞うなら、ということで許されて寺内に入る。

「嬉しやさらば舞わんとて
 あれにまします宮人の
 烏帽子をしばし仮に着て
 既に拍子を始めけり」

そして「道成寺」の有名な一節を持ってくる。

『花の外には松ばかり 暮れそめて鐘や響くらん』

次に葛城(白拍子)の身の上を説明するという歌詞での舞となる。

『色は匂えど散りぬるを
 我が世誰そ常ならん
 人里遠き鐘の声
 諸行無情の世の中に
 恋は誠の菩提の道へ
 引かるるまでの糸竹の
 我も昔は皆人毎に
 娘娘と沢山そうに
 言うて給んな手習い習い
 琴も覚えて物縫い習い
 やがて殿御と添い寝の枕
 添い寝のやがて
 やがて殿御と添い寝の枕
 二人ねがちに引きしめて」

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photo by 和尚




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