西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

妻夫獅子-2

2014-10-30 | 長唄考
菊之丞が早雲座で所演した「妻夫獅子」は、
本名題を「妻夫獅子鵆総角」(つがいじしちどりのあげまき)という。
3月狂言に出されているから、正月の初春狂言の三番目、ということになる。
正月狂言の内容が分からないので、どのようないきさつで
この歌詞になったのかが不明だが、
昔の回想と、男に未練たっぷりという内容からすると、
やはり”浅間物”だろうろ。

始めは、当然だが「相生獅子」と同じ。

「我も迷ふや 様々に
 四季折々の戯ぶれに
 蝶よ胡蝶よ せめてしばしは 手にとまれ
 見かへれば
 花の木かげに見えつ かくれつ 羽をやすめ
 すがたやさしき夏木立

 こころづくしのな
 この年月をへ
 いつか思いの晴るるやと
 こころ一つにあきらめて
 よしや世の中』

若干歌詞に違いがあるのは、芝居の内容に応じて変えているからだ。
(10月11日の「相生獅子」に意訳あり)

 〓 〓 〓

 
 photo by 和尚
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