西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

妻夫獅子-6

2014-11-21 | 長唄考
11月4日の続きです。


次は「相生獅子」にも使った部分。
京ではたっぷり踊りを見せたいのか、
はたまたもともとの「石橋」がこうだったのか不明だが、この曲には繰り返しがある。

『人目しのべば 恨みはせまい
 ために沈みし 恋の淵
 こころからなる身のうさを  
 やんれ それは それはへ
 まこと うやつらや

 ためにしづみし 恋の淵
 こころからなる 身のうさを  
 やんれ それは それはへ
 まこと うやつらや』

(意訳)
 人目を忍んだ恋だから恨みはしない。
 あの人の為にどっぷり沈んだ恋の淵。
 心底辛くて、それはそれは辛かった。
 でも、もう昔のことだわ。


さらに続きがある。

『花に胡蝶の 
 きつれてつれた くせもの
 くせものよるべ
 よるべや浪の 立つ名もままよ
 くどけど君はつれなさよ
 おおそれ
 それじゃまことにさ
 思いまわせば 昔なり』


 〓 〓 〓
 

photo by 和尚


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