あれほど嫌っていた母です。
ところが認知症がひどくなり、心臓も悪くなり、ペースメーカーを埋め込み、胆嚢も悪くなり、せん妄も出てきて、自宅では看れなくなりました。
私には3年前に脳の病気で入退院を繰り返した主人がいます。
もしも主人に何かがあったら、私はすぐさま主人に付き添うのです。
したがって自宅で私が母を看ると言うことは無理になりました。
思い返せば母のことはあまり好きではありませんでした。
芸能人の追っかけは反対され、尚且つ行きたかった和裁の専門学校も反対され、泣く泣く就職をしました。
何でも否定する母が嫌でした。
その母もすっかり痩せて細くなりました。
私のことはわかりません。
話はとんちんかんです。
あんなに嫌だった母もこんなになるとかえって愛おしくなるものですね。
思えば親に逆らって生きてきました。
反省することばかりです。
今更ながらこの母の娘で良かったと思います。
生まれ変わったらきちんと親孝行はしたいと思います。
