2018.1.17
この話の決論から言おう。私はわずか1か月と1週間で今倉千代子さんと並木和子の下を去ったのである。
私の仕事の時間は何時から何時までと決まっていたわけではなかった。朝起きてから就寝するまでが仕事の時間だった。なれない家事に一つやっては「どっこいしょ!」とへたり込むのでそれを和子に見つかるのは怖かった。しかし、ある時それを和子に見つかりこっぴどく怒られた!泣いて私が謝ったのは言うまでもない。
私はだんだん痩せて来た。履いていたジーンズがゆるゆるのなり、ベルトを持っていないのでビニールひものようなものをベルト代わりにした。食事をしていたが私の食事はみんなの食事が終わってからの残り物をいただくのでそうなったのかも知れない?あれはいつだったか夜に彼女と二人っきりになった。私は夕食を作ることになった。私は何が食べたいのか今倉千代子さんに聞いた。彼女が「天ぷら」と言うので私は生まれて初めて天ぷらを揚げた。手元に持っていた料理の本で天ぷらを検索し、こっそりその本を見ながら作った。おまけに天つゆまで作るのである。彼女は私の揚げた天ぷらを「美味しい!」と言い、玉ねぎの天ぷらをいたく気に入ったようだった。私にも食べてと勧めてきたが私がいると食べられないと席を外してくれた。それでも私は思うように食事が出来なかった。
天ぷらはきっちり小麦粉を冷蔵庫で冷やし、冷たい水と氷と卵で衣を作った。油の温度にも気を付けた。天つゆはこれまた鰹節で出汁を取り作った。サクサクの天ぷらだった。冷蔵庫のありもので作ったので野菜ばかりの天ぷらだったと思う。その後いつだったか朝食も作った。前日、彼女と和子と和子の男が自宅でふぐちりを食べた。その残りの大根があった。ふぐちりは赤坂のどこかの料亭かお店のふぐちりだったと思う?私の口には入らなかったが3人は前日の夜にふぐちりを食べていた。そのふぐちりの残りの下茹でされた大根が冷蔵庫にあった。私は次の日にその大根をみそ汁に入れた。みそ汁の具材は大根と油揚げだったかも知れない?鮭を焼き、卵焼きも作った。納豆も並べたかも知れない?後にも先にもそのマンションで食事を作ったのはその時だけだった。
そういえばこんなこともあった。彼女はなぜかトニックシャンプーを使っていたので私もトニックシャンプーを買った。そしたら彼女にちょっと怒られた。彼女曰くファンの人からもらったので仕方なく使っているとのこと。自分の頭皮に合ったシャンプーを使うように勧められた。ごもっともな話である。
ある日和子が私が毎日退屈だろうと彼女と気晴らしに出かけて来るように言って来た。紙袋2つで家出のように来た私にはろくな服も無かった。痩せてブカブカのジーンズに紐をベルト代わりにして出かけた。表に出ると彼女はタクシーを拾った。私もそのタクシーに乗り込んだが離れて座った。ドキドキしていた。緊張していた。初めての経験です。タクシーで向かった先は新宿のコマ劇場だった。彼女と二人、楽屋口から中に入った。初めに事務所に行った。彼女は事務所の人に挨拶をし、そのまま石川さゆりさんの楽屋に行った。
そのころの私は石川さゆりさんが嫌いだった。なぜなら私は彼女と同じ年であったのだ。おまけに今倉千代子さんは彼女を可愛がっていた。いわゆるそれは嫉妬だった。
この話の決論から言おう。私はわずか1か月と1週間で今倉千代子さんと並木和子の下を去ったのである。
私の仕事の時間は何時から何時までと決まっていたわけではなかった。朝起きてから就寝するまでが仕事の時間だった。なれない家事に一つやっては「どっこいしょ!」とへたり込むのでそれを和子に見つかるのは怖かった。しかし、ある時それを和子に見つかりこっぴどく怒られた!泣いて私が謝ったのは言うまでもない。
私はだんだん痩せて来た。履いていたジーンズがゆるゆるのなり、ベルトを持っていないのでビニールひものようなものをベルト代わりにした。食事をしていたが私の食事はみんなの食事が終わってからの残り物をいただくのでそうなったのかも知れない?あれはいつだったか夜に彼女と二人っきりになった。私は夕食を作ることになった。私は何が食べたいのか今倉千代子さんに聞いた。彼女が「天ぷら」と言うので私は生まれて初めて天ぷらを揚げた。手元に持っていた料理の本で天ぷらを検索し、こっそりその本を見ながら作った。おまけに天つゆまで作るのである。彼女は私の揚げた天ぷらを「美味しい!」と言い、玉ねぎの天ぷらをいたく気に入ったようだった。私にも食べてと勧めてきたが私がいると食べられないと席を外してくれた。それでも私は思うように食事が出来なかった。
天ぷらはきっちり小麦粉を冷蔵庫で冷やし、冷たい水と氷と卵で衣を作った。油の温度にも気を付けた。天つゆはこれまた鰹節で出汁を取り作った。サクサクの天ぷらだった。冷蔵庫のありもので作ったので野菜ばかりの天ぷらだったと思う。その後いつだったか朝食も作った。前日、彼女と和子と和子の男が自宅でふぐちりを食べた。その残りの大根があった。ふぐちりは赤坂のどこかの料亭かお店のふぐちりだったと思う?私の口には入らなかったが3人は前日の夜にふぐちりを食べていた。そのふぐちりの残りの下茹でされた大根が冷蔵庫にあった。私は次の日にその大根をみそ汁に入れた。みそ汁の具材は大根と油揚げだったかも知れない?鮭を焼き、卵焼きも作った。納豆も並べたかも知れない?後にも先にもそのマンションで食事を作ったのはその時だけだった。
そういえばこんなこともあった。彼女はなぜかトニックシャンプーを使っていたので私もトニックシャンプーを買った。そしたら彼女にちょっと怒られた。彼女曰くファンの人からもらったので仕方なく使っているとのこと。自分の頭皮に合ったシャンプーを使うように勧められた。ごもっともな話である。
ある日和子が私が毎日退屈だろうと彼女と気晴らしに出かけて来るように言って来た。紙袋2つで家出のように来た私にはろくな服も無かった。痩せてブカブカのジーンズに紐をベルト代わりにして出かけた。表に出ると彼女はタクシーを拾った。私もそのタクシーに乗り込んだが離れて座った。ドキドキしていた。緊張していた。初めての経験です。タクシーで向かった先は新宿のコマ劇場だった。彼女と二人、楽屋口から中に入った。初めに事務所に行った。彼女は事務所の人に挨拶をし、そのまま石川さゆりさんの楽屋に行った。
そのころの私は石川さゆりさんが嫌いだった。なぜなら私は彼女と同じ年であったのだ。おまけに今倉千代子さんは彼女を可愛がっていた。いわゆるそれは嫉妬だった。