猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人

2024-02-09 22:02:45 | 日記
2023年のフランス映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の
愛人」を観に行った。

貧しい家庭の私生児として生まれ、娼婦同然の生活を送っていた
ジャンヌ(マイウェン)は、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを
虜にし、社交界の階段を駆け上がっていく。ついにヴェルサイユ
宮殿に足を踏み入れたジャンヌは、時の国王ルイ15世(ジョニー
・デップ)と対面を果たす。2人は一瞬にして恋に落ち、彼女は生
きる活力を失くしていた国王の希望の光となっていく。国王の公
妾となったジャンヌだったが、労働者階級の庶民が国王の愛人と
なるのはヴェルサイユではタブーであり、更に堅苦しいマナーや
ルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で疎ましがられるよう
になっていく。

18世紀のフランスで、59年の長きにわたり国王に在位したルイ
15世と、彼の公妾であったジャンヌ・デュ・バリーの物語。歴
史が好きな私だが、ルイ15世があんなに美男だったとは知らな
かった(肖像画を見た感想)。多くの公妾を持ち、「最愛王」と呼
ばれていたという。そのルイ15世の最後の公妾がジャンヌであ
る。
1743年、フランス。シャンパーニュ地方の貧しい家庭に私生児
として生まれジャンヌ。好奇心が旺盛で奔放な性格だった彼女は、
母と共に向かったパリで、娼婦のような生活を送り始める。その
美しさと知性で男たちが次々とジャンヌの虜になる中、デュ・バ
リー伯爵(メルヴィル・プポー)がジャンヌの身請け人となったこ
とで、彼女は社交界の階段を駆け上がっていった。そしてついに
ジャンヌは、デュ・バリー伯爵の計らいでヴェルサイユ宮殿へ足
を踏み入れるチャンスを掴む。そしてジャンヌに一瞬にして魅了
されたルイ15世は、ヴェルサイユの自室にジャンヌを招く。
とにかくヴェルサイユ宮殿が豪華絢爛。1度見てみたいものだ。
ヴェルサイユ宮殿って見学できるのだろうか。そして貴族の女性
たちのドレスや髪型がきらびやか。ところで私はジャンヌ役のマ
イウェンの美人じゃなさすぎる容姿にびっくりした。肖像画を見
るとジャンヌはかなり美しい女性である。ルイ15世が一目ぼれ
をするくらいだからそうだろう。どうしてマイウェンがジャンヌ
を演じたのだろう、と思ったが、この映画は監督も脚本もマイウ
ェンである。自分で演じたかったのだろうなーと思った。でもフ
ランスの女優はきれいな人やかわいい人が多いのに、あんなに不
細工な女優でも主役をやれるんだなあ。
ジャンヌが娼婦出身だということは皆知っていたし、男装をして
楽しんだり、ヴェルサイユのタブーを破ることもしていたので、
ジャンヌは貴族の女性たちから嫌われる。それはルイ15世の娘
たちも同様で、娘たちは王太子の妃として迎え入れられたマリー
・アントワネット(ポーリン・ポールマン)を仲間に取り込み、宮
廷内でのジャンヌの立場を徐々に弱めようとする。やっぱり女同
士のいさかいって怖いなあ。
ルイ15世役のジョニー・デップがとても良かった。あまり表情は
なく、視線でものを言っている感じ。ジョニーはフランス語が堪
能なので、久しぶりにジョニーのフランス語を聞けて嬉しかった。
ルイ15世の第1の側近であるラ・ボルド(ヴァンジャマン・ラヴ
ェルネ)の存在感も良かった。ルイ15世とジャンヌの物語、とて
も見応えがあっておもしろかった。



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コメント (4)
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