猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

僕が星になるまえに

2013-11-26 04:02:50 | 日記
イギリス映画「僕が星になるまえに」を観にいった。
29歳のジェームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)は末期がんで、30歳になるまで生きら
れないことを知っている。自分が死んだ後の家族の悲しみを思うと辛いが、哀れみの目で
見られるのはもっと嫌だ。ジェームズは死ぬ前にひとつだけ望みを叶えたいと思っている。
それは「世界で一番行きたい場所」である、バラファンドル湾への旅だ。ジェームズの願い
を叶えるために3人の親友が集まってくれた。失業中で現在はジェームズの世話をしている
デイヴィー(トム・バーク)、テレビ番組の制作をしているが、仕事や恋人としばらく距離を
置きたいと考えているビル(アダム・ロバートソン)、作家だった父の影響を受け、作家へ
の夢を捨て切れないまま会社経営をしているマイルズ(JJ・フィールド)。彼らはジェームズ
の支えになり、旅に同行することを決めた。ジェームズをカートに乗せ、彼らは旅立った。
ジェームズの家族に、必ず連れて帰ると約束して。しかしバラファンドル湾への道のりは
容易ではない。ジェームズの体力も徐々に失われていき、モルヒネを飲む回数も増えていく。

感動的な映画だったのだが、うーん…私には今一つだった。この映画はイギリスだけでなく
他国からの評価も高かったらしい。レビューを読んでも皆高評価だ。
登場するのはほとんどメインの4人だけだが、旅の中でいろんな人々との出会いがあったり、
ケンカをしたり仲直りをしたり、ロードムービーとしてはおもしろかった。
余命いくばくもないジェームズの願いを叶えるための旅が、デイヴィー、マイルズ、ビルに
とっても人生を見つめ直す機会になる。その過程は共感出来る。容態が悪くなっていく
ジェームズを見ていると、胸が痛んだ。悟っているように見えるジェームズも、本音は
「もっと生きたい」のだ。
ただラストが私は気になる。あのラストに泣く人も多いかもしれないが、キリスト教国で
あるイギリス映画で、あのラストはどうかなー、と思った。
出来れば違う形のラストにして欲しかったな。映像はとてもきれいだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする