ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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最勝会

2010-05-18 11:06:06 | 好き・応援
霊山寺から薬師寺へ移動。

最勝会は夜の7時からでございます。
ではなぜそんなに早く薬師寺へ向かうのか。
答えは、母に薬師寺を堪能してもらうため♪
オイラはバカみたく薬師寺通いをしておりますが、母はゆっくりお参りしたのはどれくらい前だろうってくらい前です。(花会式の時はほとんどお参り出来ませんでしたから)

そんな訳で、2時半から始まる陳健一さんの講演の前に、野点を頂きに白鳳伽藍へ。(←また食べるんカイ!!)

まずはご本尊様を拝み、西塔の内陣をお参りする。そーしてお楽しみの野点へGO!
最勝会の日には石洲流茶道宗家のお手前を招待者は頂くことができるのです。
時期的にやはりお菓子は柏餅。

母は若かりし頃、裏千家のお茶を習っておりましたので、お手前も興味深く見ておりました。

オイラは逐一母に確認取りながら、お手前を拝見。
一番前を陣取ったので、お手前を披露して下さっていたお姉さんのお薄を頂く事が出来ました!チョーラッキィ☆

お腹はいっぱいだっけれど、柏餅、美味しゅうございました。
ペロっと食べちゃったもんね。

お手前を堪能した後、陳さんの講演を聴きにお写経道場へ。
まずは三回の礼拝の後、山田管主がお経を読まれます。オイラ達も解る部分で参加。
その後山田管主のお話があり、それから陳さんの講演になります。
陳さんのお話はとっても面白かったです。
お経(三蔵法師)と料理ってテーマを期待していたお寺とは裏腹に(講演タイトルは麻婆豆腐になってました)、陳さん一家の珍ばなしって感じでございました(笑)
でもね、笑いの中にも、食=人へのこだわりを語っていらっしゃって、良かったです。
テレビで見るのと全然変わらない、気さくな陳さんでございました。
なんでも薬師寺近くのお店で、陳さんプロデュースの朝粥が近くOPENされるらしい。只今試行錯誤中なんだとか。
薬師寺で朝のお勤めをし、その後陳さん粥を頂く・・・というコースを画策中の薬師寺さんなんだって^^
食べたいけれど、朝からだもんね。なかなか難しそう^^;

陳さんの講演は4時頃に終わり、最勝会が始まるまでに玄奘三蔵院と宝物館に。
さすが1300年祭だけあって、玄奘三蔵院も長蛇の列。こんなに長い列に並んで三蔵院に入るのって、平山画伯の大塔西域壁画がお披露目された時以来じゃなかろうか。。。(笑)
初めは確かガラスなんてなかったと思うんだけど。。。ガラス越しに見る壁画は、ちょっと味気ない気がするんだよね。ま、保護のためには仕方ないんだろうけれど。

サクサクと玄奘三蔵院のお参りを済ませ、宝物館へ。
時間延長開館をして下さっていたので、無事宝物館に入る事も出来ました。

で、最勝会参加の場合、お弁当がいただけるんです。
えぇ。また食べます♪

こんな感じの折でございます。
パカッと開けると・・・


じゃじゃーん♪
ちらし寿司~☆
花会式の時とほぼ同じチラシなんですが、飾り付けが違います。
お腹そんなに空いてなかったんですが、ちゃんと美味しく食べられました(笑)
どんだけ入るんだ、オイラのお腹^^;


そーしていよいよ最勝会がはじまります。
始まるまでの間に、式事第が配られます。最勝会は式事第に沿って、厳かに粛々と進められます。

オイラの好きなお坊様も参加されてて。。。っちゅーか、お坊様総動員って感じ(笑)
他寺のお坊様もいらっしゃって、袈裟の出で立ちの違いを見るのも良かったです。

お坊様が大講堂に入り、勅使が大講堂に入り、楽隊も堂入し法会が始まるのです。

携帯では真っ暗で何が何だか解らない画像になってますが、お坊様が入堂しているトコロ^^
堂内は撮影不可ですが(当たり前)、それ以外の時には撮影OKなんです♪

さて、最勝会とは何ぞや?と思われる方も多いでしょう。
かくいうオイラもその一人。
なので、軽~く説明&オイラの感想を。


その昔、日本三大会(南京三会)と言われる法要がありました。
一つは宮中で行なわれていた御斎会(ごさいえ)。
一つは興福寺で行われていた維摩会(ゆいまえ)。
そして薬師寺で行われている最勝会(さいしょうえ)。

御斎会と維摩会は途絶えてしまっております。
薬師の最勝会も1528年に大講堂が焼失して以来途絶えておりました。しかし、平成15年の大講堂の落慶を機に約500年ぶりに復活させたのであります。
最勝会では、護国経典とされる「金光明最勝王経」について講師(こうじ)が講義し、その後僧侶が経の内容について論議します。そして国家の繁栄と皇室の安泰を願い、国民の幸せを祈る法要となります。
皇室の安泰というのは、最勝王と言うのが民草を束ねる王の中で最も優れた王を指しています。日本には王はおりませんので、最勝王=皇室(最勝王=国を憂う立場でもいいかも。)となっている訳です。

この法会の復活に当たり、いろんな文献や絵巻を元に当時を復元しています。
衣装における染めの方法・紋様・色。小物から靴に至るまで、当時を再現。僧侶だけでなく、勅使役や雅楽隊の衣装も全て再現しているのです。これを見るだけでもスンバラでございます。

最勝会では読経と雅楽を重ねて御本尊様(弥勒如来)に奉納する法楽を致します。ココが一番のクライマックス。(個人的には、番論義と竪義のやり取りもかなり盛り上がりました。だってさ、すっごい内容を小坊主ちゃんたちが諳んじるんですよ!感動以外になりにがありましょう?)
お堂に響き渡る楽の音と声は圧巻でした。

お経から、衣装から、所作まで。出来うる限りの資料を用いて再現されている最勝会。
大講堂も柱の全てを木を用いて、当時を再現した建物です。
最勝会に参加することは、言わば、平安時代の法要を追体験しているようなもの。
過去なのに現在って言うのが不思議で面白いですね。
こうやって再度動き出した最勝会は、これから伝統を守りつつ、でも時代ごとの空気が混ぜ混まれて変化していくのだと思う。100年500年1000年後、見れたら違ってるのかそのまま変わらないのかが解って面白いのに。(無理だけど・笑)
数百年後は参加できないので、来年また、参加しよっと♪


最勝会の後には、サプライズが待ってました。
なんと、希望者には東塔の内陣参拝をさせていただけることに。
チョーチョーラッキーじゃありませんか!!!
只今平成の大修理を直前に、東塔の内部を公開しております。
で・も。
この内陣を見られるのは、外陣からなんですよね。内陣に入ることは出来ないのです。
そこを内陣から参拝させていただけるんですよ!!
特別照明に照らされた内部、お坊様のお話付きで東塔を内陣から仰ぎ見る。
すんげぇ幸福・・・
ビバ☆最勝会。

こーして丸々一日を遊びつくしたのでありました。



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