ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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女ひとり

2008-10-06 20:34:48 | 舞台関係
9月5日のマチネ公演『女ひとり』を観て来ました。

今回は母と二人で観劇です。
年に2回ほどだけですが、母を観劇にご招待するんですね。演目はオイラの好みなんだけど(笑)
とても楽しかったと好評。


ココからはネタバレのキケンありです。ご注意下さい。


ミヤコ蝶々さんの自伝を舞台化したもの。
沢口靖子さん演じる蝶々さんは、細くてたおやかで・・・でも、おきゃんで可愛い♪
本物の蝶々さんは、お年を召されて落ち着いた雰囲気しかしらないので、こんな破天荒な人生を送られたなんて知りませんでした。
いやはや、マジ、びっくり(笑)
観劇の印象としては、蝶々さんはずっと顎を上に向けていて。どんなときも、強くあろうという表れかな?鼻っ柱の強さかな(笑)
本当に時には痛々しく感じるほど、クイっと顎を上げ、真っ直ぐ見つめる蝶々さんが印象的だった。

個人的に一番好きだったのは、きよし師匠の演じられた蝶々さんのお父さん。
初めはドエライいい加減か?と思ったけれど、途中からは蝶々さんが舞台で演じる動力の一つとなって、大きく蝶々さんを包んでおりました。
父の愛って、深いなぁって。
どんな蝶々さんも全部受けとめてましたもん。
お父さんの亡くなるシーンの花道を使ったこの世とあの世の交差を表現は、『妻をめとらば』の啄木が亡くなった時のシーンをちょっと思い出したりなんかした。

あとはね、あずきさんとか綾さんとか♪
オイラの好きな女優さんがガッツリ蝶々さんのワキを固めてくれてて、見ていて楽しかった~^^
そしてお二人の大阪弁は、聞いてて小気味よい♪声のトーンもスピードも、メッチャ好きです☆

ちょっぴり残念だったのは、マイクの集音率って言うのでしょうか?マイクの向きかな~?
全体的にちょっとね、セリフが聞き取りにくい時が多かったですね。


最後は蝶々さんのお葬式なんだけど。
あの世でも、蝶々一座がご健在ってラストはとっても好き。
なんだかんだと言っても、舞台が大好きだった蝶々さんの「何ゆうてますのん」って笑い声が聞こえてきそうでした。


個人的な感想としては、オイラみたいな世代より、母やもう少しご年配の方にはほんとに懐かしく楽しい舞台だったんだろうと思う。
当時の映像なんかの懐かしいほろ苦さは、オイラでは感じられないものだもん。
古い写真が出てきたときの、会場にいらっしゃるご年配の方たちのリアルタイムで見た感動のざわめきが羨ましかったな~。
あ、あと、銀装のカステラチェックもちゃんとしましたよ^^


見終わって、グッと考え込むこともなく。晴れ晴れとした気持ちなのもいいですね。
楽しいお芝居でした。