ういーくえんど・なちゅらりすと

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メガネサナエ

2012-09-06 13:36:14 | トンボ
次なる獲物、メガネサナエを求めて湖に出た。
初夏、湖岸ではメガネサナエの羽化が見られる。
ところが繁殖期には湖畔ではほとんど見られない。
ということは、成虫は流入河川に移動しているのではないか、という推測は容易だ。

私も以前、弟子とともに流入河川上流部でチャレンジしたのだが、その時は遠くメスを1匹見つけたのみ。
何かが違う。
その後、情報を収集してみると、どうもずいぶんと私が思い違いをしていた可能性が浮上した。
この湖でのメガネサナエの写真はコンクリートに静止するものばかり。
もっと下流なのか。

湖岸近くに車を止め、目星を付けた川沿いを歩く。
両岸はきっちりと護岸され、中州などもなく植物もごくわずか。
ゆるやかに流れる水質はいいようで、すんだ水に魚影が踊る。
本当にこんな場所なのか。
疑心暗鬼になりつつ歩いていくと・・・いた。
護岸に設けられた犬走りの上。
間違いない、メガネサナエだ。


上からでは遠い。
慌てて降りるタラップを探し、狭いコンクリの上を慎重に歩いていくと、ふわりと舞い上がって上へ。


必死によじ登って遠くから一枚写してさあこれからと思う間もなく、あっさり舞い上がって消えてしまった。
これは相当敏感、厄介な予感。

それでもさらに上流に歩いていくとだんだん数が増えてきた。
川面を飛び回る個体もちらほら。
本当にこんなところで繁殖していたのか。
驚きつつも見つけるたび、狭い犬走に降りて接近を試みるのだが、足場が狭くて隠れるものもなく、ろくに近づけないうちに皆飛んでしまう。



必死になって狙っていると、ようやく動作の鈍い個体が現れた。
胸の横にはシミがある。
もう老熟して鈍くなっているようだが、この際何でもいい。



ようやく納得のいくアップで写すことができた。
いずれはもっと雰囲気のある写真を撮りたいものだが、今はこれで良しとしよう。

オオチャバネセセリ

2012-09-06 13:35:30 | チョウ
茶色いセセリチョウが目に入った。
イチモンジセセリかな、とスルーしそうになったが、どうも少し大きい気がする。
よく見ると後翅の模様が互い違い。
オオチャバネセセリだった。



別に珍しいものではない。
私も高校生の頃には地元でよく見かけたものだ。
ところが、湘南では急速に衰退してしまい、今ではほとんど見ることのできない幻のチョウになってしまった。
だから最近は見つけるたびに写してしまう。
よく考えれば単なる茶色いセセリチョウなのだが。

カンタン

2012-09-06 13:34:26 | バッタ
次の目的地に向かう途中、山麓のため池によってみた。
周辺は良さそうな環境だったが、水面が真っ赤。
アカマクミドリムシの大発生か?
水位も少なくて面白いものは何も出ず。



近くの草はらに足をのばすと帰化植物が目につく。
やれやれ。
今が盛りと咲き誇るオオブタクサの花粉を余計に吸わないように足早に通り過ぎようとすると・・・なにかいる。



淡い緑色の翅。黒い腹。
鳴く虫の女王、カンタンはないか!
それも一つではない。
よく見るとかなりの数がいる。
どうやら花粉や花を食べているようだ。

カンタンはヨモギやクズを食べる、というのは知っていたがまさかオオブタクサまで食べるとは思わなかった。
オオブタクサは厄介な外来種で、こんなものをもさもさ食べるのはやはり外来種のブタクサハムシくらいかと思っていたが、意外なものが食べるものだ。
自然はしたたか。

ハナイカリ

2012-09-06 13:33:31 | 植物
途中、多少迷いつつもなんとか林道まで戻ってきて一息ついていると、小さな花が目に入った。
地味だが面白い造形。
ハナイカリ。



この花を見たとき、『イカリ』というのはすぐに頭に浮かんだ。
ところがイカリソウは春に咲く別の植物。
イカリ・・・イカリ・・・なんだっけ?
ハナイカリという種名を思い出すのにしばらくかかってしまった。
まだまだ修行が足りないらしい。