乳癌のホルモン療法が肺癌にも有効である可能性が12月9日~開催のCTRC-AACRサンアントニオ乳癌シンポジウムで報告された。乳癌の治療で抗エストロゲン療法を受けている患者において肺癌で死亡する割合が低下することが判明した。肺癌にエストロゲンが関与することを示唆した過去の知見をさらに裏づけるものである。
1980~2,003年にスイスで乳癌と診断された6,715人の女性が登録された。うち46%が抗エストロゲン療法(主にタモキシフェン)を受けていた。40人が肺癌を発症したが、ホルモン療法を受けていてもいなくても発症率には一般の人々と差がなかった。しかし、肺癌での死亡はホルモン療法を受けている女性で有意に低かった。このことにより、肺癌においてホルモン療法(抗エストロゲン)が有効である可能性が考えられる。現在すでに肺癌に対する化学療法併用での第2相試験が多くの施設で進行中である。
デノスマブが乳癌患者の骨格関連事象においてゾレドロン酸(ゾメタ)より優れていることが1対1で比較したランダム化二重盲検臨床試験で判明した。「デノスマブは骨事象を予防する効果が強く、より忍容性があり、骨転位に処方しやすい薬である。」
骨転位の治療を受けていない患者に対してSCデノスマブと静注プラセボ、またはSCプラセボと静注ゾメタに割り付けられ、全員カルシウムとビタミンDを服用した。
ゾメタの骨関連事象が起こるまでの期間中央値は26.5ヶ月、デノスマブはいまだ達成していない(まだ発症していない人が半数以上いるとの意)。
デノスマブ群では継続的投与によって23%骨事象が減少し、30ヶ月時点でゾメタは608、デノスマブは674の事象症例数である。原文記事
1980~2,003年にスイスで乳癌と診断された6,715人の女性が登録された。うち46%が抗エストロゲン療法(主にタモキシフェン)を受けていた。40人が肺癌を発症したが、ホルモン療法を受けていてもいなくても発症率には一般の人々と差がなかった。しかし、肺癌での死亡はホルモン療法を受けている女性で有意に低かった。このことにより、肺癌においてホルモン療法(抗エストロゲン)が有効である可能性が考えられる。現在すでに肺癌に対する化学療法併用での第2相試験が多くの施設で進行中である。
デノスマブが乳癌患者の骨格関連事象においてゾレドロン酸(ゾメタ)より優れていることが1対1で比較したランダム化二重盲検臨床試験で判明した。「デノスマブは骨事象を予防する効果が強く、より忍容性があり、骨転位に処方しやすい薬である。」
骨転位の治療を受けていない患者に対してSCデノスマブと静注プラセボ、またはSCプラセボと静注ゾメタに割り付けられ、全員カルシウムとビタミンDを服用した。
ゾメタの骨関連事象が起こるまでの期間中央値は26.5ヶ月、デノスマブはいまだ達成していない(まだ発症していない人が半数以上いるとの意)。
デノスマブ群では継続的投与によって23%骨事象が減少し、30ヶ月時点でゾメタは608、デノスマブは674の事象症例数である。原文記事
「顎骨壊死を誘発するビスフォスフォネート経口薬あるいは静注薬」の書評を書いたので、良ければサイトに見に来て下さい。
http://doragon-tears.at.webry.info/200912/article_90.html
「書籍の紹介」
「顎骨壊死を誘発するビスフォスフォネート経口薬あるいは静注薬」
副題 ─歴史、病因、予防、治療─
B5判変型/168ページ/2009-10-10発売
著者: [著] Robert E.Marx [翻訳監修] 日本口腔外科学会
ISBNコード: 978-4-7812-0100-9
6,300円(本体6,000円、税300円)
Marks氏の書籍紹介もありがとうございます。
TB、私の記事は了承いたしましたが、ペーストは著作権にかかりますのでご注意ください。「海外医療情報リファレンス」の訳文も許諾を取っています。