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早期卵巣癌が血液検査で判明

2005-07-15 | 卵巣癌、子宮癌
エール大学の研究者らは卵巣癌のスクリーニングのための血液検査法を開発した。血中のマーカーは血清たんぱくのレプチン、プロラクチン、osteopontin、インスリン様成長因子Ⅱの4つの蛋白質に基く。106人の健常者と100人の卵巣癌患者(うち24人はステージⅠ、Ⅱ)を対象に試験を行った結果、早期卵巣癌患者ではプロラクチンとosteopontinは顕著に高く、レプチンとインスリン様成長因子Ⅱは顕著に低かった。Split-point解析(レプチン-split-ponts2.5、プロラクチン-10、osteopontin-21、インスリン様成長因子Ⅱ-491)を用いて、2つ以上の異常値の検出感度95%、特異度95%、陽性的中率95%、陰性的中率94%であった。専門家らは特異度99.6%以上を達成しなければならないとしている。
卵巣癌の早期発見につながる癌の特異的マーカーは、この疾患の罹患率、死亡率の減少のための重要な発見である。これらのマーカーの他の癌への応用も期待される。(ロイター2005/5/9)
参考:『海外癌医療情報リファレンス』FDA翻訳ファイル「蛋白質の型が卵巣癌を判別

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