メイヨー・クリニックMayo Clinic Proceedings8月号に、多発性骨髄腫(MM)の骨病巣にビスフォスフォネート剤の推奨使用法についてのコンセンサスが発表された。
MMにおいて骨破壊は深刻な問題で、治療法の確立が急務であった。ビスフォスフォネート剤は天然のピロリン酸塩の合成物質であり、骨吸収を阻害して過剰なカルシウムを排除したり、MM関連の他の合併症にも効果を示す。しかし、腎機能の低下や顎の骨壊死といった副作用が問題となっている。懸念される最近の副作用問題から、ガイドラインの発表は必至であった。「この薬のリスクとベネフィットは引き続き再評価されるべきである。」
推奨投与法によると、静注パミドロネート(アレディア)と静注ゾレドロン酸(ゾメタ)は、骨合併症の減少においては同等の効果を有し、最新のビスフォスフォネート剤であるゾレドロン酸が重篤な顎骨の障害がより高頻度に発症することを考慮すると、詳細なデータが揃うまでは、副作用が少ないと思われるパミドロネートのほうが好ましいとしている。また、病勢が安定した患者は、毎月2年間投与した後、ビスフォスフォネートを中止するべきであり、病勢の進行している患者においても投与の3ヶ月に1度の投与回数に減らすべきである。
ビスフォスフォネート剤を投与する患者には、今後口腔手術や他の侵襲的治療が必要になる事態(抜歯、抜髄法、切開やドレナージ、歯根膜手術など)を避けるため、治療を開始する前に総合的な歯科診断を受けることを強く推奨する。また、ビスフォスフォネート治療を受けている患者は、年に1度以上は顎の骨壊死がないか確認するために歯科検診を受けるべきである。
メイヨー英文記事、ロイター2006/8/25
参考:Tips記事(ある患者さんより)、骨粗鬆症サイト-ビスフォスフォネート剤、No3ゾレドロン酸、FDA安全性情報
MMにおいて骨破壊は深刻な問題で、治療法の確立が急務であった。ビスフォスフォネート剤は天然のピロリン酸塩の合成物質であり、骨吸収を阻害して過剰なカルシウムを排除したり、MM関連の他の合併症にも効果を示す。しかし、腎機能の低下や顎の骨壊死といった副作用が問題となっている。懸念される最近の副作用問題から、ガイドラインの発表は必至であった。「この薬のリスクとベネフィットは引き続き再評価されるべきである。」
推奨投与法によると、静注パミドロネート(アレディア)と静注ゾレドロン酸(ゾメタ)は、骨合併症の減少においては同等の効果を有し、最新のビスフォスフォネート剤であるゾレドロン酸が重篤な顎骨の障害がより高頻度に発症することを考慮すると、詳細なデータが揃うまでは、副作用が少ないと思われるパミドロネートのほうが好ましいとしている。また、病勢が安定した患者は、毎月2年間投与した後、ビスフォスフォネートを中止するべきであり、病勢の進行している患者においても投与の3ヶ月に1度の投与回数に減らすべきである。
ビスフォスフォネート剤を投与する患者には、今後口腔手術や他の侵襲的治療が必要になる事態(抜歯、抜髄法、切開やドレナージ、歯根膜手術など)を避けるため、治療を開始する前に総合的な歯科診断を受けることを強く推奨する。また、ビスフォスフォネート治療を受けている患者は、年に1度以上は顎の骨壊死がないか確認するために歯科検診を受けるべきである。
メイヨー英文記事、ロイター2006/8/25
参考:Tips記事(ある患者さんより)、骨粗鬆症サイト-ビスフォスフォネート剤、No3ゾレドロン酸、FDA安全性情報
ゾレドロネート(商品名ゾメタ)は6~7年前から興味を持ってきました。
TBを3つさせて頂きました。
上顎骨壊死は頻度の少ない有害反応ですが,これをきちんと自社のHPで説明している姿勢を評価しています。
注入時間15分というのも魅力的ですが,きちんとした評価は,成績が揃ってからということになるでしょうね。
ゾメタは癌に対して強力な作用のある薬と理解しています。骨壊死のリスクを上回るベネフィットが見込まれるはずと期待します。しかし、長期服用によって現われてきた近年の顎の骨壊死問題も患者はしっかり把握しておくべきですよね。予防策があるのですから。
ここでは全く触れていません。7月の記事
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/0704iten.htm
こちらは日本語に訳されています。
ノバルティス
http://www.novartis.co.jp/product/zom/te/te_arezom0506_a.html
http://www.novartis.co.jp/product/zom/te/te_arezom0607.html