ホジキンリンパ腫の放射線、化学療法50%カットOK

ドイツで行われた1131人の被験者参加の臨床試験で、化学療法50%カット（4サイクルから2サイクル）、放射線は3分の1線量カットの治療でホジキンリンパ腫に効果があることが、2005年10月American Society of Therapeutic Radiation and Oncology定例会議で報告された。
被験者は、通常用量の化学療法+通常線量の放射線療法の群、低用量化学療法のみの群、低線量放射線治療のみの群、低用量化学療法+低線量化学療法の群の4つに割り付けられた。4年の追跡調査後、4つの群の生存率に有意な差はなかった。これらの早期ステージのホジキンリンパ腫患者の全生存率は94～97％であった。「正式な結果は2年後であるが、ホジキンリンパ腫はほとんど必ず治療後2年以内に再発がみられることから、これらの結果はほぼ最終結果とみてよいと確信している。」と、治験医師は述べた。放射線は30Gyから20Gyに落とした。体表面積に対し半分であり、若い患者の多いこの疾病ののちの二次発癌の可能性を減少させるであろう。また、どの群も再発した患者は2.5%で差はなく、毒性についても有意差はなかった。標準治療を変える大きな意義の試験結果である。UPI10月18日