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脊椎傍(せきついぼう)ブロック 麻酔で乳癌手術

2005-11-09 | 乳癌
Paravertibral block(脊椎傍(せきついぼう)ブロック)麻酔によって乳癌の腫瘍摘出日帰り手術が可能になり始めている。この麻酔技術はDuke大学で開発された。Duke Univ.記事
胸部の手術は術中術後の疼痛管理が難しく(tricky)、これまでの全身麻酔での乳癌手術は大部分で術後の痛み、嘔気、嘔吐がみられる。この新麻酔技術は局所麻酔を手術後12時間という長い時間可能にし、嘔気その他の症状を引き起こさない革命的な疼痛コントロール技術である。
これまでの全身麻酔は患者が無意識であることで痛みの知覚を妨げると考えられてきた。しかし、何らかの理由により、麻酔は手術中の痛みのシグナルが脳へ伝達されるのを防がないことから、手術後目が覚めた患者は、脳がすでに手術中に知覚した痛みを感じ、強力な鎮痛剤が必要となる。この脊椎傍ブロック麻酔は、乳房部分の神経周辺に局所麻酔注射を打ち、痛みのシグナルが脊髄から脳へ伝わらないようにするものである。この技術は全米でも多くの施設で行われ始めている。
MDアンダーソン癌センターのCancerWiseより。

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