cafe blog-伊豆-

不定期で更新中♪

トルコ旅行 -寝台列車2-

2007-08-27 | 旅-トルコ・ブルガリア
暑いのも今日までと天気予報では言ってるが…そうだといいなぁ。

ギリシャでは熱波と乾燥で山火事があちこちで起きているそうだ。
しかし…恐ろしいことに放火との見方もあるそうで。
なんでも法律で山林を宅地にすることは出来ないが、燃えてしまった土地は宅地に変更することが可能になるんだそうですよ。
悪徳不動産業の仕業なのか?そんな噂も出ている中、国では非常事態宣言が発動された。




昨日のつづき…
大切な注意点を追加で。

*乗車前にはトイレに行っておこう!(状況はご想像にお任せします)


ブルガリア・プロヴディフ到着時間は午前9時半前後。
すっかり陽の昇った車窓の風景はとても楽しかった!
(お腹はかなり空いてましたが…)



羊・馬・牛はもちろんでしたが、無人の小さな駅の周りの小さな町。
途中で見かける壮大な平原。
なんともいえず牧歌的というか…田舎風景というか…かなり素敵でした、ブルガリア!

私が感動したのは、ある平原で幌トラックが坂の上で止まると、パラパラと飴玉のようにカラフルな点々が広がっていきました。
最初は良く分からなかったのですが、カメラの望遠で覗くと農夫たちでした。
手にはそれぞれ鍬などを持ち、規則正しく並び作業をしています。
こんなに広い農地を手で開墾するなんて!



プロヴディフの駅舎はとても美しく、中も清潔です。
小さなカフェテラスが1つ…あとは切符窓口が2箇所と自動販売機くらいしかなかったです。
地下道は多くの商店が並び、かなりにぎやかでした。
(ここに有料のトイレがあります)

到着したその日、ホテルに荷物を預けて町を散策。
まずは帰りの寝台切符を買いにもう一度駅まで行きました。
構内の切符売り場で「イスタンブールまでください」と言ったらここではないと軽くあしらわれ、ほとんど相手にもしてくれません。
英語は通じているのかな?
もう1箇所の切符売り場で今度はブルガリア語でチャレンジ。
するとここでもないとのそっけない対応。
「切符売り場はどこですか?」と英語で尋ねると、「外だ!」との返事。
う~ん愛想がないなブルガリア!

駅舎から一度出て、お巡りさんに聞くが良く分からない様子。
一緒にいた普通のおじさんが通りの向こうだと教えてくれる。
外国での鉄則は最低3~5人には聞かないとたどり着かない。
今までの経験で、さらにタクシーの運転手に聞いてみる。
「そこまでタクシーで連れてってあげるよ!乗って!」
って、おい!そんなに遠いわけないだろ!
「ノーサンキュー!」

通りを渡り道行く主婦に聞いてみる。
「う~ん知らないわ」
もうひとり子供連れの若い人に聞いてみる。
「あのオフィスじゃない?」
ってもう目の前でした。
なんとかたどり着くものです。
(ちなみに駅から100mほどしか離れてないのに分かりづらい)

一応ツーリストオフィスって書いてあってインターナショナルとも書いてある。
中にはおばあさんが2人いて、「イスタンブールまで買えますか?」と聞いたら「もちろん!」とのお返事。
は~っ、これで帰ることができる。

一人旅は苦労が多いけど、一つ一つの達成感は切符1枚でも自信になる!

行きと同じく2等寝台で。
「ユーロ?リヴァ?」と通貨も選べました。
もちろんブルガリア通貨で。
パスポートを渡し、「そこに座って待っててね!」ととてもやさしい言葉が心に染み渡る…。
ブルガリア人も色々だ!
なんとなく落ち着くオフィスでした。(お客は私だけでしたが)


行きは良い良い、帰りは怖い。
夜の駅で時間をつぶしながら時刻表を見る。
ブルガリア語だけなので、ほとんど分からない。
たぶんイスタンブール行き21:57発、4番線、60ってなに?
そんなこんなでホームで待ってたら、荷物を持たない人ばかり。
心配になって、おじさんに声をかける。
一人目、面倒くさそうに「わからない」と答え。
二人目、「ちょっとまってて!」と言い残し、走って階段を降り、戻ってくると私を呼んでくれて、隣のホームまで連れてってくれた。
「ここで待ってればいいから!」とすべてブルガリア語なのでそんな感じかと思われる。
「ありがとう!」とあまりのやさしさに握手を求めてしまった。

しか~し待てども永遠と列車は来ない。
やはりハンガリーからなのであの60というのは1時間遅れってことなんだろうな~と思い始めたころ、背の高いおじいさんがバックパック背負って声をかけてきた。
「あなたもイスタンブールへ?」って。
「そうです、あなたもですか?」
「そう私も」
聞いたらイングランドからだそうで、腕には高級ブルガリの時計が。
おじいさんは一生懸命話してくれました。
「あの60はたぶん1時間遅れっていうことだと私は思うんだよ!」と
「I think」を妙に強調してました。
やはりブルガリア語がまったく分からないそうで…。
おじいさんはブルガリアが嫌いだといってました。
特に「ソフィア」は酷い所だと。
2時間ほど英語の勉強になりましたが、私の発音ではまぁなかなか通じませんでした。
一生懸命聞いてくれたんですけどね~。



気がづくとまわりに人がちらほら。
若い男の子に「あなたもイスタンブール?」って聞いたら「ぼくは●●●だよ」ってたぶん途中下車なんでしょうね。
ほとんど手ぶらだったから。

4人の恰幅の良いおばさんたちはポリポリとひまわりの種を上手に食べてました。
「この電車は何時に来ますか?」とブルガリア語で何とか聞いてみると…5回目くらい言い直したら「あ~ぁ、あと15分よ!」って。
15という数字を英語で一人のおばさんが言い直してくれました。

それをイングランドのおじいさんへ伝えると、「良かったよ!」ってちょっと興奮気味。
だってすでに23:30を過ぎようとしてました。
程なく列車は到着し、すぐに寝台ベッドへ寝転んだ。

朝のイスタンブールが見えてくると…なぜか心からほっとしたりして。
定宿となったホステルへ向かう。
みんなのいる部屋に入ると、
「おかえり~!」という言葉とともに、私よりも前に出発した子も戻ってきたりしていて、「久しぶりだね~!」「ずいぶん焼けたんじゃない?」なんて会話が続く。
さっそくトルコの朝食、チョルバを食べに町へ出る。

やっぱトルコはいいなぁ~って心から思った瞬間。
旅って面白いですよね~。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。